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2019/08/31

「酔っ払いに贈る言葉」を読んだ。

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『酔っ払いに贈る言葉/大竹聡著(ちくま文庫)』を読みました。
著者、大竹さんは編集プロダクション勤務を経てフリーに。そして雑誌「酒とつまみ」を創刊しています。
タモリ倶楽部にも出演されていたのを記憶しています。

“酔っ払いに贈る言葉”は、著者の“酔っ払い”大竹さんから厳選されてこの本に集大成されています(^_^;)
全国の酔っ払いの皆さんは、様々な想いと共にこの本に目を通していただきたい。反省と後悔と、希望と、感慨などが綯い交ぜとなり身体に沁みてくることでしょう。

私が気に入ったお言葉は

夕暮れのビヤホールで
彼はひとり
一杯のジョッキをまえに
斜めに座る
[黒田三郎/詩人]

・・なんか気に入りました。私の飲む感覚に近い。


思うに、酔っ払った悦楽の時間よりも醒めて苦痛の時間の方がたしかに長いのであるが、それは人生自体と同じことで、なぜ酒をのむかと言えば、なぜ生きながらえるかと同じことであるらしい。
[坂口安吾/小説家]

・・生きていくのが苦痛だけど、わずかながら楽しみもある。酒を飲んでも醒めてしまえば苦痛を伴うが、でも飲んでいるときの悦楽を楽しみにする・・みたいなことか。なんかつらいが、わかるような気もする。


ごく強火で、手早く焼いて、醤油と七味唐辛子で食べると、なかから、あつあつの芯が飛び出してきて、舌を焼く。俗に言う鉄砲というやつである。
[神吉拓郎/放送作家]

・・焼いているのは葱です。しかも東京生まれの神吉さん、白い、太い葱のことを書いているのだと思います。酒呑みとしては読んでいるだけでも“いい感じ”(*^_^*)


世には、心得ぬ事の多きなり。とも有る毎には、まづ酒を勧めて、強ひ飲ませたるを興とする事、いかなる故とも心得ず。
[兼好/歌人]

・・要するに、何かあると酒を勧め、強制的に酒を飲ませることをおもしろがるのは、いかな理由ありともわけがわからん。って言っているのだと思います。
これには続きがあって、飲まされて具合が悪くなったり、二日酔いになったときの様子が書かれていました。つまり兼好は下戸ではない。二日酔いの気持ちもよくわかっている。
無理やり飲まされた人の哀しい酔態を簡潔な言葉にしているのです。
麗しき人は狂人となり、元気な人もたちまち病人みたいになる、前後不覚、ぱたりと倒れて目を覚まさない。
飲ませる人と、その風潮を嫌っているようです。
ひとり飲む酒は日々を慰め、好きだが、宴会はちょっといやだな、っていうのが兼好法師の言いたかったことのようです。

酒呑みの話はくどくなりそうなので、きょうはこの辺で。

2019/08/30

病院へ検査に行って来た。

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きょうは、私が6月末に倒れてから色々ありましたが、朝から、残っている検査をしに、病院へ向かいました。

上部消化管等については何度も検査したのですが、そして大出血の原因であろう箇所もほぼ特定は出来たのですが、担当の先生はもともと癌の専門で、大腸の検査をして癌の心配を無くしておきたい、と何度も言われたので、私も心配が無くなるのなら・・と今回の検査を受けました。

で、朝から出かけました。9時過ぎから説明を受け、同じ検査を今日受ける人達と一緒に部屋に入り、下剤と水分を取り、3時間ほど掛けて腸の中を“スッカラカン”にしました。
もちろん、その間、トイレに何度も急行!
もうそれだけで疲れたし、気持ちもなんだか落ち込みました。しかも夕べから食事もしていないので腹ペコです。

それから・・待つこと4時間。
自分の検査まで空腹と下剤の効果で下ること下ること・・、ヘトヘトな状態になりました。

やっと検査の順番が来て、検査をしてくれたのは私の担当の先生。
なだめすかすように、そしてやさしく、話をしながらでしたが、私の腸の長さがかなり長かったそうで、そしてカメラを通すのがかなり難儀して、看護師さんも手伝って私のお腹を押さえつつなんとか検査は終わりました。
正直、苦しかった。

結果は、癌はなく、「今後の人生に影響するようなものはありませんでしたよ」と言われてほっとしました。

朝8時半に出て、帰宅は午後6時過ぎ。疲れ果てて、帰宅後は布団を敷いて数時間休みました。

少し安心しつつ、明日・あさっての休日を過すことができます。
実は何か見つかったらどうしよう、と心配していたのです。
よかった・・。

2019/08/27

高田文夫先生の「ご笑納下さい」を読んだ。

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『ご笑納下さい -私だけが知っている金言・笑言・名言録-/高田文夫著(新潮文庫)』を読みました。
こいつもブックオフでゲットだ。

高田文夫先生と言えばニッポン放送の「ラジオビバリー昼ズ」だ。
平日のお昼にやっているので、職場の休憩時間に環境が許せばラジコで聞いてきた。
また、病気で仕事を休んだときなど布団の中で聞いていた。

さまざまなテレビ番組の構成にも携わり、それらは私達にすっかりお馴染みだった番組ばかりだ。
落語立川流Bコースに入門し、「立川藤志桜」としてもとおっている。

その高田先生が集めた、そして記憶に残していた色々な芸人、または自らが生み出した名言・迷言の数々が収録されている。
バカバカしいのもたくさんある。それがまたうれしいやらありがたいやら(*^_^*)

中には厳しいものもあった。永六輔の「テレビが開局60年記念とか言って騒いでいるけど、この60年でこれだけ堕落したジャンルって珍しいんじゃないかな」・・名言である。
だから私はほぼテレビを見なくなった。

有名な三宅裕司さんの天然ボケ奥さんの名言も載っていた。
家族旅行でやってきたホテルのフロントで、
「お宅はベッドインは何時なの?」
聞かれたホテルマンも困って、
「お客さまのお好きな時間でよろしいかと・・」
(^_^;)それを言うなら「チェックイン」。

