映画「新世紀 パリ・オペラ座」を見た
映画『新世紀 パリ・オペラ座(L'OPERA)/2017年・フランス 監督:ジャン=ステファヌ・ブロン 出演:パリ・オペラ座総裁ステファン・リスナー、パリ・オペラ座音楽監督フィリップ・ジョルダン、バス・バリトン ミハイル・ティモシェンコ他』を見ました。
これは、ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座、ニューヨークのメトロポリタン・オペラとの負けられない戦いを文化国家フランスの栄光を背負ったパリ・オペラ座が繰り広げるドキュメンタリー映画です。
オペラ座総裁ほか、関係者が実際に出て来て、次から次へと起こるハプニングや、内部の葛藤、揉め事、ぎりぎりの状態で行われるステージ、何もかもがハラハラどきどきのドキュメンタリーならではの展開を見せてくれます。
だから、見ているこっちも「どうなるんだろう」と“やきもき”しつつ見ているので、2時間近い上映時間はあっという間に過ぎていきます。
オペラ「黄金の仔牛」では、演出として本物の牛を舞台に登場させます。
選ばれた牛は、訓練として日々オペラを聞かされ、ステージのようにしたスタジオを用意して、本番環境に馴れるようにされたり、・・どこまでやるのか、という熱意を感じます。
そして本番で大合唱隊の中に牛が登場するシーンは圧巻!!
国から予算を減らされたり、従業員カットを命じられたり、その従業員がストを起こしたり、別の劇場ではテロが起こったり、ワーグナーの大作の新制作上演の2日前に、主役のバリトンがキャンセルする・・あわてて代役を世界中から探す・・なんてことも。
バレエでは監督が突如辞意を示し、交代したり、毎日が綱渡り状態だし、稽古中もそれぞれがそれぞれの立場で主張を繰り返し、押しては引き、引いては押しての駆け引きも・・。
圧倒的な本番の劇場の様子や、衣裳、舞台装置、などなど映像的にも見どころばかり。
踊り終えた女性ダンサーが舞台袖に捌けると、倒れ込むようにひざまづき、苦しそうに息をするシーンのあまりにもリアルな迫力あるシーンも、今まで見たことのない舞台裏の様子が凄かった。
舞台好きな人、オペラが好きな人、バレエが好きな人にはこたえられない良い映画だと思います。そんな人たちに超お勧め!!
【Now Playing】 ニューヨークシティ・セレナーデ / クリストファークロス ( Pops )
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