月組「カンパニー/BADDY」二度目の観劇
宝塚歌劇・月組東京公演「カンパニー/BADDY」(ミュージカル、ショー二本立て)二回目の観劇をしてまいりました。
前回、ショーの方については、いろいろ・ぶつぶつ(^_^;)小言のようなことを書きましたが、ミュージカルの感想のあとで、そちらについてもふれてみます。
ミュージカル「カンパニー」は、前回見てから10日ほど経っていますが、とてもよくなっていると感じました。
組子全員がそれぞれの役をよく把握し、自分のものとしていることが舞台の隅々まで行き渡っている・・そんな感じだったのです。
だから、ストーリーは生き物のように進展し、台本に書かれている以上に生き生きと動き出し、実におもしろい!
ここぞっ・・ていう小さなギャグについても自然に出ていて、観客もゆったりとした気持ちで笑う。そんな劇場の空間がとても心地良かったのでした。
こういう気持ちになることってあまりないです、宝塚では。
思い起こしてみると、かつて大和悠河(やまと・ゆうが)さんの宙組が演った「パラダイス・プリンス」に似ているような感覚を感じたことを思い出しました。
当時の宙組とちょっと異なるのは、現在の月組の様子を見ていると、各自がいろいろと考え、試して個々の個性が集合した状態でそれぞれに間を取り、舞台で己が考えたことを実践しているように感じるのです。
月組は個人個人が自分をプロデュースしている印象です。
だから、今回のように“ハマる”と、素晴らしい効果を発揮し、充実した生き生きと輝くような舞台になります。
月組の特徴でしょうね。
それぞれの役に魅力を感じた、なかなかの演目でした。
さて、ショーの方(^_^)
前回見た公演は、貸切公演でお客さんの多くが拍手のしどころに戸惑い、反応も遅く、それも手伝ったのか、ウケているのか、ウケていないのか客席の様子が微妙だったことも手伝って、かなり好き放題辛口なことを書いてしまいました。
で、今回の客席の様子は、日曜日で公演も終盤に入り、ご常連や宝塚に慣れているかたも多かったようで、もうドッカン・ドッカン、ウケておりました(*^_^*)
それも手伝って組子も“大張り切り”(^-^)/☆前回よりも“ど迫力”のステージになっていました。
客席も「もっとやってぇ~」みたいな感じで(^^;)、手の付けようがない(#^.^#)感じ。
だから、前回「ここは浅草演芸ホールか、虎姫一座か」などと啖呵を切ってしまったのですが、「まあ、いいんじゃないかな」と思い直しました。
以前からこのブログでも書いたことが何度かあるのですが、「宝塚の良さは、“なんでもあり”なこと」って、そう言っている自分がいるわけですから。
“高いところ”に行ってしまうと、そこからは伝統芸能的になってしまうか、孤高の位置にしがみつき、滅びの世界に入ってしまう・・そういうことです。
でも、なんか自分でちょっとひっかかっていたのが、フィナーレのパレードで大階段に現われたトップスターを観客も組子も皆で仰ぎ見るあの場面で、組子がズッコケたりする場面。さらにトップスターがサングラスをしていたり、組子が手に持つ“シャンシャン”が「タバコから煙もくもく」の“張りぼて”みたいなやつだったこと・・。
フィナーレのパレードの時だけは、銀橋を渡ってくるトップスターやその他のスター達を憧れの眼差しで見たい!・・そう思います。
そして、最後トップスターだけが銀橋に残り、客席を悠々と見回して、ゆっくりと舞台センターにもどっていく・・そこだけは、神々しさを残しておいて欲しいな・・と。
ま、そんなわけです'(*゚▽゚*)'
月組公演、風変わりだったが、良かったよ、というところで今回の公演についての感想を終わりにします。
次は宙組東京公演になるかな。
【Now Playing】 今朝の三枚おろし / 武田鉄矢 ( Podcast )
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