【はっPのアナログ探訪_0147: McCartney / Paul McCartney ( LP )】
復活したアナログ探訪、今回は前回に続きポール・マッカートニーの最初のソロ・アルバム「マッカートニー」です。
当時、聞き始めたときには、この人があのビートルズのポールマッカートニーなのか、と思ってしまいました。
ビートルズが最後に作ったアルバム「アビー・ロード」の完成されたものから比べると、ビルディングと納屋くらいにかけ離れたものです。
曲自体は“未完”のままリリースされたような印象のものが多数。
“脂っ気”は抜け、ふだんギターをつまびいているそのままをラフに録音した、みたいな印象でした。
でも、その中には、ポールの中にある音楽のエッセンスみたいなものが“濃く”抽出されていて、ポール・ファンにはわかる胸にギュッとくるものが含まれていました。
「マッカートニー」という蜜壺に指を入れてひとくちすくい、ペロッとなめてみると、濃いぃポールの蜜の味です(゚ー゚*)。oO
「エブリ・ナイト」などはその後のポールのコンサート活動や、他のミュージシャンにも取り上げられていますが、キチッと作り上げれば名曲の部類です。
「ジャンク」も今やビートルズのアンソロジーに入っていますが、あの頃はポールはビートルズ時代にこんないい曲を作っていて未発表だったのだ、と驚いていた人もいました。
それから、ポールのボーカルに関しては、「メイビー・アイム・アメイズド」などの歌唱も有名ですが(その後のコンサートでもポールは多く取り上げている)、「Oo You」の歌唱もポールらしくて大好きです。今掛かっているのですが、とてもカッコいい(^-^)/☆
それに、やはり後の「バンド・オン・ザ・ラン」のアルバムで開花しますが、この曲でもポールのドラムはなかなか魅力のある叩き方をしています。
次の曲「ママ・ミス・アメリカ」でも荒削りだけどいいドラムを叩いています。
本職ドラマーにはない発想がポールにはあります。
今、「メイビー・アイム・アメイズド」が掛かっていますが、ポール若いから、けっこう軽々と歌ってますね(^^;)いや、さすがだわ。
そしてラスト、謎の「クリーン・アクロア」。
極端にミュートされたドラムで、私のような素人が机を叩いて遊ぶようなリズムを刻んでいます。なぜ最後にこの曲が入っているのか、凡人には理解できないのですが、今やこれなくしてはこのアルバムが終わったことにならない“からだ”になってしまった私…σ(^_^;)
久しぶりにアナログで聞いた「マッカートニー」、味わい深いものでした。
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