月組「 All for One 」観劇してきました
宝塚歌劇・月組東京公演「 All for One ~ダルタニアンと太陽王~ 」を見てまいりました。
今回はこのミュージカルの“一本もの”です。
脚本と演出は小池修一郎先生。重厚な物語になっているのかと思っていたら、わかりやすくてカッコ良く、楽しい、そして随所に月組スター達個々の個性が光るなかなかの演目に仕上がっていました。書き下ろし作品としては秀逸の出来ではないかと思いました。
主演、ダルタニアン役の珠城りょう(たまき・りょう)さんは、すっかり月組トップとしてのたたずまいが“様になって”きました。小池先生も珠城さんの純朴な感じをうまく使ってダルタニアンの一途なキャラクターを作り上げ、舞台はわくわくするような中、進行して行きました。退屈なシーンなどなく、テンポもよく、三銃士の衣裳もよく似合う!・・いいねぇ(#^.^#)
愛希れいか(まなき・れいか)さんは、ルイ14世の役でしたが、可愛い愛希さんがルイ14世?と思っていると、小池先生、うまい仕掛けがしてあって、愛希さんは男役としても娘役としても大活躍、そして見事なタイミングで笑わせ、ストーリー展開の中心人物としてトップ娘役らしい輝きを見せてくれました。
この役も新たに挑戦するような珍しい役どころでしたが、さすが愛希さん、築き上げた“ルイ14世”は見どころ満載の素晴らしい出来でした。
アラミス役の美弥るりか(みや・るりか)さんの男前で、しかも女を“手玉に取り”、さらに男気もある役を実力どおり見せつけてくれました。いいなあ、この人も。
今回、東京宝塚劇場に月組生として初お目見えの雪組から組替えの月城かなと(つきしろ・かなと)さんも良かった。
珠城さんに対立する“悪役”、ベルナルドの役でしたが、悪のカッコ良さ、男の色気、そして意外なところで飛び出すギャグ!、いやはや月組でもすっかり重要人物となっていました。大注目株です。
さらにアトスを演じた宇月颯(うづき・はやて)さんは堂々の三銃士ぶりを見せてくれて、ファンである私も嬉しいっ!月組には欠かせない人となっています。
専科から出演の沙央くらま(さおう・くらま)さんは、愛希さんのルイ14世が10歳の頃から結婚しようと“つけ狙う”、しかもユーモアセンスも発揮せねばならない難役でしたが、もともと男役であるのにもかかわらず、魅力たっぷりの存在感を発揮していました。この人のおかけで演目に深みが出ます。
ポルトスを演じた暁千星(あかつき・ちせい)さん、誰もが持つことのできない“華”がある人ですが、いよいよ月組の中心に入ってきた感じです。
歌も伸びがあり、明るさを持ったいい声をしています。「ダンスはまかせろ」だと思いますので、今後の成長にますます期待です。
とても楽しい観劇のうちに終了。
おまけのショーも月組らしく綺麗で華麗な感じ。
大階段で“やさぐれ”気味にキザる珠城さんを娘役が囲み、宝塚の良さってこれだ!みたいな気分にさせてくれ、さらに男役の群舞も“胸キュン”もの。
トップ二人のデュエット・ダンスの麗しい様子に涙が出てしまいました。
今回の月組は誰もが楽しめるいい演目です。おすすめしちゃいます(゚ー゚*)。oO
【Now Playing】 Bitches Brew / Miles Davis ( Jazz )
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