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2018/10/14

映画「エンジェル、見えない恋人」を見ました

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映画『エンジェル、見えない恋人(Mon Ange)/2016年 ベルギー/フランス語 監督・脚本:ハリー・クレフェン 出演:フルール・ジフリエ、マヤ・ドリー、エリナ・レーヴェンソン』を見てきました。

何とも不思議な映画。
お母さんが赤ちゃんを出産するところから始まるのですが、その赤ちゃんは姿が見えない・・透明なんです。
森の中の建物で、その子を育て、やがて隣のお屋敷に越して来た人がいるのですが、そこの可愛い女の子は盲目。


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見えない男の子に対し、怖がられるから近づいてはいけないとお母さんが諭すのですが、ブランコに乗っている盲目の少女に近づく透明な男の子。

盲目の少女は、気配や匂いなどで気づき、見えないとは知らず友達になります。
二人は段々、年齢を重ね、少女は美少女になります。
そして、二人には恋の予感が・・。

やがて少女には、手術により目が治る可能性が出て来たとのことで、病院に向かい、しばらくは会えないが互いに待っているとの約束をして・・、でも少女が大人になって帰ってくるほど時は流れてしまいます。


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さあ、そのあとの二人はどんなことになるのか!
少女が見えないことによって成立していた男性の存在はどうなるのか、互いにどういう感情、感覚をもって接するのか、それともそれら全てが崩壊するのか。

“生真面目”な人が突っ込もうとすれば、全編“突っ込みどころ”満載で、透明な男性がどうやって生きて行くのか、とか、母親が亡くなってしまってからどうやって食べていたのか、とか、服無しでうろつくなんて考えられないし、風邪ひいちゃうよ、とか、少女に家族がいる様子がまったく見られないだとか・・考えてしまうとまったく成り立たない物語です。

でも、これは「寓話」であり「ファンタジー」であり、美しい「詩」の世界なんだと思いました。
だから、その美しくも残酷な少年、少女の純愛を見守りつつ、私達がふだん感じている男女間の恋愛って、そもそもなんだろう・・なんて考えることにもなってしまうのです。

“生真面目くん”“生真面目さん”にはおすすめしませんが、少年・少女だった頃のあのふわふわと漂うような恋愛感情や、相手を想い、せつない気持ちに夜も眠れなかったことのあるあなたには、少し古いが“胸キュン”な映画です。見た方がいい。


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