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2017/10/28

宙組「神々の土地/クラシカルビジュー」観劇してきました

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宝塚歌劇・宙組東京公演「神々の土地(ミュージカル・プレイ)/クラシカル ビジュー(レヴューロマン)」を観劇してきました。
この公演でトップスター朝夏まなと(あさか・まなと)さんが卒業されます。
そして娘役としてトップ級に活躍された怜美うらら(れいみ・うらら)さんも退団。

「神々の土地」は、快作を次々と出している上田久美子先生の最新作です。
舞台は1916年のロシア革命前夜。
ラスプーチンという怪僧に操られ、悪政を敷いている皇帝ニコライ二世と皇后アレクサンドラ。折からの大戦で困窮する民衆の不満が爆発寸前・・。そんなシチュエーションですが、ロシアが舞台というと、花組の蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんがトップの時の作品を思い出し、重苦しく、凍てついた大地・・みたいなものが想像され、見る前からちょっとテンション下がり気味&トップ娘役不在の公演のため、それもマイナス要素という状態で臨んだのです。

作品はそれこそ純文学的な筆致で上田先生が書かれたもので、およそ宝塚的ではなく、王宮など同じ様な舞台と台詞回しのみの展開が目立ち、主演の朝夏さんと怜美さんの互いに思いを寄せる部分も宝塚的にドラマティックな仕掛けもされておらず、二人の愛のシーンも文学的に耽美的で控えめ・・、コテコテのヅカファンには不完全燃焼という結果になってしまうかも、という印象でした。


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私は、怜美さんの抑えに抑えたうえでの神々しいまでの女の演じ方と、朝夏さんのこのオリジナル作品でのストレートプレイ的な演技の仕方に集中し、通常なら“撃沈”しそうなストーリーでしたが、上田先生のひとつひとつのシーンを紡いでいくような作風になんとかついていきました。
だから、ラストまで“脳内で感じる”ような感覚で楽しみました。かといって傑作とは言えない作品ではあるというものでしたが。

真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんは朝夏さんを担いでラスプーチン暗殺を持ちかける役でしたが、今までも何人か見たことがあるのですが、次期トップが決まるとふわっと足もとが軽くなっているような感じになってしまう方がいて、今回ややそんな感じがありました。
もうひとついつもの真風さんのようなどっしりとした男役感覚が感じられなかったのです。

もう一人の次期トップ(娘役)の星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんは、役もピタリとはまるものだったのですが、相変わらず可愛くて演技も歌もうまい。前にも書いたけど真風さんとのコンビでは可愛すぎるような気もするけど。

さらにラスプーチンを演じた愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんは、まさに“怪演”!!
まだこれからも変化・進化していくのでしょうが、愛月さんならではのラスプーチンがつくられていたと思います。

最後にひと言。
怜美さんには一度トップとしての舞台を見せてもらいたかった。今回の舞台でもその実力は十分にあったと感じました。凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんと組んでいれば素晴らしいトップ娘役になったであろうことは想像に難くない。

次にショー。「クラシカル ビジュー」は、宙組らしくスケールの大きさを感じさせつつ爽快なショーでした。

これが最後となる怜美さん絡みのシーンも多く、ますます怜美さんの美しさが目立ちました。
朝夏さんと真風さんのバトンタッチ的な場面もあり、また宙組全員で銀橋、ステージにワッと広がるようなシーンも再三あって、そのたびに特に宙組贔屓の私(^^;)は、目頭が熱くなり、これで朝夏さんの宙組も最後か・・と涙が自然と流れてしまったのでした。

娘役群舞、男役群舞も宙組らしい舞台全体に風が吹くような勢いを感じさせるもので、私はなかなかのショーだと思いました。ただし、トップ娘役が存在すればもっといいものになったことは間違いありません。

観劇した当日は高校生の修学旅行の団体が二階にいて、開演前に緞帳が開いただけで大拍手が出たり、指揮者の挨拶にも大拍手(^_^;)、一部終了後のロビーでは男子学生がストーリーを振り返っていたりしたのも目撃して新鮮。
ショーでは次から次へと初めて見る宝塚の演出と舞台装置に歓声が上がっていて、なんだか私もうれしく、気分が盛り上がり、それも手伝ってか、ショーはとても良かったのです。

できればもう一度観て宙組の進化を確かめたいのですが、今のところ未定。
とりあえずの観劇記といたします。


【Now Playing】 サタデー一直線 / 湯川れい子 ( TBSラジオ )

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