「モヤモヤするあの人」を読んだ
【※このブログでの文は、8月頭からしばらく続いたブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】
『モヤモヤするあの人 -常識と非常識のあいだ-/宮崎智之著(幻冬舎文庫)』という本を読みました。
著者は、カルチャー、男女問題、日常生活における違和感などをメインに書かれているフリーライターだそうです。
取り上げている材料が“今どき”なテーマだったので、読んでみたのです。
スーツにリュックは失礼なのか?
焼き鳥の串外しは無粋な行為か?
エスカレーターの“片側空け”は間違いか?
結婚式でのフラッシュモブって・・
周囲からウザがられる「意識高い系」の人たち
ビジネスシーンに蔓延するカタカナ語を使う人たち
などなど・・。
テーマだけ見ていると、興味津々なのですが、でも読んでみると、「どっちつかず」な結論ばかりが書かれていて、期待していた著者の独断でバッサリと断じてしまうようなエンターテインメント的に語り尽くすようなものではありませんでした。
それはそれで、そういうふうに読めば、読物として面白いのですが、私としては“今ひとつ”な印象となってしまいました。
でも、デートに遅刻した彼女に、「原因と対策」を求める“意識高い系・彼”の話や、ライブやフェスで舞台に合わせて“熱唱する観客”に「歌が聞こえないよ!」と怒る人の話などの話題は笑いながら、あるいは共感しながら読みました。
仕事の場で、カタカナを使いまくる人の話も、思い当たるところがたくさんありました。
「あの件はリスケで」って、なんだか鼻についていましたよ、私も(^_^;)
それに私には「利助」って聞こえてました(*^_^*)
「エビデンス」って、ふつう使うか?!
「ASAP/エーエーエスピー/アサップ」・・アズ・スーン・アズ・ポッシブルのことだってさ(^^;)・・一生やってろ!っつうの(#^.^#)
「コミット」・・使ってるのはライザップの人か、そのCM好きな人でしょ、気持ち悪い言葉だよねぇ。
というわけで、「焼き鳥の串外し」などは、もうどうでもいいことだと思いましたが、それなりに面白く読みました。
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