ルー大柴さんの
「バカもホリデー、ホリデーに言え」
「仏の顔もスリータイムズ」
「藪からスティックな事言うなよ」
「堪忍バッグの緒も切れるよ!」
などなど、私が大好きな感じd(^_^o)

爆笑問題の
「ジョニーがきたなら伝えてよ 二次会庄やだと~」

立川志の輔さんの
「日本は「YES OR NO?」と迫られたらひと言、「OR」を選べばいいんです。」っていうのも好き(*^_^*)

もひとつ、永六輔さんの
「生きて“いる”ということは、誰かに借りをつくること。生きて“ゆく”ということはその借りを返してゆくこと」っていうのは沁みました。
私も早く借りを返していかないと、と思った。

先代の林家三平さんが亡くなる直前にお医者さんから
「お名前が言えますか?」と聞かれ
「加山雄三です」って答えたのは・・さすが昭和の爆笑王でしたd( ̄  ̄)これが最後の言葉だったとは。

2019/08/26

富里市で開かれた「フリソンジャズオーケストラ」のコンサートに行って来ました。

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日曜日、富里市七栄にある「富里市中部ふれあいセンター」で開かれた第4回『フリソンジャズオーケストラ ふれあいコンサート』に出かけてきました。
これも私の中学時代の担任の先生からのお誘いを受けてでした。

アマチュアのジャズのビッグバンド・コンサートでしたが、“腕は確か”で、かなりなものでした。でもって無料!!内容が良かっただけに信じられない。

 

 

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しかも第一部と第二部の中盤には、あのムード歌謡の大御所「敏いとうとハッピーアンドブルー」のメンバーだった「都倉純」さんがビッグバンドをバックに「星降る街角」や「わたし祈ってます」、「よせばいいのに」などを本気で歌唱!'(*゚▽゚*)'
歌謡曲にジャズのビッグバンド、合いますよねぇ~(*゚▽゚)ノ昔はテレビのバラエティ番組には必ずビッグバンドがうしろにいて演奏していた・・。

都倉さんもおっしゃっていたが、今やバックの演奏はカラオケばかり。
このあいだ50年の歴史を閉じたグランドキャバレー「ハリウッド」もかつてはビッグバンドが演奏していたが、だんだん少なくなり、最後には7人~5人~4人・・と減ってしまっていたそうです。

今回は17人のバックの演奏に、アマとは言え、迫力あるブラスセクションを背に都倉さん気持ちよく唄えたとおっしゃっていました。
アンコールも出て、“ガツン”とプロの実力を見せてくれました。
次回シングルは、「星降る街角」の森本さんとデュエットでリリースするそうです。

私も久々にというか、テレビで見て以来の歌謡曲のバックがビッグバンドというのを聞いて、「こりゃいいっ!」と感激しました。

そしてフリソン(もともとは、富里村だったこの地の読みを“フリソン”としてバンド名にしたとのこと)ジャズオーケストラのスタンダードからラテン、映画音楽まで幅広いレパートリーの勢いある演奏に最後まで心躍り、楽しめました。

富里には、“ジャズが似合う”という印象を、以前ご紹介した富里高校のジャズオーケストラ部のコンサートを含めて思いました。

富里絡みでは、今度の31日(土)に、東金文化会館で富里高校のオーケストラと、プロの椎名豊トリオがコラボしてコンサートを行います。
私も行くつもりでおります。楽しみです!(*^_^*)

 

 

2019/08/25

佐高信氏の「タレント文化人100人斬り」を読んだ。

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『タレント文化人100人斬り/佐高信著(教養文庫)』という本を読みました。
1998年発行の本ですから、20年以上も前の本。ブックオフで手に入れました。
「噂の真相」に連載された人気コラム「タレント文化人筆刀両断」の100回分が、この文庫にまとめられているとのことです。

読んでみると、タレントから文化人、政治家、評論家、漫画家や宗教家、もう様々な人に“ケチをつける”というか、“喧嘩をふっかけ”ているのです。
どこまでも追いかけていって、叩きまくる、「そうまでせんでも」と私は思いましたが、遠慮会釈なく、チンピラ扱い、虫けら扱いの罵倒が続きます。容赦はないです。

テレビでも何度もお見かけしている方ですが、いやもう切れ味鋭いを飛び越えて、“なた包丁”で“たたっ切る”感じです。

それも気に入らないヤツ、または反論してきたヤツについては、何度でも挑みかかり、二度と歯向かって来ないように息の根を止めます( ̄O ̄;)

これで、この人、あちこちから恨みを買うことはないんでしょうか。
私だったら、怖くて外を歩けなくなります。

血祭りに何度もあげられているのは、猪瀬直樹氏、弘兼謙二氏、ビートたけし氏、西部邁氏、吉本隆明氏、阿川弘之氏ら多数。
その著作や、考え方、過去の“寝返り発言”などに言及し、とことんまでやっつけますd( ̄  ̄)

ビートたけし側も反論していたようですが、でも返り討ちにしています。内容については、読んでもらうしかありませんが、でも、もっともだと思うこともありました。
横山やすしさんについて、たけしさんが「吉本の会長に可愛がられて“過保護”だった」と言っているのを例に挙げ、そのやすしさんが、たけしさんの「フライデー事件」の殴り込みの話を聞いたときに発した「ひとりで行け、ドアホ!」・・d(^_^o)

私もそのとおりだと思いました。「これはズバリ、たけしの弱点を突いている」と佐高さんは言っていますが、まさにです。

私が学生時代によく読んだ山本夏彦氏についても、「女に選挙権はいらない」などと言い続けていると噛み付いていますが、よく山本氏の本を読む私から言うと、言いたいことは、選挙権があっても投票せず、結局選挙権が半数になっても結果は変わらないだろう・・というようなことが本意で書いたことだと思います。
この例を考えると、けっこう他の人についても言葉尻をとらえて、それに食い付き、引きずり回している部分もあるんじゃないか、などとも思いました。

最初は、言いたい放題だな、と、ややすっきりするような感じで読んでいたのですが、最後になると、これだけ悪口雑言の連発を身体が受けとめられなくなりました。
具合が悪くなって読了・・。

