「泥酔懺悔」を読んだ
『泥酔懺悔(でいすいざんげ)/朝倉かすみ他11名(ちくま文庫)』という本を読みました。
朝倉さん他、平松洋子さん、室井滋さん、山崎ナオコーラさん、三浦しをんさんなど、多彩な方々の“酒飲み”に関するお話がぎゅっと詰めてありました。
飲めない人もいました。
そしてそれらの人達は、泥酔する輩の行動について、「いつから酔い始めたんだ?」「人の話を聞いているのか?」「なぜ今まで酔っていいかげんに話を聞いていたのに、突然醒めたように冷酷な締めの言葉を発するのか?」など半分怒っている状態でした。
さらに泥酔した人を介抱してあげたのに、自分の服や靴に嘔吐された・・・などのひどい話も登場。
さらにそんなひどいことをしたにもかかわらず、記憶がないってのはどういうこと?!という理解不能な泥酔者達の行動に対するご意見もあった。
飲める人は、「飲まなきゃ自分の人生始まらないんだよ」「生中2杯?そこまでは“水”と同じだろう!」ってのもいました。
どうやって家に帰ったのかわからない、なぜ人の家の寝袋にぶち込まれていたのか、それが問題だ、などというわけのわかんない人もいます。
初めて酒を飲んだ話、初めてコンパに行った話、年下の男と海辺でビールを飲みながらしみじみと語り合う話、どれもこれも酒にまつわるどうでもいい話だが、でも面白い!(^_^;)
そんな酒飲みにしかわからない、そして下戸にしかわからない話満載です。
えっ?!お前はどっちだ?って。
私はどっちの気持ちもわかるのです。
基本的に飲んできた人生ではありますが、途中でまったく飲まない時期が何年もありました。
でも、特にお酒が恋しいということもありませんでした。そのときには、酒飲みの気持ちがよくわからないという感覚が確かにありました。
ま、お互い迷惑をかけないように過していきましょう。
基本的に呑兵衛の飲み会には下戸は誘わない方がいい、互いにろくなことにならないというのが今までの経験でわかっています。そしてお互いが相手に対して変な恨みのような感情を持つことがある・・。
とりあえず、この本を読んでから仲の良い飲み友達と、この本をネタにして一杯やってみたらいかがでしょう。
下戸の方々もコメダ珈琲などで甘いものでも飲みながら“泥酔者達”の悪行三昧をやり玉にあげて楽しんでみたらいかがでしょう。
以上です。
【Now Playing】 Dig A Pony / The Beatles ( Rock )
« 「しっくりこない日本語」を読んだ | トップページ | 知れば恐ろしい「日本人の風習」を読みました »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 古本の頁を繰っていて見つけるもの(2022.01.23)
- 中学生時代から今に至るまで、「レコード盤を貸してくれ」「CDを貸してくれ」「本を貸してくれ」と言われる話。(2021.12.21)
- 「日本人も知らなかったニッポン/桐谷エリザベス」を読みました。(2021.10.03)
- 「小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム -名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏-」を読みました。(2021.09.28)
- 坪内祐三の「最後の人声天語」を読んだ。(2021.09.25)
「お酒」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0229【 秋暑 鎌倉の角打ち エーデルピルス 】(2024.09.20)
- 俳句を詠んでみる_0199【 生姜に味噌で 酒飲めば ヒリリとす 】(2024.08.21)
- 俳句を詠んでみる_0196【 昼ビール しあわせの泡に おぼれる 】(2024.08.18)
- 俳句を詠んでみる_0188【 夕涼に 芋の前割り 温燗(ぬるかん)で 】(2024.08.10)
- 「一杯飲んで帰ります -女と男の居酒屋十二章-/太田和彦」を読みました。(2024.08.09)
コメント