ジャズ喫茶の良さがいつまで残れるのか
このあいだの休日、映画を見たあとに脚を延ばして八街市のJR八街駅近く、住宅街の中にあるジャズ喫茶「BROOKLYN」に行って来た。
この店もけっこう長いつき合いになってきた。
ここを教えてくれた中学時代の担任の先生によれば、マスターは、会社勤めをリタイアしたあと、念願だったジャズ喫茶をここ八街に開いたとのこと。
ジャズ喫茶なんて、特に田舎の八街で(失礼だけど)採算が取れるなんてちょっと考えられないが、それでもやりたかったジャズ喫茶を開店し、マッキントッシュのアンプとJBLのスピーカー、アナログ・レコードで紹介するジャズの名盤・・、あまりにも理想的でうれしい形態だけど、心配しちゃうのです。
今回私が店に入ると、客は居なくて、私ひとり。
珈琲を注文すると、もうさっそくアナログ・レコードでエリントンとレイ・ブラウンのアルバムが掛かり、それこそただ事ではない重量感とスピード感あるレコード演奏が始まる。
ふつうの家では絶対に聞くことのできない音量と豊かな表現力、それだけで珈琲一杯700円の元は取れてしまうと思うのだが、でもそれはジャズが好きで(オーディオも好きで?)、いい音が好きな人にしかわからないものです。
難しいよねぇ。
私がひとり大音量のジャズに耳を傾けていると、馴れた様子で入って来た年配の男性はカウンターに陣取り、ビールを注文。
マスターと会話しながら水割りに移行、さらに水割りをお代わり。・・もっと注文して売り上げに貢献して・・なんて老婆心ながら思ってしまうのでした。
そこに今度はもうちょっと若い男性が来て、すぐさま珈琲を注文し、ジャズに耳を傾ける。
きょうはちょっといい感じかもな、と少しほっとする。
この八街までは遠いし、クルマで来るしかないのでビールを飲んだりすることは出来ないけど、千葉のジャズの灯を消してはいかんと、度々足を運ぶのです。
何よりもここの音は品があって、しかも折り目正しく、端正な音なのです。
聞いていて耳が疲れない。しかも盤に入っている音の隅々までが再現され、純粋にジャズを楽しめる。
どうかジャズが好きな人、音楽が好きな人、いい音で音楽を聞いてみたい人、この八街駅近くのジャズ喫茶「ブルックリン」を訪ねてみてください。
この音に損をさせられることはないですよd(^_^o)
【Now Playing】 Pensamento Feliz / Greta Panettieri ( Jazz )
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