「この人はなぜ自分の話ばかりするのか」を読んだ
『この人はなぜ自分の話ばかりするのか -こっそり人の正体を読む法則-/ジョーエレン・デミトリアス著・冨田香里訳(ヴィレッジブックス)』という本を読みました。
またまた例によってブックオフで108円(*^_^*)
著者は「人を読む」プロと言われる陪審コンサルタントを職業にしていて、長年の経験から培った“人を読む”方法を具体的に例をあげてこの本に記しています。
職場、家族、恋愛、友人その他様々な関係においても共通するそのテクニックというか、パターンの読み方は、どんな人にも参考になり、世界各国でベストセラーになった本のようです。
というわけで、私も興味深く読み進みましたが、行動パターンや、第一印象、職場や自宅、行動範囲などの周囲の環境、話し方、さらに質問したあとの答えに耳を傾けて相手のことを読む、その他細部に渡って“人を読む”方法について書かれていて、それらを覚えていくのは大変なことだと気づきました。
なので、途中でギブアップ気味になってきました。3分の2くらいまでいったところで・・。
そこまで相手のことを読もうとしている自分はいったいどんな人間なんだろう?!と自問自答してしまうようなことにもなってしまい、自分自身がどんな人間なのか見失うという( ̄O ̄;)本末転倒の読書になってしまったのです。
それに、この本に書かれているテクニックは、よくよく考えてみると、いつも自分がやっていることなんじゃないか、などとも感じました。
つまり無意識にやっていて、日本人にとっては、こういうことって得意なことなんじゃないかって、思ったのです。
あらためて言われるまでもなく、あまり自己主張をしない一般的な日本人には、自然にこの著者が書いているようなテクニックは、ある程度身についているんじゃないかと思い始めました。
そうなると、スラスラと読むことが出来て、「ああ、これは知ってる」「これは既にやっている」などと素直な感じで読め、人を読むというよりは、人と接するときのテクニックというかヒントになるなと思ったのです。
けっこうボリュームがあるので、読むのは大変ですが、人付き合いに悩んでいる人にはアドバイス的に参考になるものだと思いました。
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