『宝塚夜話・第四十八夜 < 月組・美弥るりかさん退団 >について』
宝塚歌劇・月組のスター、美弥るりか(みや・るりか)さんが6月の東京公演を最後に退団されると発表がありました。
美弥さんの今後はどうなるのだろうと考えていた中で最悪の結果になりました。
私、個人としては、星組に帰って紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんのあとをうけ、礼真琴(れい・まこと)さんがトップになるまで、美弥さんの宝塚での経験を十分に組に浸透させつつトップとしての姿を見せてくれる・・そんなふうに勝手に思っておりましたが、内心「宝塚の人事はけっこう非道だし、意味がわからないものが多い」とも思っておりましたので、今回の結末も、ある意味想定の範囲内でした(T_T)
星組のときは、メイちゃんの執事あたりで男役としての抜群の格好良さを見せてくれましたが、真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんが台頭してくると、なんだか霞んできてしまい、その後月組へ。
組替え直後の「ロミオとジュリエット」では、二番手といってもいいくらいの輝きと働きを見せ、一気にスター街道を歩み始めたかと思ったら・・同期の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さん、そして雪組から沙央くらま(さおう・くらま)さんが組替えでやってきて、またまた立ち位置不明な状態。
さらに下級生の珠城りょう(たまき・りょう)さんが若くしてトップになると、ますます美弥さんの立ち位置は微妙な状態に・・。
でも、その間も珠城さんの若さゆえ至らぬ部分を十分にカバーして余りある活躍を見せてくれていました。
正直な気持ち、珠城さんがトップになった時のあのタイミングで美弥さんがトップになって、今のこのタイミングで珠城さんがトップになっていれば一番よかったんじゃないでしょうか。
そのときは、同じ星組からやってきた早乙女わかば(さおとめ・わかば)さんの相手娘役がとてもお似合いだったと思います。
早乙女さんだって、なんで月組にやってきたのか、という感じで退団されてしまいました。まったく惜しかった。
珠城さんだって美弥さんの下で経験を積み、今トップになれば、堂々の本格派トップスターだったんじゃないのかな。
読んでて「そんなことはないよ」という方はここいら辺で別のサイトに移動されてください。まだもうちょっと“グチ”るので。
そもそも龍真咲(りゅう・まさき)さんのトップが5年間と長かったことから異変が始まったんじゃないのかな。愛希れいか(まなき・れいか)さんが、そのおかげで若いトップスター珠城さんと引き続きトップ娘役をやらざるをえなくなって、娘役陣の立場(海乃美月/うみの・みつき さんと早乙女わかばさん)も揺れ動いていました。
そしてまた花組に組替えで行ってしまった鳳月杏(ほうづき・あん)さんを、またまた月組に連れ戻してしまった。・・これが美弥さんの退団と繋がっていたとはねぇ・・(T_T)
美弥さんには、最後の最後まで、独特の男役の魅力を見せていただきたい。
素晴らしい宝塚スターなんだから!
ファントムもチケット入手が困難となっていますが、また月組もこのようなことがあったので、入手困難となるでしょう。
なんとか頑張ってチケットを手に入れ、美弥さんの最後の姿を劇場で見たいと思っています。
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