平松洋子さんの「あじフライを有楽町で」を読んだ
『あじフライを有楽町で/平松洋子著・安西水丸画(文春文庫)』を読みました。
もう、平松さんの“おいしいエッセイ”は名人芸?!の域に達している。
読んでいて、その光景(食べたり、つくったり、人との関わり合いがあったり)があまりにも神々しいくらいにリアルでたまらんのです。
タイトル中の「あじフライ」は、有楽町でと書かれており、どこだ?と読んでみると、東京交通会館の定食屋「キッチン大正軒」と書かれている。
あぁ、あそこね。
東京交通会館はあなどれないんですよ。
スタンドでやっている「ひょっとこ」という柚子ラーメン屋さんなど、ちょちょっとつくって、ささっと出すので、他愛もないものだと思うとこれがアンタ!そこいらの高いラーメン屋に言って聞かせたいくらいの美味しいラーメンなんですよ。
通路に行列が出来ていることもしばしばだったけど、東京勤務の時には“行かずにはいられない”お店になっていました。
そしてこのキッチン大正軒。
ミックスA定食の「メンチ、あじ、エビ」・・食っときゃよかった・・(T_T)
今度東京に出掛けたときには行ってみようと思います。
あの通路界隈では、「べにづる」や「あけぼの」もいいね。
うまいよぉ~っヽ(=´▽`=)ノ
とにかくこの本にはうまいものにまつわるお話が満載。
夜中に読んだりすると腹が減って拷問状態になるのでお気を付けください。
牛乳瓶にぎっしりと詰められた、獲れたての生ウニ(キタムラサキウニ)が三陸から届いた話なども、もういけません。
発泡スチロールの箱に詰めた氷の中から牛乳瓶入りウニが登場するシーンなどは、もうふるえがきましたね(^^;)
たきたてのご飯に牛乳瓶からすくって、おろしわさび、刻み海苔、醤油をちょろりでウニ丼なんて書かれてみなさい、もだえちゃうよ(#^.^#)
というわけで、そんな話ばっかですd(^_^o)
覚悟して読んでくださいな。
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