「本当にあった幸せな気持ちになる50の物語」を読んだ
【※このブログでの文は、8月中、ブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】
『本当にあった幸せな気持ちになる50の物語/西沢泰生著(王様文庫)』という本を読みました。
著者は子供の頃から読書好き、そして数々のクイズ番組などに出演して優勝したりしています。
就職後は、社内報の編集を担当し、さらにこの本の中でもエピソードが登場しますが、社長秘書も経験しています。
とにかく“本当にあった、いい話”を丹念に拾い集め、紹介してくれる本で、たぶん私達が日常生活してれば社会生活や、テレビ、本の中で出会えるような“小さないい話”なのです。でも、それを「いい話だ、覚えておこう」とは普通の人には思えないような些細なことが多いのです。
そういうことを、心に留め、記録し、こうして本にまでもってきている作者が持ち合わせている“人間力”に驚くのです。
“小さなこと”のエピソードのひとつをご紹介すると、1956(昭和31)年、日本初の南極観測隊の話。
1年以上の長い時間を南極で過す隊員にとっての支えは家族からの電報。
それも当時は技術上の問題から一文字が高額なので、短い電文でなければならないとのこと。
そこで・・たった3文字のメッセージが隊員たちの心に響き、それを見て嗚咽した隊員もいたという・・3文字。
『ア・ナ・タ』だったそうです。あなたのあとにいろいろな言葉が想像されます。
私も、名打文だと思いました。
でも、後日談で、隊員の奥さんは「飲み過ぎないようにしてね!」という意味を込めてのものだったとのこと(^^;)
それもそれでいい話です。
その後お酒を飲み過ぎて夫が失敗した話をもれ聞いた奥さん、今度は
『プンプン』・・(*^_^*)という電報を送ってきたとのこと。
なんだかいい話。
こんな話をいろいろなシチュエーションから集めたこの本、面白かった。
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