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2019/03/05

村田沙耶香さんの「きれいなシワの作り方」を読んだ

20190305_sayaka_murata01

『きれいなシワの作り方/村田沙耶香著(文春文庫)』を読みました。
著者の村田沙耶香さんは、「コンビニ人間」で芥川賞を受賞したあの方です。・・とは言っても、私はその「コンビニ人間」を読んでいないので、授賞記者会見の映像くらいしか、まだ知識がなかったのですが、それでもこの本はその方であるとも知らずに手に取り、買ってきたものです。

女ともだちとの20代の時代を経て“アラサー”となり、やがて“オーバー・サーティー”になると、女性ってものは大変なものだと、読んでいて思いました。

女性にとって、結婚というものが30代になると、その人にとって“どういうもの”なのかが、それそのものが悩み、重みとなってのしかかってくるのだ・・と、男の私にはそんなに重大な問題には感じないことが、たいした問題になるのだと、よくわかりました。

村田さんのそんな結婚願望(果たしてそんなものがあるのかどうかということが問題でもある)、おしゃれの曲がり角、他人のSNSを見ていながら感じる自意識の過剰な様子、年齢に合ったいいものってなんだということ、歳を経てある程度金ができたときの“通販の誘惑”、さらに“お一人さま”の年末年始の過ごし方、結局親孝行ってなんだということ、「あなたと付き合うことによるメリットは?」などという質問をされたらどうする?・・みたいな話などなど・・(^_^;)

私が日常の生活をしていて、まったく考えなかったことばかり。

でも、それがこの本を読んでみると、深く、そして解決という光が見つからない、そんな問題であると思いました。
今まで、女に生まれたかった・・と、よく思うことがあったのですが、「そうでもなさそうだ」と考え直しました。

結局、男に生まれても、女に生まれても、人としての悩みは、質がまったく異なるにせよ、逃れられないものなのだ・・と、あきらめがつきました(^^;)

というわけで、女性と様々なシチュエーションでおつき合いするときにも、この本に書かれていたようなことを女性は考えているのだという気持ちを持ちつつ相対したいと思いました。
男の勝手な考えも戒めねばなりません…σ(^_^;)

また何年後かに、この本を読むと、異なる感想を持つかもしれません。
その何年後かまでに、私も人生経験をさらに積みたいと思います。
それじゃ、また。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 六角精児 ( NHK-AM )

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