文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」の書籍化を読んだ
『人間力を高める読書法/武田鉄矢著(小学館文庫 プレジデントセレクト)』を読みました。
これはタイトルにも書いたとおり、ラジオの文化放送で毎朝放送されている「今朝の三枚おろし」という武田さんが読んだ本について一週間かけて“三枚におろして”紹介する番組を書籍化したものです。
上記ラジオ番組は、放送時間の関係もあって私は日々聞くことができないのですが、 Podcast で毎週一週間分まとめて聞いています。わざわざそうするほど面白い番組なんです。
武田さんが取り上げる本は、特定のテーマに偏ったりせず、毎週全く異なる分野のものばかりで、私に興味のないことを掘り下げている週もあったりするのですが、でもそれはそれで、初めて知ることばかりで、次第に興味を持ったりもします。
今回、この本で取り上げている「1行バカ売れ」や、「持丸長者」なども非常に面白かったのですが、まったく想像もつかないことを取り上げた「狼の群れと暮らした男」がもの凄い本だった・・。
ドキュメンタリー本なのですが、英国のショーンという青年が狼の生活に興味を持ち、様々な経緯の後、アメリカに渡り、実際に山中に入り、野生の狼の群れの中に入り(死の直前までの狼とのやり取りを経て群れの一員として狼のボスと二番手に認めてもらう)、狼と同じものを食べ、2年間狼として暮らす話がメインとなっているものです。
想像もつかないし、本当にそんなことが出来るのか(番組中でアシスタントのアナウンサーもそう言っている)、と思うのですが、内容を読んでいると、たしかに狼の群れの「掟」のようなものが存在し、それを破りそうになると、噛み付かれたり、骨が折れるほどの厳しい体罰を受けたりしている様子が描かれていて、どんどん引き込まれるのです。
凄い本だし、こんな経験をしたショーン青年も普通の若者ではない。
2年間の“狼生活”を経て、人間社会に帰って来てからのショーン青年は、様々な狼などの野生に関する問題(元々は狼だった犬のことについても)をコンサルティングする仕事などが舞い込んで来るのですが、疑問が解決出来ないときは、またまた相談を受けた問題を起こしている野生の狼の群に入って行って解決方法を見つけたりしています、考えられない( ̄O ̄;)
というわけで、本になっても面白かった「今朝の三枚おろし・書籍化版」!
音声のみだと、聞き逃してしまう部分もあるのですが、文書化されているので、ますますわかりやすくなった感があります。
「イチ押し」本ですd(^_^o)
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