映画「はじめてのおもてなし」を見た
映画『はじめてのおもてなし(Willkommen bei den Hartmannst)/2016年・ドイツ 監督サイモン・バーホーベン 出演:センタ・バーガー、ハイナー・ラウターバッハ、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、パリーナ・ロジンスキ、エリヤス・エンバレク他』を見ました。
物語はドイツの閑静な住宅地に暮らすある一家(見た目は裕福で幸せそうだが、実はいろいろな問題を抱えている)が難民を一人、受け入れて、そこから始まる騒動のお話。
・・でも、その一家は、お互いが理解できずに内実は“バラバラ”な状態になっていて、次から次へと起こる“問題”は難民の青年の受け入れという事実からではなく、一家の問題が発端となっていて、それを解決することによって収まるという、そんなお話でした。
ストーリーの展開は、難民の青年が持つ外国文化や習慣の違いがハプニングとなり、それが笑えたり、泣けたりのドタバタ具合が面白い・・という形で進んで行きます。
でも、このハートマン家という家族は、主人が“老い”を感じつつも、それを肯定できず、若返りの整形的な施術を友人の医師にしてもらい、さらに若い女に“モテよう”としてアレコレ画策をし、しかも自らも医師でありながら、老いから起こる小さなミスをおかしても、逆ギレしてそれを否定する状況。さらに妻とはものすごく長いあいだ“ごぶさた”。
妻は妻で、元教師だが、引退後に生き甲斐を見失い、この映画の元となる難民引き受けを夫の反対を押し切って行い、難民青年ディアロを自宅に住まわせる。
長男は仕事のことばかりで鬼のような仕事人生を送り、妻は逃げ、子供は悪い方に染まっていく状態。
長女は、永遠に“自分探しの旅”をしているのか、30歳になっても何度も学校を落第し、学校を変え、未だに学校に通っている状態、しかもいつもストーカー付き!
そんな一家が難民青年を引き受けたことで、互いの弱みを突っつき合い、傷つけたりしながらも、実際は難民青年と家族一人一人が関わり、向き合うことによって、壊れかけた家族の結び付きが徐々に修復され、泣き笑いのハッピーエンディングを迎える、というものなのでした。
ドイツ映画って、あまり見たことがなかったのですが、どんよりとしたところがなく、明快で、しかも映像も美しく、ヒューマニズムも感じさせ、見どころいっぱいのものでした。
登場人物も“キャラが立って”いて、笑ったり、泣いたり、心配したり、ワクワクしたりで、時間を感じさせませんでした。
いい映画、おすすめですd(^_^o)
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