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2017/08/15

「德川慶喜家にようこそ」を読んだ

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『德川慶喜家にようこそ -我が家に伝わる愛すべき「最後の将軍」の横顔-/德川慶
朝著(文春文庫)』を読みました。ブックオフで買い求めた1997年初出の本です。
著者は最後の将軍、德川慶喜からみたら“ひ孫”にあたる慶朝氏です。

最近古本として買ったのですが、今年は大政奉還から150周年なんですってね。このタイミング、偶然ですがちょっと驚きました。

著者も書いていますが、この本では大政奉還までの激動の歴史的出来事、その際慶喜が取った政治的な行動などについてはほんど一切書かれていません。
ようするに、その後の慶喜公とその家族、子孫の暮らしについてが主な内容です。

大政を明け渡してしまったことで恨んでいる人達もいると著者が書いていますが、慶喜は大事のあと、様々な趣味を持ち、どれも本気で取り組み、玄人はだしだったようです。
静岡や東京の屋敷の様子や、そこでの出来事、親や親類から聞いた慶喜公その人の人柄などについてふれていて、慶喜公本人が写真に撮られることも撮ることも好きだったこともあって、多くの写真が残されており、それを見ると「意外と江戸の時代は近いところにあるのだな」と思いました。

だから遠い歴史上の出来事というよりも、とても身近にそれぞれのエピソードが感じられて、「慶喜公に会ってみたい」なんて思ってしまいました。
最後の将軍なのですから、やや浮き世離れしたところはあるかもしれませんが、人としての魅力をたたえた人だったようです。

慶喜公のあと、慶久は30代で急逝(とても優秀な方だったようで「将来は総理大臣になるのでは」と言っていた人もいたようです)、そのあとの慶光は戦時に兵隊としてとられ、戦地での病気など、たいへん辛く厳しい生き方を余儀なくされたのがわかりました。

そんな中の家族の様子なども著者の父母のことなので詳しく書かれていて、やがて財産なども納税のためにほとんど失い、今や德川家はマンション住まいとなっていて、著者はサラリーマンから独立して写真家となって(慶喜の血を引いた?)います。

全く普通の生活をされているようですが、名を名乗った途端に「德川ってあの德川?!」ということになり、宿などでも大歓待されたりして、むしろそれが煩わしいなどということも書かれていました。

私はよく「好きな戦国武将は?」などと聞かれると「人殺しに好きな人はいません」と答えるのですが、この本で語られている普通の人としての慶喜以降の人達の生き方にとても興味を持ちました。
庶民の生き方、人生の過ごし方にふれて、最後の将軍がどのような事をしたのか、どういうふうに暮らしていったのか、たいへん面白く読みました。
慶喜やそのあとの慶久などは武士でなくとも、一般の人々から見ても魅力的な人だったのかもしれません。

その後に次ぐ著者を含めたお二人も何らかの“血”を感じさせる行動をしています。
あっという間に読み終えました。

あまり内容にふれるとせっかくの慶朝氏の著書売れ行きに影響してしまいますので、ぜひとも詳しい内容については直接読んでみてください。
面白い本でした。


【Now Playing】 Hello Goodbye / European Jazz Trio ( Jazz )

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