2019/08/24

宝塚歌劇・雪組東京公演「壬生義士伝/ミュージック・レボリューション」を観てきた。

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宝塚歌劇・雪組東京公演『壬生義士伝(幕末ロマン)/Music Revolution ! (ダイナミック・ショー)』を観てまいりました。

ミュージカルの「壬生義士伝」は、さすが“和もの”を得意とする雪組の面目躍如、堂々と正面からこのやもすれば暗いだけになりがちな物語に取り組み、たいへんな“力作”に仕上げていました。

トップの望海風斗(のぞみ・ふうと)さんは、吉村貫一郎という人物を掘り下げ、時にはお金のため(本当は妻子のため)に生きるようなみっともない姿を舞台上だけでなく、観客からも笑いのネタにしてしまうくらいの迫真の演技を見せ、望海さんの芸の実力、奥深さを感じました。素晴らしかった。

故郷に残された望海さんの妻「しづ」と、家族のため望海さんが入った新撰組での様子を見て望海さんを好きになった「みよ」の二役を演じた真彩希帆(まあや・きほ)さんも、貧しい寒村で子供らと共にぎりぎりの生活をする「しづ」と、大店の娘で何不自由なく暮らす娘「みよ」を演じ分け、でも望海さんを好きな気持ちは同じくらいで、ある意味似ている部分も胸に迫るくらいの演技で見せてくれました。

彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんは、望海さんと同郷で友であり、しかし、新撰組での闘いに敗れ故郷に逃げ帰ってきた望海さんに最終的には切腹を命ずるという非常に厳しくて辛い役をうまく演じました。この物語の一番の肝心なところです。
客席は涙につつまれ(私も湧き出てくるような哀しさに涙がこぼれました)、この作品は望海さんの代表作に数えてもよい名作になったと思いました。

土方歳三を演じた彩凪翔(あやなぎ・しょう)さん、斎藤一の朝美絢(あさみ・じゅん)さん、専科からの凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんら、他の方達も熱演、宝塚の素晴らしさをあらためて感じました。
文句なしの満点です。

 

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ショー「ミュージック・レボリューション」は、打って変わって宝塚の華やかで賑やかで、煌びやかな“いいところ”満載のショーでした。

目立ったのはやはり、望海さんと真彩さんの歌唱力がショーを引っ張っていること。
それがあるから、ダンスシーンや群舞その他もより引き立って魅力を増していたのだと思います。

彩風さんや彩凪さん、朝美さんもいい場面をたくさん見せてくれて、雪組の充実度は群を抜いている感があります。
今、花組と、この雪組は他を圧しているようにも思います。見ておいた方がいいよぉ~(*^_^*)

 

2019/08/22

「思いつきで世界は進む」を読んだ。

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『思いつきで世界は進む -「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと-/橋本治著(ちくま新書)』という本を読みました。
私、勉強不足で著者のことを存知上げておりませんでした。帯には「追悼 橋本治」と書かれていて、今年1月に亡くなられています。

この本は、PR誌「ちくま」2014年7月号から2018年8月号までの巻頭随筆をまとめたものだそうです。
私は、タイトルと、帯の裏表紙側に書かれていた「バカにバカって言っても通じないこの国で。」という強烈な言葉に驚きつつ、引かれて読むことにしたのです。

〇アクセルを左にしたらどうだろう

〇電波で荷物は運べない

〇終わった社会

〇強権政治の終わり

などの各項目のタイトルを見ていると興味津々で読むのですが、それぞれ最初に“ガツン”とかまして、でも中盤は理屈っぽくて結局なんだか最初の勢いが削がれていって、最後にはなんだか尻すぼみな印象の締め方になっている、と私は感じました。

読んでいて感じるのは、自分は皆よりちょっと上にいて、やや見下しているという印象。
さらに中盤で理論的に進められる話は、何かが欠落しているように感じました。東大出の頭のいい人が書いているのだから、私に読解力が無いのかもしれませんが、肝心なところがまったく書かれていないように思った・・。つまり心に訴えかけて来ないのです。

で、最後は、やや“投げやり”な感じ。

もっとガンガン言って、グイグイ引きずるような文章の本だと思っていたからなのかもしれませんが、申し訳ないけど期待外れでした。ごめんなさい。本日の感想はここまで。

2019/08/21

夏井いつき先生の「子規365日」を読んだ。

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『子規365日/夏井いつき著(朝日文庫)』を読みました。

これはあのテレビ番組「プレバト」で芸能人などがひねる俳句に厳しくも温かい眼差しで批評を加える俳人「夏井いつき」先生が『正岡子規』の俳句を一日一句365句、すべて異なる季語で味わうという本です。

子規の俳句を、あらためて子規のものだと感じつつ味わったのは、とても新鮮な経験となりました。
夏井先生とは同郷なんですね。
テレビでもよく見られる、あの“気っぷ”のよさも感じさせる名調子も登場するし、また、苛烈な人生であった子規の病状とともに、こちらの胸もしめつけられるような句には、先生の感性あふるるような感想も書かれていました。

いわゆる研究本としてではなく、子規と同じ実作者として自由にその句を楽しむという企画だったのでこの仕事を引き受けたと書かれていました。
なので、先生、“書きたいように”書いていて、読んでいるこちらも実に一句、一句を楽しむことができました。


いくたびも雪の深さを尋ねけり

・・雪が積もったら明日は遊べるよ、とよろこぶ子供の様子かと思うと、結核性脊椎カリエスの診断を受け、痛みが激しさを増し身動きすらできなくなる子規が尋ねているのだとわかり、驚きとともに感動がしみじみと深くなります。


水入れの水をやりけり福寿草

・・福寿草の鉢、仕事机の上に置くと空気が明るくなる。子規は病床から見上げているようだが、「水入れ」は硯箱(すずりばこ)と共に枕元に置いて愛用していたもので、硯に落とす水が余れば、ちょいと福寿草にもお裾分け、という寸法です。こちらも優しい気分になれました。


子規は、34年の短い生涯で2万4千句も詠んだそうで、全て別々の季語で365句を選んだため、載せられなかった夏井先生の愛唱句も沢山あったようですが、それでも一句・一句が心に、身体に、沁みてきました。

