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2019/07/06

エミール・ギメの「明治日本散策 東京・日光」

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病気で倒れる前、そして倒れて以後ベッドから降りることも起きることも許されなかったときに何冊か本を読みました。
それらの感想をメモ的なものになりますが書いておきます。忘れないうちに。

まずは『明治日本散策 東京・日光/エミール・ギメ著、岡村嘉子訳、尾本圭子解説(角川ソフィア文庫)』から。

これは明治9年に来日したフランス人実業家エミール・ギメが画家フェリックス・レガメを伴い、レガメの挿画と共に自らの文章で日本訪問記としてまとめたものです。

幕末から明治初頭、日本が開国して西洋人が公式に日本に長期滞在するようになって、日本の歴史、地理、政治、風俗などについて紹介している文献はいくつか見られるようですが、この本は短期の旅行者が体験したこと、目にしたものなどを自由にエッセイ風に書いたものになっていました。だから読みやすかったd(^_^o)

当時の横浜-東京間を走っていた鉄道に乗ったり、四十七士の物語についてもとても興味を持って日本人にとってのあの仇討ち話がどんなものであるのか、けっこう深く斬り込んでいたり、上野、浅草などの様子も現在の姿を知っている私達にとって「そうだったんだ」と思うような新鮮な訪問記になっていました。

日本人の車引きや料理人、使用人を雇って日光まで向かう道中が一番のクライマックスかと思いますが、けっこうその時の風景、風俗、日本人との考え方のちがい、揉め事、宿の様子など、とっても面白く、時代考証をしている人などにも参考になるようなことがたくさん書かれていました。

日本人との交流もアメリカ人などとはちがうアプローチを感じました。

河鍋暁斎も登場し、その特異な存在感と、天才ぶりを著者の目の前で見せてくれます。
ここもこの本での第二のクライマックスかも。

挿画も多く、当時の様子、空気、風などを感じたい人にはとても面白い本だと思いました。
何よりその翻訳が読みやすかった。

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