「大人のジャズタイム」の島崎保彦さんが亡くなった
現在、2019年4月27日の午後11時をまわっています。
毎週聞いて楽しみにしているラジオ日本の番組「大人のジャズタイム」にチューニングを合わせ、聞き始めたら、冒頭、アシスタントのジャズ・ボーカリスト、紗理さんから涙声で、番組の司会者「島崎保彦」さんが亡くなられたとお話がありました。
ご高齢だった島崎さん、いつも元気で粋で、ちょっと“べらんめえ”な感じがとても素敵でしたが、ここ数回の放送では「いまひとつ声に調子がでない」というようなことをおっしゃっていて、気になっていました。
そして、亡くなられてしまった・・。
私の好きなジャズは、1950年代後半から1960年代前半くらいの、いわゆるモダン・ジャズの黄金時代ですが、でもこの島崎さんの番組で主に掛かるのは、1930年代から1940年代が主で、その中に時々1950年代が入り、1960年代やその後のジャズは本当に珍しいくらいの頻度でした。
で、私にモダン・ジャズ以前のジャズのダンス・ミュージック的なものや、情感溢れるもの、ボーカルの大切さ、さらに楽器の演奏の良さ、などなど、いろいろなことを教えてくれる番組でした。
近年では、島崎さんがアシスタントの紗理さんにアカペラでジャズ・ナンバーを歌わせたり、孫にあたるような世代の彼女を大切に育てている様子もうかがえました。
30年にもわたるラジオ日本の長寿番組だった「大人のジャズタイム」、最近では、私は、わざわざカセット・テープに録音して、何度も聞き返すのが楽しみになっていました。
一度カセットに録ると、これがまたヴィンテージなジャズが良く寝かせたワインのように芳醇な感じに聞こえるのです。
古い音楽には、古いメディアでの再生がしっくりとくるのでした。
それらカセット・テープは、今や私にとって「お宝」です。
これからも大切に聞いて行きたいと思います。
島崎さん、毎週の素晴らしく、そして楽しい放送ありがとうございました。
とてもいい番組でした。ご冥福をお祈りいたします。
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