とても心地よい本でした。


【Now Playing】 Chilly Winds Don't Blow / Nina Simone ( Jazz )

2019/08/18

野村克也さんの「イチローの功と罪」を読んでみた。

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『イチローの功と罪/野村克也著(宝島社新書)』を読みました。
出たばかりの本で、つい先日のことまで書かれていました。
野村さん、お元気です。

本の帯には、「あえて言う!私はイチローの成功を認めない」とありますが、これはつまり出版社・編集者側の“あおり”で、買ってもらおうという「キャッチコピー」です。
内容としてはノムさん、イチローのことをかなり褒めています。

かつて日本シリーズでオリックスのイチローとヤクルトの監督として対戦したノムさん、そのときのことも全打席一球一球覚えているのですが、結果としてはイチローを何とかおさえて勝利したものの、結論として「イチローに弱点は無い」ということがわかったと書かれています。
これはかつての巨人、長嶋茂雄と共通しているとも言っています。
しかも、長嶋がもしメジャーに行っても2割代の打率と20本程度のホームランだったろうと言っていますので、イチローは桁違いのプレイヤーだとも言っているわけです。

ノムさんからイチローへの苦言らしきものとしては、イチローのマスコミ対応の悪さや、オリックスの仰木監督が若かった頃のイチローに身勝手を許し、誰も注意できなくなってしまったこともあげています。これは西武・森監督も清原に対して同罪だとも言っています。イチローは取材に来た先輩達に挨拶もしないようです。もちろん飛行機などで出会ってもノムさんにさえ挨拶しないそう。
「ひとこと、こんにちは」というだけでいいのだ、と言っています。

イチローが日本で行った引退会見時の「野球は団体競技なんですけど、個人競技というところですかね、これが野球の面白いところです。」という発言についても、ノムさん、気になったようです。

結局は自分の成績を一番に考えていて、極端に少なかった四球がそれを示していると言っています。つまり、一本でもヒットを増やして、年間200安打を達成しようとしていたのだと。
犠打も少なく、バントはほとんど自分が生きるためのセーフティバントで、これも自分の成績のためだった、だからチームメイトからは最初のマリナーズ時代にはあまり尊敬されていなかったとも書かれていました。
フォー・ザ・チームっていう打撃が確かに少ないと私も感じていました。「それが勝つことに繋がるんじゃないの」という意見も聞こえそうですが、でもそれじゃあチームとしての作戦が成り立ちません。

また、イチローはオリックスで首位打者を取るまでの二軍と一軍を行ったり来たりしていた頃や、レギュラーになるまでの下積み時代は野球が楽しかったが、それ以降は苦しみだけで全く楽しくなかったとも発言しています。
これについてもノムさんは、「自分は野球が楽しくて仕方なかった。イチローは200安打を打つという責務・任務のようなものを背負ってしまったから常に追い詰められて野球が楽しくなかったんじゃないのか」とも言っていました。
野球をやる喜びって、やはり野村さんは選手時代も、監督時代も見ているこちらからもわかりました。
それって大事なことだと思うのです。
だからノムさんが野球の話をすると面白くて、思わず身を乗り出してしまうのです。

最後にノムさんは、今後のイチローがどんなふうに野球と関わっていくのか、とても興味があると言っています。
出来れば、誰も経験できなかったことを日本でも、アメリカでも経験しているイチローが野球界のために伝え、指導してほしいと・・。

読みやすくてあっという間に読んでしまった本でした。

2019/08/17

「井上ひさし ベスト・エッセイ」を読みました。

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『井上ひさし ベスト・エッセイ/井上ひさし著・井上ユリ編(ちくま文庫)』を読みました。
井上さんの数あるエッセイ作品の中から奥さんの井上ユリさんが厳選したエッセイ集です。

内容は多岐にわたり、文学のことから人、ことば、演劇、笑い、家族その他いろいろで、さまざまなジャンルが盛り込まれているので飽きることがないというか、読んでいるこちらもチャンネルを切り替えていかないとついて行けないのです。

アットランダムに気になったものをあげてみると・・。

シェイクスピアのハムレットを五群・十一の筋書きでまとめられたものだと分析し、一本で十一の物語を堪能できるのだから面白いのは当たり前だと書かれていて、日本のシェイクスピア、言葉の魔術師といわれる井上さん、そのシェイクスピアの筋書きの束ね方に敬服していました。
私もシェイクスピア大好きですが、なるほどなるほどと、その分析に感心してしまいました。

若い頃に下宿先のアパートが改修工事をすることになり、一ヶ月ほど部屋を空けてくれと言われ、行くあてもないのにそこを出て、結局、NHKに入り込み、職員の宿直室やその他の部屋を勝手に使い、仕事は執務室の部長のデスクで夜に行ったり、洗濯物を執務室で干したり、それを取り込み忘れて眠りこけ、朝NHKの部長に起こされたりと(^_^;)、豪快な話題もありました。
それにしても一ヶ月もよくNHKの建物の中にいて過ごせたものだと思います。

浅草のストリップ小屋で働いていたときの話も興味深かった。
井上さんは、芝居とストリップの二本立てで出来ていた当時の小屋で働いていて、そこで芝居をしていたのは、渥美清、谷幹一、長門勇、関敬六、和田平助ら、錚々たるメンツで、台本作家が逃げてしまった時には役者自ら筋書きを膝つき合わせてつくり、しかも舞台は“生もの”、客の反応によってアドリブの応酬となり、自分の得意な展開に持って行こうとしながら客を爆笑させる渥美さん他の技に驚きます。

井上さんの話はどれも面白かったが、もし自分の身近にこんな人がいたら絶対に近づかないだろうと思いました。
きっと面倒くさい人だよぉ…(^_^;)
辞書を買ってきただけでも、この本に書かれているが、ものすごく面倒な儀式(作業)を経ないと使うところまでいかない。
ふつうの書籍を買ってきたときにも箱を捨てたりいろいろと大変です、それに調べ物をするときの“突っ込み方”も鋭く深く、それを情報整理する方法についてもこだわりが異常なくらいのものがあり、その辺は読んでいてこちらも疲れました。
もっと楽に生きればいいのに、と思いましたが、この時代の人は何と言われても自分のやり方、考えを曲げないのが持ち味です。いやもう疲れましたよ(^^;)

