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2018/09/04

「極上の孤独」下重暁子さんの本を読んだ

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【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

『極上の孤独/下重暁子著(幻冬舎新書)』を読みました。
著者の下重さんは、かつてNHKのアナウンサーとして活躍された方。
フリーとなってからの文筆活動などについては存知上げておりませんでした。
旧・日本自転車振興会の会長を務められたことも・・。

でも、この下重さんの著書とは知らず、本屋さんで平積みになっていた「家族という病」という本は気になっておりました。ちょっとこわくてまだ読んでいなかったのですが。

さて今回の「極上の孤独」は、野際陽子さんがNHKの一年先輩という下重さんがその年齢に達しても、ご本人の主観的な年齢は七十まではいかず、六十代後半だという感覚。
でも“持ち時間”は確実に減ってくる。
その残された時間を大切に使いたいという思い、だが時間は確実に飛ぶように過ぎていく中でどう生きて行くか・・という話です。

まずは「孤独」というものをネガティブにとらえる社会、世間の風潮、考え方が“違っている”んじゃないか、というところから始まります。

つまり、「孤独」をポジティブに、アクティブにとらえて、“贅沢”で“愉快”な環境であり、時間であるという考え方です。

現在のSNSが発達し、ただ単に返信や、“いいね”がつかないというだけで孤独と考えてしまうようなお粗末な心の持ち様についてもふれていますが、たしかにあまりにも貧相な生き方の中に自分の生活があるから、そんなことになるのではないか、と私も感じることがあります。

自分の中に「品格」がないと孤独を感じ、味わい、歩みを進めていくことは出来ないのではないかと、先達の良寛さんや、洋画家・小杉小二郎氏の例や、インタビュー時に感じたことを挙げて「孤独」の世界へいざなってくれるのが、この本の一番の「筋」であると感じました。

ここに書かれていた「品格」というものが、一番難しいことであるわけなのですが、著者の下重さんも、自己主張したいという思いばかりが先行し、その出口さえ見つからぬままに悶々と自分の中で堂々めぐりを続け、そんな自分を人に悟られてはならじと鎧(よろい)を身につけ、「引く」ということを幼い頃から続けてきてしまったのではないか、と自問しています。

読み終えて、下重さんの自己に厳しい態度、生き方は私にとっては“力の入れすぎ”のようにも感じましたが、著者のお母様の辞世の歌

「人の世のなべてのことに堪えて来し今さらわれに物おじもなし」

・・この死を前にして、今さら物おじすることもない。どんと来い、覚悟は出来ているという歌に全てが語られているような気がしました。

この本も私に何か今後の生きるためのヒントを与えてくれた一冊になりました。


【Now Playing】 We Got Married / Paul McCartney ( Rock )

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