映画「エタニティ 永遠の花たちへ」を見ました
映画『エタニティ 永遠の花たちへ(Eternite)/2016年 フランス=ベルギー合作 監督:トラン・アン・ユン 出演:オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョ』という映画を見ました。
実に不思議な映画でした。
だって、ほとんどセリフが無いのです。ほぼナレーション(日本語版では字幕で確認することに)で、主役のヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)から始まるこの一族の行く末を見守ることになる・・そんな映画なのです。
主役・ヴァランティーヌと婚約を破棄されても想いを貫きやがて結婚する夫(妻を残して急死)の夫婦から始まり、その子供達の結婚と死を中心とする人生の流れを19世紀末、フランスを舞台に色とりどりの花が咲き誇り、樹木が広がるあまりにも美しい情景の中でフィルムに記録的に、写真アルバム的に繰り広げているのがこの映画でした。
さらにその流れは孫子の代にも繋がり・・、ひと組の夫婦から広がる生命・愛・死が、川の流れのようにとうとうと映画という表現を使って表現されているのです。
最初に書いたように、普通の映画のようにセリフがあって、喜びや苦悩を表現する濃密なシーンがあるわけではないのです。
だから、役者はきっと撮られていてどう表現すればいいのか、セリフもほとんど無いのですから非常に難しかったと思います。
見ているうちに私は“女性から女性”に受け継がれる愛と生の流れを自然と感じたのですが、女性の立場で見ると、さらに深く感じることができるのではないかと思いました。
だから・・劇場内にいた数人の年配の男性は・・ほとんど寝ていました・・。きっと、その女性視線な内容が伝わらないというか、つまらなかったのだと思います。
・・ここで感じられるか、感じられないかがこの映画を見るときの分かれ目ですが、どうか見てやってください。感動の度合いはその人それぞれ・・ってことになりそうです。
女性には“超おすすめ”な映画だと私は思いました。※私は半分おばちゃんなので、私にも良かったのですが・・(*^_^*)
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