バラエティに富んだ内容のエッセイ、読み応えがありました。

2019/08/14

つづいてビッグデータってやつ

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コンピューターやインフラ関係について前回のこのブログで述べましたが、データについても同様です。
ビッグデータだかなんだか、それを利用すると世の中便利になる・・って言っている人々がいますが、見てご覧なさい、その人達は世の中を動かす立場にある人ばかりだ。
一定の地位にいる人ばかりでしょう。

それに、その人達の腰元にへばりついている人達がそれにおべっかを使うようにしているのです。
その姿見えたでしょう?!見えてない場合は、あなたも一定の地位にいるか、その太鼓持ちだ。

大きなデータ、細部に渡るデータを大量に得てそれを利用していい思いをしたいのはその人々だけで、ついには普通の人達を操縦・操作しようとしているだけだっていうのにも気づいた方がいいですよ。

身近なところで、Googleなどで検索をしたあとに、SNSや、どのウェブ・ページに行ってもその関係の商品が表示されていて気持ち悪くならないですか。
余計なお世話だし、自分を特定して、自分の趣味・興味・読書歴や購入履歴など、どんどん収集されていて、あんたいつも「クラス名簿を作るなんて個人情報保護法違反だ」などと息巻いていたんじゃないんですか。大丈夫ですか?!

スマートフォンのゲームメーカーの人の話を聞いたことがありますが、登録している個人の年齢や男女別、その他一定の身分情報等も把握していて、毎日、曜日によっても時間によってもその人の行動範囲のデータを保有しているが、どう利用しよう、なんてことも耳にしました。
恐ろしくないですか?

マイナンバーのカード保有者がなかなか増えないので、健康保険証も兼ねようなんて言い出していますが、そうなると皆作り始めますよ、あのカード。

Tポイントのようなポイントも買物時につけようと国からアナウンスされたこともありましたが、あのカードには番号のみがデータとして入っているだけだから大丈夫だと言い張っている人もいます。
でも、その番号からいろいろな個人データを見ることができるようになれば、(図書館や書店での読書歴・購入履歴、病院への通院履歴や、やがては病歴、さらに学歴、犯歴、その他諸々の身分情報、収入なども、将来分かってしまうおそれがある)、もしもですよ、自分が為政者や権力者であれば、ライバルなどの情報を見たくなりませんか?!
ならなかったらおかしいでしょう。
為政者ならずとも、一定の立場にいてうまいことやればデータを覗けるような状況にあったら、覗こうとしませんか、それが人間じゃありませんか。

逆にそのデータを利用してあらぬ疑いを掛けられたりもしかねません。
そのデータを操作・捏造されたりしたら、そんなことされた人の人生は終わってしまいます。

皆、お気楽過ぎますよ。
どうしてもデータを収集・集約したかったら、そして特定個人に“ひもづけ”するシステムを作りたいのだったら、徹底して私達普通の一般市民が悪用できないような法的縛りを作るように見張っていなければなりません。

えらい人で、「そんなことをするわけがないだろう」と言っている人、逆に「国や公の機関などが悪用なんてするはずがない」と思っている私と同じ普通で一般の人、“そんなこと”をさせるのが人間の“業”なんですよ。

そこから、・・人間というものを疑うことから始めないと、とんでもないことになる、ということを書いて前回から続いたお話は終わりです。

ああ、なんだかせいせいした。

2019/08/13

やがてやって来る「AI」社会について、ああだこうだと書いてみた。

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本屋に行っても「これからのAI社会をどう生きる」みたいな本がけっこう目につきます。
いいかげん気づいた方がいいと思いますよ。
ウィンドウズが出て来たとき、コンピューターがパーソナライズされたとき、「コンピューターが様々な雑事を片づけてくれるので、近い未来は人のすることはよりクリエイティブな仕事になってくる」なんて言ってたヤツいませんでしたか。

今もおんなじじゃん!
AIが出て来て色々考えてくれる、人の仕事ってぇものはこれから創造的なものになるって言ってるヤツいるでしょう!そんなことないって。

ウィンドウズやPCが出て来て、会社に行ったらデスクにそれがあって、あれがなんかやってくれましたか?!
誰かマイクロソフトのおかげさまで、私は仕事が楽になりました。半分になっちゃった。なんて人いますか?!

仕事なんてちっとも楽になってないでしょ。

むしろ、大量に処理が出来るようになったせいで、そして大量なデータをたったひとりが扱うことができるようになって、責任は重いは、事あれば大きな被害になってしまったり、重大事に結びついてしまったり、あんた、ろくな事がないでしょ。

何を“したり顔”で「これからはAIの時代だ」なんて言ってるんだかねぇ。

したり顔のあんた・・あんたも一緒だ、結局、処理が早くなったり、いろいろ面倒が無くなったと思っていたら、仕事は何倍にも増え、しかもそれを処理してもAIのおかげだろ?なんて言われて給料は上がんないわけだよ、早く気がつけよ。

それは交通や通信も同じじゃないですか。

昔は出張で新潟に行ったとしたら、そこで泊って街を見たり、地元の美味しいものを食べたりして帰って来たでしょ。
今、交通機関が発達したり、通信機能が向上したおかげ?で、「とっとと帰って来いっ!」って言われてるでしょう?何が良くなったの?!
何がめでたいの?!

