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2017/07/02

映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」を見ました

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映画『ターシャ・テューダー 静かな水の物語/2017年・日本 監督:松谷光絵 出演:ターシャ・テューダー本人他家族』を妻と見てきました。千葉劇場一週間限定上演です。

ターシャはアメリカで最も愛されている絵本作家。
92年の生涯を絵本づくりに、そして19世紀の農村生活にあこがれ、実際に建物も周囲の自然状況もそうしたものを実現し、草花、自然を育て、自然のもので食事をつくり、人形も作り、いつもおだやかな様子で生きている様子がこの日本製映画に描かれています。


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作品中でも「自分はしあわせだ」という言葉が連発されます。
家族にも愛され、犬、鶏と素敵な美しい自然の庭に出て草取りをしたり、ささやかなパーティーを家族と開いたり、本来の人間とはこうして生きて行けばいいのだ、と思って自分の今までの人生について“もったいない”ことが多々あったと、あらためて感じました。

自分が何を欲しているのか、自分に聞いてみるといいとターシャは作品中で話していました。
最初の頃は電気も水も引かれていなかったターシャの家族との生活を家族が思い出すシーンもありましたが、「それがまったく不幸せではなかった、むしろ楽しかった」というふうに語られていました。
前回のブログでも書きましたが、“IT関係の発達が人々の生活を豊かにする”みたいなことはまったくの“幻想”だと、この映画を見てまたまた確信いたしました。

そもそもそんな発達のために苦労している人自体が果たして幸せなのか、それを使う人で幸せな人なんてこの世に存在するのか、というのが私の考え方です。
「便利だから幸せなのだ」なんて考え方はあまりにも幼稚過ぎです、私の考え方だけどね。

それと幸せとは何の因果関係もない、それが長いこと生きてきた私の今の考えです。


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というわけで、ターシャの幸せな生活の様子を見ているだけでこちらも幸せです。

特にその庭の美しさはあまりにも素晴らしく、息を呑みます。
「手入れ自体は草取りがほとんどで、それはたいへんなことだけど、そのあとの花々の咲く美しさで何倍にもなって自分にかえってくる」というようなこともターシャは話していました。
ほんとうにそのとおり。

映画館を出て、妻と歩いているときに「うちの庭って、きょうの映画の庭に似てるような気がする」と話しかけると、「そりゃそうだよ、ターシャと同じ考え方でつくっているんだから、いい土をつくって、光、水のあたえ方を考えてつくってるんだから、やっていることはまったく同じ、今ごろ気づいたの」と妻に言われて、ああそうだな、そうなんだ、と納得してしまいました。

「でも、現代の日本社会に生きる毎日の生活の厳しさはターシャのものとはちがうけどね」と妻に言われて、それもそうだ、日々の生活は生き馬の目を抜くような社会のまっただ中にある、なんとか生きて行かなければ、と深く頷いたのでした。


【Now Playing】 Gloria's Step / Bill Evans ( Jazz )

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