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2018/01/21

宙組「WEST SIDE STORY」を見てきた

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宝塚歌劇団・宙組東京国際フォーラム公演「WEST SIDE STORY(MUSICAL)」を見てきました。
この公演は、宙組の新トップコンビ、真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんと、星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんの本公演前のプレお披露目となるものです。

感想を書く前に、お恥ずかしい話ですが、私、「ウエスト・サイド・ストーリー」を、今まで映画もミュージカルも見たことがありませんでした。
知っているのは、あのナイフを持ってやり合う有名なシーンのところだけです、・・どうしましょ。

見ればなんとかなる!と信じて初見でこのミュージカルを見ました。で、なんとかなりました(*^_^*)

ようするに、ロミオとジュリエットのウエスト・サイド版みたいなんですね。
不良グループ、ジェッツとシャークスは、モンタギュー家とキャピュレット家。
真風さんと星風さんは、もちろんロミオとジュリエット。
ティボルトは芹香斗亜(せりか・とあ)さん・・さすが“超”似合ってました(゚ー゚*)。oO。マーキューシオは桜木みなと(さくらぎ・みなと)さん。
神父様役にあたるドラッグストアのオーナーは、英真なおき(えま・なおき)さん。ピッタリ過ぎるじゃないですか!ロミジュリでもその神父様役だったd(^_^o)

役どころとしては全然違う感じだけど、役割としては乳母役に相当するのが、アニータ役の和希そら(かずき・そら)さん。※今回はそらさん、女役です。しかも、芹香さんの相手役。大役でした。

真風さんは、“芯”のある主役トニーを男らしく、しかも“華”があり、ドラマティックな展開を堂々と観客に見せている感じでした。早くも大物トップの風格が出ていました。

星風さんは、ジュリエット的というか、そのものな感じのマリアを愛らしく、情熱的に、さらに歌唱の部分でも文句なしの圧倒的なものを魅せてくれて、素晴らしかった。

ラストの狂乱のシーンでは、もう途中から観客席はすすり泣きの声があちこちから聞こえ(私も涙ながらにすすり泣き・・)、全身全霊を込めた渾身の演技はトップ娘役として早くも実力を発揮していました。早くから注目され続けていただけのことはあります。

芹香さんは、花組時代から“かっこよさ”が、ただごとではありませんでしたが、ここでもティボルト的なベルナルドを見事に演じ、さすがな感じ。
真風さんとの絡みが、今後宙組でどうなっていくのか、まだまだ今回の舞台だけでは未知数でしたが、たのしみです。

桜木みなとさんは、どんどん実力を身に付け、今回は芹香さんに引けを取らぬ溌剌とした演技とダンス、この人が舞台に立つとパァッと光が射すようで、“持って”ますねぇ。

そして、今回芹香さんの相手娘役となった和希そら(かずき・そら)さん。
本来はもちろん男役ですが、今回は初めての本格娘役でした。
もともとダンスも、歌も、芝居もうまく、見た目とは異なり、“骨太”なところを魅せてくれるそらさん、そのそらさんの持っている内から発散するようなものを見事に昇華させ、アニータという大きな役を“膨らませて”いました。
初見の私にも、この演目でアニータは大きな役割を担っていることがわかりましたが、その役割を、たぶん歌劇団が想像していた以上に素晴らしい形にしたのではないかと思います。

ダンスシーンも良かったし、後半で星風さんと心の葛藤を歌い上げる場面は圧巻でした。
ジェッツのいるドラッグストアに単身乗り込むシーンでの“女”としての演技も心に直接うったえかけてきました。
そらさん、とても良かった、ファンになって良かった(T_T)

今回の公演では、国際フォーラムには珍しく、オーケストラピットも作られ、演奏も本格派。
奏でられるその音楽は、まさにサウンドトラックを生で聞いているみたいで、大満足いたしました。
それに、初見だなんて、私、言っておりましたが、次々と演奏され、歌われる曲は全部知っていました。それほど、このミュージカルはポピュラーで誰もが知り、愛されているものなんだなと、認識いたしました。来てよかった、初見だなんて恥ずかしがっている場合ではなかった。

新生宙組、堂々の船出でした。
本公演もたのしみです。

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