今度はAIじゃなくて、リニア新幹線だ。
名古屋まで〇時間だ!って威張ってるアンタ、喜んでいるアンタ、何よろこんでるの?(^^;)

もういいかげん気づいた方がいいと思う、冒頭の言葉を思い出していただきたい。

手間や時間や空間を無きが如きにすると、それが文明の発達であり、進化であり、めでたいことだっていうのは幻想だと思った方がいいですよ。
だぁれも楽になっていない、幸せになっていない・・いや、一部でほくそ笑んでいる輩が存在するが、そいつらが世の中のほんの一握りであるのに全体を苦しめている。

それがきょうの結論、言いたかったことです。
さらに派生して次回に続く・・。

2019/08/12

8月は暑い(熱い)んだよ、ほんとうにいいの。

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新聞を見ていたら、昨日、来年のオリンピック、パラリンピックに備えてボートのテスト大会が開催されたとのこと。

暑いんだよ! 選手が10人熱中症などの体調不良になったそうです。

競技開始時間を早めたり、いろいろやっているようですが、「本番を危ぶむ声も高まっている」なんて・・書かれている(^_^;)オリンピック開催が決定したときから“ど素人”の私でさえ“危ぶんで”いましたよ。

このボート競技に限っても、5月に競技場が完成したが、経費節減のため屋根を半分程度しか設置しておらず、今回10時の時点で33.7度を示していたそうです。観客もお気の毒。

お台場で行われたオープンスイミングのテスト大会では水温上昇を懸念して3時間もスタートを早めたそうです。
観客にとっては、会場だけでなく、最寄りの駅からの道のりも、そして入場待ちでも危険がいっぱいです。

東京の開催期間の平均気温が32.5度。
ロンドンのときは23.5度。あのブラジルのリオデジャネイロでさえも27.2度です。
正気の沙汰ではない。
楽しみだ、楽しみだと浮かれている人、選手が死んでしまうかもしれないですよ。

ひょっとしたら来年の開催期間に冷夏になって、なんとか乗り切るかもしれませんが、でも、それは“運がいい”だけです。

テレビその他でもずいぶんと浮かれた報道をしていますが、実際に選手が倒れたり、観客が次々と担ぎ込まれたりしたときに「だから言ったでしょ」みたいな無責任報道をくれぐれもしないようにお願いしますよ、あんたらが浮かれて焚きつけたんだから・・。

2019/08/11

「國破れてマッカーサー」を読んだ。

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『國破れてマッカーサー/西鋭夫著(中公文庫)』を読みました。というか、“読まされた”感覚があります。

用も無いのにクルマに乗ってブックオフへ。
自然と足が向いて、割とジャーナリスティックな本のあるコーナーへ。・・いつもこんなコーナーへは来ない・・。
で、視線がぐっと引きつけられてこの本のある部分へ。
600頁もある本なんて、ましてや戦争・戦後関係の本なんて読む気もしないのに、右手は誰かに掴まれてぐいっとその本を手に取らされました。
「何かあるんだろうな」と思って、仕方なくレジへ。で、この本を読むことになりました。
たぶん、私の手をつかみ、無理やりこの本を手に取らせたのは、父の兄で戦死した伯父(当然会ったこともない)だと思います。私が結婚して新居を構えたときに私の家にも深夜兵士の姿のままやって来たことがあります。

スタンフォード大学フーヴァー研究所教授の西鋭夫氏が書いた戦後日本のマッカーサーの占領政策の様子を描いたものです。
1970年代に入り、アメリカ国立公文書館で1945年度のアメリカ政府の機密文書公開の機会に著者が見たアメリカ政府の本音をまとめたもので、正に極秘の公の文書として残されていたものです。

この本によると、というかアメリカの記録によると、戦前から占領中にかけてアメリカ政府、マッカーサーのGHQは、「極悪・残酷日本人観」を創り上げていることがわかりました。
アメリカは勝つことがわかっていた戦争に日本を引き摺り込み、日本を徹底的に破壊し、力尽き果てた日本兵と一般市民を殺しまくり、勝敗のついた後でも、原子爆弾を二発も使い、さらなる大量殺戮(さつりく)を実行しています。

GHQは狂気の軍国主義日本を民主主義平和国家にすると独善的な言葉を使っていますが、すばらしい文化と長い歴史を既に持っていた日本に武力でアメリカ様式を押し付けています。その様子が克明に書かれていました。・・はっきり言って日本人のことを完全に馬鹿にしているし、「日本人の精神年齢は十二歳程度だ」というマッカーサーの言葉がそれらを語っています。日本国民に対する敬意のひとかけらもないのです。

日本という「国」が悪であるという論理、これはいまだに私達の心の奥底まで根強く入り込んでいて、もうぬぐい去ることができないようにされています。
「国民」が「国」というすり替えのようないかがわしい論理に簡単に騙されている。

「国」が悪いとする考え方は、日本国民が「国」を愛さないようにするためには巧妙で効果的な策略であったと思います。私の周りにもそんな人ばかりです。

アメリカと日本帝国が戦争をした四年間を、日本の歴史の全貌にすり替え、日本の永い歴史と文化までも全否定するアメリカのプロパガンダにまんまとはめられた・・と私も思います。
日本国民を弱くするためには、弱体化する最良の武器は「教育」であるとも言っています。
公文書にそう書かれているんですよ。そして「教育」を武器に出来上がったのが今日の日本です。

一時は日本語は全てカタカナのみで表記することとか、ローマ字表記にするとか、それ以外の文字で書かれた文書を全て過去に遡って廃棄することまで企んでいたようだし、英語を公用語にしようとまで話は行っていて、そうなったら日本が持っていた文化は全て塵芥になってしまったのですが、それは何とか死守しています。
ついでに、国民を全てキリスト教に改宗させることも真剣に政策として進められていました。なんてこったい!

