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2018/12/31

ホワイト・アルバム50周年記念盤、「イーシャー・デモ」と「セッションズ1~3」を聴いてみた。【1/4】

20181230_esher_demo001

すでにこのブログで上記、記念アルバムの本編の方、オリジナルのホワイト・アルバムのリミックス盤2枚について一気聴きをした状況をご報告いたしましたが、次は「イーシャー・デモ」と「セッションズ1~3」の4枚を聴いてみます。


◇CD 3: イーシャー・デモ

まずはイーシャー・デモ。インドで瞑想修行に参加してきたメンバー達が、長いインドでの滞在期間にたくさん曲を作り(持って行ったのはアコースティック・ギターくらいだったと思うので、ありあまる時間は結局、曲作りに費やされたのだと想像します)、英国に帰ってから、メンバーのジョージ・ハリスン宅に集まり、やがてレコーディングされる「ホワイトアルバム」の曲のほとんどをアコースティック・ギターで演奏しつつデモ録音をしました。それがこの「イーシャー・デモ」です。

そんな幻のような時間を、正規盤で聞くことができる時代になったんですねぇ(゚ー゚*)。oO
考えられないよ、私のようなビートルズ後追い第一世代にとっては。
さっそく「イーシャー・デモ」からいってみます。


1. バック・イン・ザ・U.S.S.R.

ポールのボーカルがダブルトラックになっている。
まだオリジナルのような激しいロックなドライブ感はなく、軽快なロックンロールをメンバー皆に披露している感じ。

でも、インドにいる間にたぶん曲全体の雰囲気はつかんでいて、完成形が頭の中に既にある感じがします。それを想像してポールは楽しんでいるように思います。


2. ディア・プルーデンス

ジョンのギターはとても丁寧な弾き方。
そしてオリジナルよりも、より囁くような曲の雰囲気がなかなかのもの。
ちょっと幻想的にさえ感じる。
ラストのギターのちょっと激しいカッティングを伴う展開は、オリジナルに比べても魅力的です。素敵な曲になっている。最後の最後にジョンの“語りが”あるのもいい。


3. グラス・オニオン

アンソロジーでも聞いたことのあるパターンのアコースティック・バージョンが入っている。
ジョンがブレイクの時にわけのわからない呪文のような言葉をいうのも同じだ。
途中からスローになったりもしている。
かなりデモ的な感じが強い。


4. オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ

明るく軽快な感じでポールもリラックスして歌っている。
まだ南米的なリズムが顕著になっていない。
マラカスのような音が聞こえるが、これがヒントになって、やがてカリプソ風に変化していったのかも。
エンディングもにぎやかでいい!


5. コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル

ジョンのボーカルがダブルトラックになっている。
物語を語るかのような曲調はすでにオリジナルのような形になっている。
動物の鳴き声を模した声も入れていて、いろいろアイデアがあったのだな、とわかる。


6. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス

ジョージのアコースティック・ギターの音が“パキパキ”いってる。
粒だったピッキングがまず耳に入ってきた。
テンポはアンソロジーのアコースティック・バージョンよりも早め。
これもジョージのボーカルはダブルトラック。
曲としては、すべてのパーツのメロディは出来上がっている。
歌いっぷりからも、ジョージの自信がうかがえるような気がする。


7. ハピネス・イズ・ウォーム・ガン

アンソロジーで聞いたことのあるアコースティック・バージョン。
ヨー・オノという歌詞が入っているのもアンソロジー・バージョンと同様。
タイミングがちょっとずれたジョンのダブルトラック・ボーカルが、偶然かもしれないが、効果的。


8. アイム・ソー・タイアード

ジョンのボーカルは裏声を使って高い感じで歌われている。
曲の構成はオリジナルどおりにすでに出来上がっている。
このイーシャー・デモには、ドラムが入っていないが、オリジナルで印象的なドラムが入る部分について、すでに何か声のようなものが聞こえて、「こうしたらいい」っていうのが見えているようだ。
これにもジョンの語りが途中で入っている。オリジナルには入らなかったが、ジョンはインドでの瞑想中にいろいろと語っている部分も作っていたのだろう。


9. ブラックバード

この曲の特徴であるポールのギターのつま弾きは、ほぼオリジナルと同じように出来上がっている。
かなりインドでも作り込んでいたのだろうと思う。
オリジナルよりもギターの一音一音がやわらかく、しかもよく聞き取れるのがファンとしてはうれしい。
エンディングのギターもカッコイイ。


10. ピッギーズ

オリジナルはバンドメンバー以外の楽器がふんだんに入っているが、このギターのみのバージョンは新鮮。
口笛も入り、オーケストラの演奏はこんな風にしたら・・みたいなジョージの考えも見えてきている。


