久しぶりにホキ美術館に行って来た
このブログで、中学時代の同窓会を開こうとした友達と仲違いをした話を書いたことがありました。
それがこの夏。
些細なことの行き違いでしたが、今思うとひどい言葉を掛けられた詫びはひとつもなく、私の受取り方を責めただけだったし、今なら今後は仲の良い友達からワンランク下げた普通の友達として残しておいてやってもいい、などと私のことを子分扱いしていた最後通告がやけに心にひどいものを残してくれたので、これでよかったと思っているところです。
で、そのときに数十年ぶりに同窓会の連絡を取った別の中学、高校の同級生とは久しぶりに話をして、実際に会ってみて、友達復活となりました。
その友と表題のホキ美術館に行ってきました。
ホキ美術館は「写実画」に特化したコレクションが独特なミュージアムです。
建物自体も芸術と化していて、最初の写真のとおり、アートな建築物ともなっています。
今回は展示内容を大幅に変えたことをネットで知り、「第3回私の代表作展・理想の風景画 -写真とは違う風景がここにある-」という企画展を見に行って来たのです。
今まで何度か訪れたときには、人物の写実がリアルを超えたリアル感でドキドキすることがあったのですが、今回は風景画。
どんな感覚になるのだろうと思ったのですが、風景画でも、画家が思いとエネルギーを込めた作品は(大作も多かった)、写真とは全く異なる、なんていうのだろう、時間・・時の流れや、移ろう“光”、空気、その場の音までも感じるようなものでした。
見ているだけでこちらもエネルギーを消費するような作品群でした。
見応えありますよ。
同級生の彼も、非常に熱心に見ていて、美術・音楽好きな様子は学生時代と全く変わっていませんでした。よく、何時間も音楽についてレコードを聞きながら語り合ったことを思い出しました。
素晴らしい作品と、友達との久しぶりの交流でいい一日となりました。
今回一番印象に残った作品は、原雅幸・画の「薄氷の日」でした。
何気ない毎日子供を送る道沿いの運河に張った薄氷がいつもの景色の中、午後にかけて徐々に溶け出し、そこに水鳥が飛び込んだ瞬間の波紋・・、瞬間を切り取った見事な作品でした。よかったぁ~。
【Now Playing】 あなた / 小坂明子 ( 歌謡曲 )
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