日本人であることは「恥」であると刷り込まれ、「忠誠」「愛国」「恩」「義務」「責任」「道徳」「躾」というものは、凶暴な軍国主義国家を美化するものと疑われ、見事に出来上がったのが今の世の中です。

特に「国」「誇り」という考え方については、悪性のウイルス菌であると教育したっていうのは・・もう念が入っていて・・恐れ入りました。

以上が、私があまり戦争・戦後について知識不足であったがために、戦死した伯父が無理やり私の背後から手を取り読ませた本の内容でした。
日本人が記録したものではない、アメリカ人が公式に残した文書に書かれていたのです。

今後のためにと原爆を落とされた後のフィルムによる記録も接収され、膨大な長さのフィルムは何年かして戻って来たときには何百時間もあったものが数十時間にされています。
自分達が行った非道な行為の痕跡をなるべく残したくなかったのでしょう。
それらフィルムはまだ現存しているだろうか、などと思いながら広島、長崎の原爆の日を迎え、そして間もなく終戦の日になります。

 

2019/08/10

休日に長女と出かけた「スペインの現代写実絵画展」

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朝起きて、比較的体調も良さそうだったので、千葉市緑区あすみが丘の「ホキ美術館」で開かれている「スペインの現代写実絵画展」に出かけることにして準備していると、長女が「私もそれに行きたかった」ということで、二人で出かけることにしました。

昨秋はこのホキ美術館からバルセロナに作品が出ていって、今回は交換ということでスペインから現役59作家の作品がやってきての公開です。

 

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ホキ美術館のいつもの作品だけでも驚きの連続ですが、スペインからの作品はさらに奇想天外な作品ばかり!
見応えありましたぁ( ̄O ̄;)
長女も熱心に一つ一つ作品を見ていました。
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じっくりと写実絵画の数々を堪能したあとは、帰路途中、同じあすみが丘にあった、ちょっとレトロな喫茶・レストラン「び~んず Beans 」で食事しました。
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初めて入ったけど、入り口も店内もなんだか懐かしい感じ。
長女は「昭和だね」と言っていましたが、そうか、これは“昭和レトロ”な感じなんだな、と思いました。
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長女は“若鶏の香草焼き”、私は“イタリアンハンバーグ(これも昭和的?)”を食べました。

長女と美術館での作品を思い出しながら話をして、そして楽しく食事して、いい気分で帰ってきました。

6月末に私が倒れた時に一緒に救急車に乗り、病院に着いてからも必死に面倒をみてくれた長女でしたが、ゆっくりと二人で話ができました。
いい一日になりました。

 

2019/08/08

「アレの名前大百科/みうらじゅん・監修」を読んだ。

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『アレの名前大百科/みうらじゅん・監修(PHP文庫)』という珍しい本を読みました。
これは、「よくある、よく見かけるものだが、その名前はいったい何というのだろう」というものをどんどん挙げて、みうらじゅんさんが「きっとこんな名前だろう」と予想してみるというものです。

どうということもないようなアイデアですが、読んでいるこちらも「そう言えば名前なんて知らなかった」と、みうらさんと共に予想してみるので、けっこう楽しめたのでした…σ(^_^;)

たとえば視力検査するときに見るあの「C」の形をしたアレ!
考案したフランスの眼科医・ランドルトに因んでというか、国際眼科学会で標準視標として採用されているのだそうで、『ランドルト環』っていうんですって。

ちょっと高級なレストランやカレー専門店などで出てくるカレーを入れているあの“魔法のランプ”みたいな形をしたカレーのルーを入れてあるアレ!
『グレイビーボート』って言うんだそう。
もともとはグレイビーソースという濃厚なソースを入れるための器としてイギリスで生まれ、形状が船(ボート)に似ているのでそう呼んだそう。知らなかったぁ~( ̄O ̄;)

トンカチの金具の打面には、平らの面と、わずかに丸くなっている面の二つがあるのは中学の技術科で習ったことがありますが、その丸くなっている打面を何と呼ぶか?!
平の面で釘を打ち込み、丸くなった面で仕上げるわけですが、それを『木殺し』と呼ぶのだそうで、またまた全く一度も聞いたことがなかった。

聞いたことがあったのは、扉を閉じた状態で固定するときに使う戸締まり金具。扉の一部に彫り込むようにとりつけて、使用する際には上げ落とし式のロッドを差し込みロックする。で、片方の扉を動かないようにする・・大きな会場の入り口扉などによくありますよね。
これは何となく知っていました。
『フランス落とし』って言うんですd(^_^o)
フランス窓はテラスやバルコニーの入り口になり、床面まであるガラス入りの二枚の開き扉で、厳密には窓というよりも扉なのですが、そのフランス窓に取り付けられたので、「フランス落とし」って呼ぶようです。

そんなこんなで、ほとんど全部名前を知らないものばかりだったのですが、楽しく読めて知識も増えました(*゚▽゚)ノ

そして、みうらじゅんさんの迷回答と珍回答の数々も面白かったので、それについてはぜひこの本を読んでみて楽しんでください(*^_^*)

2019/08/06

【はっPのアナログ探訪_0155: THE HARDER THEY COME / Jimmy Cliff ( LP )】

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久しぶりにアナログ盤を聞いてみました。
今回はレゲエ。

映画「ハーダー・ゼイ・カム」のサウンドトラック盤、ジミー・クリフです。

1970年代半ばの映画で、私は見たことはないのですが、当時レゲエ自体がまだ耳慣れないような日本でこの映画を見ることは可能だったのでしょうか。

私はとにかく、話題のレゲエの一端にでもふれてみようと買ったわけですが、このアルバムを聞いてすぐに気づくのはベースの独特なフレーズが印象に残ります。それにベースの音自体も大きく録られています。

リムショット多用のドラムも、とても乾いた音で真夏のこの時期に聞くと、なんだか木陰で聞いているような爽やかさとのどかさを感じます。

名曲「Many Rivers To Cross」は、映画を見た人には涙なくしては聞けないものだと思います。今のこの時点で聞いてもやはりいい曲です。

メイタルズの「SWEET AND DANDY」も素晴らしい曲です。
単純だけど、それでもメロディーが良くて体全体が反応してしまいます。
間奏無しで、どんどん歌い進むこのこの曲、当時も今も私の心を捉えて離しません。

映画と同名のタイトル曲もよくラジオで流れているのを聞いたことを覚えています。
ポンポンいってるオルガンの伴奏もいいです。

 

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B面に入ってスリッカーズの「JOHNY TOO BAD」も、とてもいい曲です。
素朴で素直な歌声のボーカルもいいし、エレキ・ギターのリズムカッティングも“ならでは”なレゲエらしさが出ています。

「SHANTY TOWN」は、盗みや撃ち合い、悲痛な嘆きが日常のシャンティ・タウンを歌ったものですが、ちょっと“スカして”歌うこの雰囲気が当時は聞いたことの無いものでした。

