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2019/06/13

「大化改新の謎/関裕二」を読んだ

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『大化改新の謎 -闇に葬られた衝撃の真相-/関裕二著(PHP文庫)』という本を読みました。
きっかけは、もちろんブックオフで見かけたからに他ならないわけですが、先月に日本青年館で宝塚歌劇・星組が行ったミュージカル「鎌足」を観劇したことも、より興味を持った理由です。
なんといっても、あの舞台で見た時代そのものをピックアップして書かれた書き下ろし問題作!ということで興味深く読みました。

驚くべきは、この改新が日本書紀に書かれているような「正義の戦い」ではない!という論点です。
実は蘇我氏が中心となって推し進められていた改革事業に対する「改革潰し」が実態であったと、著者は言うのです。

守旧派の中大兄皇子と中臣鎌足(※著者は鎌足が百済王・豊璋であると推測している!!)が、百済遠征に否定的な蘇我政権打倒を目論んだものだとほとんど言い切っています。

百済が滅亡すると、鎌足の息子・不比等は日本での生き残りを賭けて最後の「蘇我潰し」を行い、朝堂は藤原氏によって独占され、完璧な独裁体制を構築したのだ、という論点です。

さまざまな角度からその根拠を挙げる著者。
えぇっ、そうなの?!なんて、素人の私などは驚きと戸惑いを隠せないまま読み進んだのでありました。

また、当時、蘇我入鹿を暗殺した側の中大兄皇子は、ずっと祟りに脅え、逆に昔の人の怨霊や祟りへの恐怖心がそれほどまでのものだったのか、ということにも驚きました。

とにかく著者の仮説と、その根拠・理由が実に整然と語られる様子がよくて、引きずり込まれるように大化の改新の時代に心が持っていかれました。

そして、今も会社間や、会社の内部、その他細々とした人間社会の関係性の中で、こうした権力争いは起きていて、人間の本質的なものは何ら変わっていないのだ、ということも強く感じました。

だから、もし権力争いに勝った者があまりにも自己中心的人物であった場合は、会社全体や、人間関係、さらに社会の中でとんでもないことが起こり、割を食うのはいつも下で働く人々、ってことになるんだってこともあらためて思いました。

今は、世界のリーダー達は独裁的なタイプの人が多く、その下で、あちこちできっと苦しんでいる人がいるのだろうなとも思いました。
あぁ、そんなの、ほんとうに嫌だ。

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