「ざんねんなクルマ事典」という本を読んだ
『ざんねんなクルマ事典/片岡英明・監修、ベストカー編集部・編集(講談社ビーシー)』という本を読みました。
クルマ好きな人というのも、昭和から平成を経て令和の世の中では珍しい人種になって来たのではないかと思う昨今です。
そもそもクルマを所有しようなんていう若い人自体が、今やあまりいないんじゃないかと思います。
私は、クルマを運転することも好きだし、乗っているときの何とも言えない“解放感”や、音楽などを聞きながら心の中にいろいろなことが巡って来たりするあの時空間が好きなのです。
そして、自分が乗るクルマだけでなく、世に出ている様々なクルマのことを見たり聞いたりするのも好きなのです。
そんな私のようなクルマ好きには、この「ざんねんなクルマ」のことが書かれた本は、面白かったd(^_^o)
ここで紹介されているクルマ、まずはクルマ好きな方ならご記憶もあるでしょう、トヨタの Will シリーズの「Will Vi」、カボチャの馬車をイメージしたという超“へんてこりん”な形のクルマでした。時々女性で乗っている方を当時お見受けしましたが、勇気ある人だと思いました。
ホンダのCRXシリーズ(二人乗りクーペのスポーティーなシリーズ)の三代目、「CRX del Sol」・・スポーツ・クーペからの突然変異なモデル。
ものすごく凝った自動天井格納機構が付き、ものすごく大袈裟に屋根が畳まれる奇妙なクルマでした。そうまでしてオープンにする必要があるのか、という・・まったく売れなかったクルマでした。
ダイハツの「ネイキッド」。
鉄板むき出し、ドアの“蝶つがい”外にむき出しでモーターショーにデビュー!あまりの評判の良さに、そのまま市販に踏み切ったら誰も買わない・・というまさに裏切り行為な仕打ちにメーカーもさぞいい加減な客を恨んだことでしょう。調子のいいことを言うヤツの話は真に受けるな、ということがよくわかりました。
この本に載っていなかったもので、私が残念だと思ったクルマは、ホンダの「エディックス」。
実物を見に、お店にも行ったことがあるのですが、座席が前後二列、三席ずつ独立して設えられた驚異の二列6名乗車、しかもベンチシートでなく、乗員それぞれに独立して椅子があるというすごいコンセプトのクルマでした。
一列に三人が同時に座るとさすがに横方向が狭くなるため、真ん中の席が半分くらい後ろにずれるという・・(^_^;)・・考えたよねぇ、そういうレイアウトでした。
当時、小さい子供がいた私には親子三人が一列に乗れるという魅力にやや気持ちがぐらついたことを思い出します。でも、これもまったく売れなかった(^^;)
ということで、何で売る前にもっと考えなかったの?!という、結局まったく売れなかったクルマのオンパレードのこの本、クルマ好きには面白いぞぉ~っ!d( ̄  ̄)
« 磯田道史氏の「歴史の愉しみ方」を読んだ | トップページ | 宝塚歌劇・月組東京公演「夢現無双/クルンテープ」を観劇してきました。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 古本の頁を繰っていて見つけるもの(2022.01.23)
- 中学生時代から今に至るまで、「レコード盤を貸してくれ」「CDを貸してくれ」「本を貸してくれ」と言われる話。(2021.12.21)
- 「日本人も知らなかったニッポン/桐谷エリザベス」を読みました。(2021.10.03)
- 「小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム -名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏-」を読みました。(2021.09.28)
- 坪内祐三の「最後の人声天語」を読んだ。(2021.09.25)
「クルマ」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0152【 林道で 淹れる珈琲 夏の雲 】(2024.07.05)
- 「ダンディー・トーク/徳大寺有恒」を読みました。(2024.06.30)
- 「車のある風景/松任谷正隆」を読みました。(2024.04.25)
- 俳句を詠んでみる_0037【 窓凍る エンジンに火を入れる朝 】(2024.04.06)
- 「自動車ロン/福野礼一郎」という古い文庫本を読みました。(2022.12.29)
« 磯田道史氏の「歴史の愉しみ方」を読んだ | トップページ | 宝塚歌劇・月組東京公演「夢現無双/クルンテープ」を観劇してきました。 »
コメント