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2018/02/20

「昭和式 もめない会話帖」を読んだ

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『昭和式 もめない会話帖/大平一枝著(中公文庫)』を読みました。
これは作家でエッセイストの著者が主に昭和の映画の台詞などから人の心を丸くする、技ありのフレーズなどを選りすぐった「昭和ことば辞典、おい、羊羹とお茶もっといで!」を改題し、文庫化したものです。

というわけで、市川崑、木下惠介、増村保造、小津安二郎などが監督した映画から著者が“これイイかも”っていう言葉づかいを多数挙げてコメントしているのです。

「送っていただいて有り難うございました。お茶も差し上げませんで。また遅くなりましたらあれですから。どうぞ。」
・・って、「家には寄らないで」ということ・・と著者はコメントを入れてます。
なるほどねぇ。

「あなたはいったい、この真知子にどうしろとおっしゃるんです」
・・「じゃあ何?別れればいいってわけ?」の言い換え(^^;)・・おもしろい。

「あなたをお慕いしてきたのです」
・・「ずっと好きだった」の意。こんな人、今の日本では絶滅しております(^_^;)

「そうどすけど、ええお方がおへんもん」
・・「気を持たせた相手から、恋人はいるのか、ときかれたら」京都弁がたまりません。

「きみがレモンスカッシュみたいな娘だとすると、彼女はハイボールのダブルかな」
・・「初々しい清純派と、大人の女のたとえ」・・なんかドキッとした…σ(^_^;)

「あなた、何かのはずみだったんですか?」
・・「浮気の婉曲表現」今の人だったら、いきなり直接的にダンナを糾弾し、“ギタンギタン”にすることでしょう( ̄O ̄;)

というわけで、もっとお上品な言葉づかいもたくさん載っていましたよ、私が取り上げたのがちょっと面白いものばかりだったので・・。


【Now Playing】 日曜日のそれ / 笑福亭鶴瓶 ( ニッポン放送 )

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