宝塚歌劇・宙組「オーシャンズ11」見てきた!
宝塚歌劇・宙組東京公演「オーシャンズ11」、観劇してまいりました。
過去、星組(柚希礼音/ゆずき・れおん、夢咲ねね/ゆめさき・ねね)が初演、花組(蘭寿とむ/らんじゅ・とむ、蘭乃はな/らんの・はな)が再演し、どちらも好評だった演目です。
今回は真風涼帆(まかぜ・すずほ)、星風まどか(ほしかぜ・まどか)主演で宙組版の登場です。
過去、真風さんは主役のダニー・オーシャンを、二番手スターの芹香斗亜(せりか・とあ)さんはラスティー・ライアンという重要な役を新人公演で演じていて、それが本公演で経験を積んだお二人が再演するという楽しみがありました。
また、真風さん、芹香さんが当時本役で挑んだライナス・コールドウェルを和希そら(かずき・そら)さんが演じていて、それもとても楽しみなこととなりました!d(^_^o)
まずは主演の真風・星風コンビ。
真風さんのダニー・オーシャンは柚希さんとも蘭寿さんとも異なるキャラクターになっていて、“大人の男”をかなり感じさせるもので、柚希さんの“ヤバい”感じ(^_^;)とも、蘭寿さんの“憎めないワル”的なものとも違って、詐欺師だが、考えは真っ直ぐで、女性への愛も直球な感じd( ̄  ̄)人柄が出ていました。
星風さんは、今までよりも大人の女性になった印象。
演技的には、もうひとつ深いところまでいっていない感もありましたが、でも持ち前の歌唱力も生かし、ダニーとテリー・ベネディクト二人の男の間でゆれる女心をうまく演じていました。
芹香さんのラスティは過去、涼紫央(すずみ・しお)さん、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんという、ある意味主役を“喰って”しまうくらいの“濃い”役づくりが凄かった印象がありますが、芹香さんは“格好良さ”ではナンバー・ワンでした。
しかも、あの“ヤクザ”な感じは、なかなかのものです。惚れ惚れしました。
医師ジョンソンのアドリブもかなりよかったですよ(*^_^*)
そして和希そらさん。
ライナスは、まさに「等身大」という感じ。
真風さん、芹香さんが本役でやった役よりも、青春の甘酸っぱさのようなものを感じさせてくれ、動きもシャープで、ちょっと可愛さも残し、良かったと思います。
過去に桜木みなと(さくらぎ・みなと)さんが演じたテリー・ベネディクトは、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、望海風斗(のぞみ・ふうと)さんという、のちにトップスターとなる人が演じた最重要な役どころであり、見せどころの多い役ですが、紅さんの“怪演”、望海さんの人間味を感じさせつつの豪快な役づくりとも異なり、正統的な悪役だったと思います。
もっと憎まれるくらいでも良いと思いましたが、テスへの思いの強さは一番だったかもしれません。
その他、“お約束”ともいえる純矢ちとせ(じゅんや・ちとせ)さんのクィーン・ダイアナは、想像どおり・・いや、それ以上に過剰なくらいの演出でイヤな悪い女を演じ、当然のいい演技でした。
過去、夢乃聖夏(ゆめの・せいか)さん、瀬戸かずや(せと・かずや)さんが演じたフランク・カットンを演じた澄輝さやと(すみき・さやと)さん、見事でした。満点です。
舞台は全体にギュッと圧縮されたような印象で、過去二回のそれぞれの組で感じた雄大なスケール感や、緩いところはかなり緩い・・みたいな部分もあまり無く、演技そのものに集中しているような感覚でした。
いつも豪快で爽やかな感じの宙組らしくないような感じも受けました。
オーケストラの演奏は、過去よりも“パーカッシブ”で、“ノリ”の良い印象もありました。
だからオマケのショーも、とてもリズミカルで、宙組の特徴である男役群舞の“大きな振り”にもかなりそれが生きているように思いました。
感想としては「何度でも見たい!」そんな感じ'(*゚▽゚*)'
私の隣で見ていた女性も隣りの方にそんなことを終演後に言っていました。まさに同感!
もう一度見られたら見たいです。
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