B面にきてもメイタルズは冴え渡り、「PRESSURE DROP」は「次はあんただ、あんたの番だ」「無力なあんたに重いものがのしかかる」と歌詞は強烈で重いが、演奏は軽快に進行。
このレゲエの不思議な感覚はまだあの頃から変わらなく私に伝わってきます。

ジミー・クリフの「SITTING IN LIMBO」は、造りが他の曲よりも繊細で、演奏も垢抜けているのですが、それがまた今までのちょっと荒っぽい曲のあとでちょっとした驚きを感じさせてくれます。

久しぶりに聞いたレゲエのアナログ盤、いろいろ思い出してしまいました。

2019/08/04

『宝塚夜話・第四十九夜 < あの人にあの役を・・ >について』

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このブログも私が倒れたりしてなかなか大好きな宝塚歌劇についての書き込みができませんでした。
その間、観劇もできていないので本日は私のわがままな願望などを少し書いてみようと思います。

愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんが専科に行ったかと思ったら星組に異動が決定されたとのこと。
新トップの礼真琴(れい・まこと)さんは下級生ですから、ふつうに考えればトップの目はなくなってしまったわけです。
でも、主演が似合う愛月さんには、私はエリザベートの「トート」を演じてもらいたいし、一度でも見たいと思うのです。・・いい感じだと思うよぉ・・。

雪組の彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんは、すっかり二番手として堂々とされてきましたが、意外と“骨太”な演技もうまく演じられることを知りました。
さらに別の面も見てみたいと思い、ミー&マイ・ガールの「ビル」を演じてもらうのはどうでしょう。
ヤクザで粗野な下町の若者が、だんだんご領主様として立派になっていき、周囲の誰からも愛されるような男になっていく。彩風さんで見たいと思いました。

星組の新トップの礼真琴さんには、「紫子(ゆかりこ)」をやってもらいたい。
かつての星組の大トップ、峰さをり(みね・さおり)さんが見せてくれた大劇場での豪華で迫力あるセット、そして絢爛な衣裳で、あの女性だが男のフリをし、でも女性の部分も見せる、さらに男性だが、途中女性のフリをし、ほんとうは男性の“二役”というよりも、実際は“四役”にあたる複雑だが、観客をその妙味で笑わせたり、泣かせたりする難役をぜひ見せていただきたいです。
きっと月組の霧矢大夢(きりや・ひろむ)さんが演じた紫子とも異なる新しい「紫子像」を見せてくれるにちがいありません。

そうそう、今回の組替え発表で、花組の主要男役の綺城ひか理(あやき・ひかり)さんがなんと星組に組替えとの報も聞きました。
綺城さんについては、新人公演で金色の砂漠の「ギイ(本役:明日海りおさん)」を演じたのを機会を得て拝見しましたが、明日海さんのギイとは全くことなるキャラクターをつくり上げていて、非常に繊細でシリアスな“ギイ像”に新鮮な驚きを覚えました。
ぜひとも、心理描写が難しいような役どころで実力を発揮していただきたいと思います。

宝塚情報からすっかり離れている間に月組の月城かなと(つきしろ・かなと)さんが長い休演をされるらしいという情報がありました。怪我とか、そういうことなのでしょうか。情報源の無い私にはよくわからないのですが・・。
月城さんには、華麗なるギャツビーを演じていただきたい、などと思いますが、今は怪我の回復を心よりお祈りいたします。

好き放題書いてしまいましたが、半病人の“たわごと”と思っておゆるしください。
今夜はこの辺で。

2019/08/03

「Jazz Festival in とみさと」に出かけてきた

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いつもこのブログに登場する私の中学時代の担任の先生から電話があり、「職場に復帰したようだけど、大丈夫か?心配して電話掛けちゃったよ。」と、まずは気遣っていただき、恐縮。そして安心してうれしい気持ちに。

で、「ジャズでも聞いてみるか、これはいいぞぉ、土曜日に身体の調子が良ければ来てみるといい、オレも行くぞ」・・というわけで、今朝起きて、体調はまあまあだったので、富里市は遠いけど出かけてみました。

コンサートのメインは県立富里高校のジャズ・オーケストラ・クラブ。
コンサートの初っ端の挨拶で全国一位になったと報告がありました。普通の県立高校で、特にスカウトなどしているわけでもなく、今年の新入生も初めて楽器を持つ生徒がほとんどなのに、今日のコンサートではそれぞれがソロパートを任されていました、すごいことです。

このコンサートの前には、あの世界でも有名なモンタレーのジャズ・フェスティバルに招待されて演奏してきたそうです。いやもうこの田舎の畑だらけで“スイカ”しか名物がないような場所の高校生達とは思えない(^_^;)・・いやいや、失礼、たいしたもんです!

もうこのコンサートは富里という地に根付いている、地元と密着している素晴らしい文化拠点になっていました。

 

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サックスのポール・コントス、ベースのパット・グリン、テナーのティム・アマスコット、日本人ではピアノの椎名豊、トロンボーンの片岡雄三、トランペットの篠原正樹(富里高校ジャズ・オーケストラの面倒を見ている)、ドラムの広瀬潤次らが途中、この高校生に混じって熱狂の演奏!第二部ではこのプロの面子のコンサート、さらにラストではOBのハイノーツ・ジャズ・オーケストラも加わって全員で圧倒的な演奏を繰り広げました。

高校生による「マイルストーン」や、あの「モーニン」、ハービー・ハンコックの「ライオット」という複雑で難解そうな曲まで演奏され、ただただ驚きました。
その演奏されているジャズには心に訴えかけてくる何かが“大増量”・・大盛りで込められていました。
恥ずかしながら何度も涙が流れました。これが音楽だ、これが人間が演奏することの素晴らしさだ、とあらためて深く感動したのでした。

そして、このコンサートをおしえてくれた先生にも大感謝です。
病み上がりの元生徒に(しかも、もういいオジサンだ)、電話を掛け、こうして元気が出るようなことに誘いをかけてくれる。こんなこと・・自分に出来るだろうか。

身体はまだまだ“ふらふら”しているけど、でも心は元気になりました。
先生、ありがとう。

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