今年最後、星組「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」を見てきました
宝塚歌劇・星組東京公演「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」を観劇してきました。宝塚観劇はこれが今年最後です。
この星組の演目については、二度目の観劇ですが、前回はまだ“こなれて”いない印象だったことを書きました。ミュージカルにしても、後半のショーについても。
で、前回から二十日間を経て、やはり良くなっていましたd(^_^o)
そこが宝塚のすごいところです。
ミュージカルのベルリン・・では、組子個々が自分の役にきちっと向き合い、焦点を定めているように感じました。
ストーリーが主役二人の微妙な関係を最後まで微妙にしているので、演目全体として作り上げていくのが難しい(二人の愛が成就する・・とか)中で、けっこう舞台では物語の輪郭が出ているような感じがあり、日々進化するのが宝塚、ということをあらためて認識しました。
主演の二人も、前回見たときよりそれぞれのキャラクターが浮き出ていたように思いました。
専科からの凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんも、経験豊かなだけあり、物語の要となる悪役を観客から見てより魅力あるものに作り上げていました。
これは星組にというよりも、作者にですが、宝塚はもっと“訴えかけるもの”を色濃く、わかりやすく、心騒ぐようなものにしていただけるといいな、と感じました。やはり娯楽的要素に針をやや振った方がいいと・・思うんですよねぇ。
次にショーですが、こちらも前回はやや“ゆるい”感じというか、細部がグダグダというか・・( ̄O ̄;)、観客に対して油断しているような部分が垣間見えて、ややガッカリしたというのが本音だったのです。
でも、今回はかなり“キリッ”としましたよ(*^_^*)
礼真琴(れい・まこと)さんが、すみれの花咲く丘・・みたいな歌をやさしく歌う場面があるのですが、前回ヅカ友の女神が「あれはなんだっ!」・・(^_^;)と、やや“おかんむり”状態だったのですが、あの“無理ある”シーンも普通に見られるくらいに違和感なく(・・ちょっとあるかな(*^_^*))楽しめました。
また、綺咲愛里(きさき・あいり)さんの可愛くて美人なトップ娘役ぶりもそろそろ“板について”きたし、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんも歌はうまいし、歌詞もよく聞こえる歌い方で、トップらしい振る舞いがよくなってきました。
ただ、紅さんに作者側が“振って”くるのでしょうが、大きなフリで踊るような場面が多く、もっと軽快でスピーディーな要素を見せてくれるようなシーンがたくさんあってもいいな、と思いました。
かいちゃん(七海ひろき/ななみ・ひろき)は、前回ちょっと舞台の捌け方に、ちょっとおざなりな部分が見られたりして気になったのですが、今回はキリッとしてました(^-^)/☆
それにルックスがとにかくカッコイイんだよねぇ'(*゚▽゚*)'
凪七さんと共にショーの支えとなって活躍していました。もっともっといい場面をたくさんやってもらってもいい人だと思うんですけど。
壱城あずさ(いちじょう・あずさ)さんは、この東京公演がラストなんですよね。
いろいろな演目で活躍する“しーらん”さんの姿がオーバーラップしてきて、しみじみとしてしまいました。
全体にショーについても、時を経て“固まって”きた感がありました。
今年も宝塚歌劇を楽しんで来ましたが、これが本年最後、宝塚歌劇団の皆さん、関係者の皆さんありがとうございました。
また来年も様々な演目、楽しみにしています。
【Now Playing】 チャキチャキ大放送 / ナイツ ( TBSラジオ )
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