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2019/07/27

「汽車旅の酒/吉田健一」を読んだ。

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『汽車旅の酒/吉田健一著(中公文庫)』という本を読みました。

著者は、1912年(明治四十五年)生まれ。吉田茂元首相の長男です。
ケンブリッジ大学に学び、英仏にわたる翻訳や文芸批評、小説など多彩な文筆活動をされた方だとのこと。

この本は著者の鉄道旅行とそれにまつわる酒・食のエッセイを独自に編集したものです。

読んでみると、東海道新幹線「ひかり号」が走り始めようとしている頃の話などもあり、今じゃ考えられないような“酒びたり”の豪快な旅というか、“飲みっ放し”の記憶があまりない旅に驚きました(^^;)

新幹線が開通したことの本当の有り難みは皆が新幹線に乗るので、自分が利用する超特急以外の旅の交通緩和にあると語っていて、駅に停車するたびにビールを買ったり、駅弁や名物などを買い、飲み、食べることの楽しみが鉄道旅の醍醐味だと強調されています。

そうですよね、そのとおり。
ゆっくりな鉄道の旅、私もあこがれます。

「途中の駅で弁当を買ったりしていい気持ちになることを望むものである。飲み助に就ては、言うまでもない。“光の速度”などというのは学者が知ったことで酒とは関係がない。」
・・と書いていて、まったくもって“ごもっとも”であります(^_^;)

「リニア新幹線開通したら乗るぞぉっ」なんて言っている人・・「東京から大阪まで〇時間で用談をすませて、又 〇時間で戻って来なければならない人の為だけの汽車の旅行ではない」と著者が言っておりますが、あなたには何のことを言っているのかわからないでしょう・・そんな人がこの本を読んでも、ちぃとも面白くないでしょうねd(^_^o)

金沢や新潟など「汽車の旅」をする著者。
どんだけ飲むんだってくらい、汽車の中でも旅館でも、その他立ち寄り先でもシェリー酒、麦酒、お酒を飲み、そこででてくる銘柄は今でもあるのか、その味わいと各地で出会った名物なども紹介されています。

読んでいるだけで、ほろ酔い気分になり、なおかつ美味しいものを食べ尽くし、地酒を楽しむ著者に同化しているような自分を感じます。
汽車の旅とお酒の好きな方には、この“レトロな旅”の本、よいと思います。

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