太田和彦さんの「居酒屋道楽」を読んだ
『居酒屋道楽/太田和彦著(新潮文庫)』を読みました。
居酒屋道楽の達人、太田和彦さんの東京から東北、横浜から大阪へと訪ね歩く居酒屋のお話。
今回は、編集の担当者と居酒屋めぐりをしているものが多いせいか、より私のような居酒屋にまだまだ慣れていない者にも店の様子や、酒、肴のことが具体的に身近に書かれているように感じました。
太田さん自身についてもかなりリラックスしているように思いました。
また、担当が若い女性に変わると、とまどいつつも俄然うれしそうな太田さんの様子がこれまた“可愛い”・・失礼・・(#^.^#)
さらにあやしい探検隊などで行動を共にしてきた椎名誠さんとの飲み会の様子も楽しく拝見しました。
やはり、一歩ひいているんですね、太田さん・・(*^_^*)
“男呑み”をする椎名さんの様子もカッコイイし、椎名さんがこれとこれっ!って決めた肴に小声で店員に「サザエのつぼ焼きも・・」と追加で頼み、ギロッと椎名さんに睨まれる太田さんの姿もおかしい(^^;)
ビアホールの街といも言える銀座の名店それぞれも、かつて資生堂に勤め、銀座を庭のようにしていた太田さんの文は冴えます!
銀座の老舗ビアホール、行ってみたくなりました。
また、バスや都電に乗って居酒屋めぐりをする企画も楽しく、どんどん「はしご」していく太田さんとその一行は“酔いどれ”て、これまた呑兵衛にはうらやましいような様子が描かれていました。
下町には下町の流儀にしたがい、ちょっと小洒落た店では粋な酒や肴の愉しみ方をする、達人・太田和彦さんは健在です。
こんなふうに10年後くらいになりたい・・なんて思うこの頃です(゚ー゚*)。oO
【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )
« ミュージカルを観て、寄席に行って、そいでもって一杯 | トップページ | あのとき会えてよかった人 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 古本の頁を繰っていて見つけるもの(2022.01.23)
- 中学生時代から今に至るまで、「レコード盤を貸してくれ」「CDを貸してくれ」「本を貸してくれ」と言われる話。(2021.12.21)
- 「日本人も知らなかったニッポン/桐谷エリザベス」を読みました。(2021.10.03)
- 「小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム -名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏-」を読みました。(2021.09.28)
- 坪内祐三の「最後の人声天語」を読んだ。(2021.09.25)
「お酒」カテゴリの記事
- 「居酒屋へ行こう。/太田和彦」を読みました。(2023.10.21)
- 伊集院静さんの「大人の男の遊び方」を読みました。(2023.08.14)
- 「予約一名、角野卓造でございます。【京都編】」を読みました。(2023.07.11)
- 「飲むぞ今夜も、旅の空/太田和彦」を読みました。(2023.02.18)
- 「私の酒 -『酒』と作家たちⅡ-/浦西和彦・編」を読みました。(2022.11.20)
コメント