映画「リヴァプール、最後の恋」を見ました。
映画『リヴァプール、最後の恋(Film Stars Don't Die in Liverpool)/2017年 イギリス 監督:ポール・マクギガン 原作者:ピーター・ターナー 脚本:マット・グリーンハルシュ 出演:アネット・ベニング(グロリア・グレアム)、ジェイミー・ベル(ピーター・ターナー)』を見ました。
ピーター・ターナーが1987年に発表した同名の回顧録を映画化したものだそうです。
『悪人と美女』(1952)でオスカー助演女優賞に輝いた往年の大女優グロリア・グレアム(1923-1981)の奔放な人生の終末を映画化していて、若手舞台俳優のピーター(ジェイミー・ベル)との最後の恋が激しく、そして哀しく、リヴァプールを舞台に描かれていました。
往年のオスカー女優であるグロリア・グレアム(アネット・ベニング)の最後の恋の相手は、若手舞台俳優で50代と20代という年齢差がありますが、かつての美人度をむんむんとさせ、しかも可愛らしさも感じさせる主人公の女優の恋愛は、この映画を見ただけでも“恋愛”の[深さ]を感じさせます。
病に倒れ、最晩年を若手舞台俳優の実家リヴァプールで過すグロリア・グレアムですが、その舞台俳優の両親もかつてのグロリア・グレアムの熱心なファンで、温かく見守るのです。
二人が好き合ったところなどはアメリカでの派手なシーンや、溌剌とした様子が描かれているだけに、リヴァプールでの病床シーンは余計に哀しくなります。
実物のグレアムのオスカー受賞時のフィルムなども流れますが、それがまた悲しみを深くしました。
女にとって人生の中での恋愛が占める比率の高さ、大事さ、男にとってどんな女性が生涯を掛けるほどの大切な人になるのか、など・・考えさせられことが多く、しみじみとしてしまいました。
結局、恋愛って、女にも男にも、ものすごく重要だ・・って、当たり前だけどふだんあまり考えないことがクローズアップされて、私も様々な想いに駆られました。
・・大人の映画だね。
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