11. ロッキー・ラックーン

カントリー・ウエスタンな感じを最初からねらっていたのがわかる。
ちょっと映画の挿入歌のような哀愁まで漂っている。
まだ物語的な感じでの歌唱までにはいたっていないが、ここからどんどん発想を膨らませていったのかと思い、ポールの想像力に感心する。


12. ジュリア

これもジョンのダブルトラック・ボーカルが効果満点になっている。
オリジナルにかなり近い形で、このデモ段階でも作り込まれている。
ジョンのギターのつま弾きも、ポールとは異なる特徴があり、あらためて素晴らしいと感じた。


13. ヤー・ブルース

アコースティック・ギターのみの演奏は、とても“ブルージー”。
当時のローリング・ストーンズが演奏したら、けっこういい感じのブルース曲に仕上がったかもしれないと思った。
ボンゴか何かで叩かれているリズムもこの曲調に馴染んでいる。


14. マザー・ネイチャーズ・サン

これもすでにオリジナルにほぼ近い形で、この時点で完成されている。
ポールの自身でつけているコーラスも、早くもとてもいい感じ。


15. エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー

オリジナルとはかなり異なる曲調。
アジテーションが前面に出ているかのような煽るダブルボーカルが印象的。
メロディよりも激しいギターでの曲調と、扇動的なものを強く出していて、初めて聞くバージョンだが、驚きが大きかった。


16. セクシー・セディ

感情的な部分を奥に秘めたような感じで歌い、ギターを弾くジョン。
オリジナルのような強いギター演奏などの予感はまだ無い。
この段階ではまだ模索しているように感じた。


17. レボリューション1

妙に軽い感じでのギターと、ジョンのボーカル。
割と軽い手拍子なども入り、後のヘヴィーな曲調からはほど遠く、その後の変貌を思うと、ビートルズの曲に対する取り組み方は、かなり突っ込んでやっていたのだろうと想像できた。


18. ハニー・パイ

この曲もポールはすでにかなり自身で作り込んできている印象。
サビの部分の歌い方もすでに決まっている。
ラフスケッチ的な録音だが、ポールの頭の中ではいろいろなバッキングが鳴っているようだ。


19. クライ・ベイビー・クライ

メロディーなどは、ほとんど出来上がっている感じ。
全体的なサウンドや曲構成を探しつつジョンが歌っている感じ。


20. サワー・ミルク・シー

曲の存在は聞いたことがあるが、初めて聞く曲。
ジョージはかなり力を入れてギターを弾き、歌っているが、どの部分が“きも”なのか一聴しただけでは私にはわかりませんでした。
「何言ってんだ!この曲の良さがわからんのか!」って言われそうだけど、ちょっといろいろと入っている要素が多く、まとまりがないと感じてしまいました。
アメリカンなサイケデリックっぽく聞こえたんだけど。


21. ジャンク

ポールのソロでも、アンソロジーでも聞いたおなじみの曲。
とうとうこの曲は完成しなかった・・と、私は思います。
とてもよい曲なのだけれど、野ざらしにされ、輪郭だけが残っている曲という印象です。


22. チャイルド・オブ・ネイチャー

これは・・のちにジョンのソロアルバムで聞くことになる「ジェラス・ガイ」ですね。
アルバム「イマジン」に入っている「ジェラス・ガイ」での歌詞がついて初めて説得力を持った感じです。
かなりメロディのいい曲なのに、ホワイト・アルバムに入れなかったのは、結果として良かったのかもしれないけど、ジョンもよく納得したな、と思いました。


23. サークルズ

なんか、宗教的なものを感じる曲(曲調自体も演奏も)だ。
オルガンもいっそうそんな感じを強調している。
どういう意図でつくられたものかわかりませんが、とてもアルバムに入るような曲ではないことはたしかな印象。


24. ミーン・ミスター・マスタード

アンソロジーや、今まで聞いて来た“ないしょ盤”でもよく聞いてきたパターンのデモ。
今回の記念盤では、あまり聞くべきところはなかった。


25. ポリシーン・パン

これも全曲同様な感じ。
まだどう料理してやろうか、決まっていない感じ。
アビー・ロードに入っていた完成版とは全く印象が異なる。


26. ノット・ギルティ

アンソロジーや、“ないしょ盤”では、ファンにお馴染みの曲。
これをいい曲だという人もいるけど、私には“今ひとつ”な感じです。
ちょっと“しつこい”感じがしませんか?(^_^;)


27. ホワッツ・ザ・ニュー・メリー・ジェーン

これもアンソロジーで聞いたことのある人もいると思います。
これまたいい曲だっていう人がいることと存じます。
でも・・これも混沌として“面倒くさい”曲という印象です。申し訳ない。
考え過ぎというか、楽屋オチというか、やり過ぎというか、そんな感じなんですよ、ごめんなさい。

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