伊集院静さんの「女と男の品格」を読んだ
『女と男の品格/伊集院静著(文藝春秋)』を読みました。
週刊文春の中で読者が質問し、伊集院さんが答えるという形式の「人生相談」?的なものをまとめたものです。
質問する人たちも様々。
ギャンブルで勝つにはどうしたらいいか
とか
それなりに金も有り、地位も得た。今後は女道楽がしたいが、どうすればいいか
・・などとロクでもない男からの相談があったかと思えば
熊本の震災後、現地へ寄付等はしたが、まだ自分にできることがあるのではないか、遠くに住んでいるのでボランティアはままならないが、どうすればいいのでしょうか
という相談もある。
伊集院さんは、呆れかえったり、怒ったり、突き放したり、感心したり、様々な対応を繰り広げます。
他の人がやれば、「あんまりだ」と非難されそうな発言も多々ありますが、でも“伊集院節”は読んでいて気持ちいいっ!
一番私の印象に残ったのは、「この世でいちばんエラいのは女だ」という主旨の発言が度々出てくることです。
あの伊集院氏にしてからが、このお言葉。
女性をいちばんわかっている人が言うのだから“重い”言葉です。
家族、家庭を動かしているのは女性。
社会を動かしているのも女性。
それに男は従っているのが一番いいのだ、というのにも全くの同感です。
私にも今のこの年代にしてやっとわかったこの世の定理。
それがわからず、我儘を通し、暴走しているのがくだらない役立たずの男達という寸法です。よぉくわかりました・・。
読んでみて、怒るもよし、笑うもよし、泣くもよし、共感するもよし、“人生の七味”みたいな本でした。
【Now Playing】 あさラジ / 髙嶋秀武 ( ニッポン放送 )
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