【はっPのアナログ探訪_0155: THE HARDER THEY COME / Jimmy Cliff ( LP )】
久しぶりにアナログ盤を聞いてみました。
今回はレゲエ。
映画「ハーダー・ゼイ・カム」のサウンドトラック盤、ジミー・クリフです。
1970年代半ばの映画で、私は見たことはないのですが、当時レゲエ自体がまだ耳慣れないような日本でこの映画を見ることは可能だったのでしょうか。
私はとにかく、話題のレゲエの一端にでもふれてみようと買ったわけですが、このアルバムを聞いてすぐに気づくのはベースの独特なフレーズが印象に残ります。それにベースの音自体も大きく録られています。
リムショット多用のドラムも、とても乾いた音で真夏のこの時期に聞くと、なんだか木陰で聞いているような爽やかさとのどかさを感じます。
名曲「Many Rivers To Cross」は、映画を見た人には涙なくしては聞けないものだと思います。今のこの時点で聞いてもやはりいい曲です。
メイタルズの「SWEET AND DANDY」も素晴らしい曲です。
単純だけど、それでもメロディーが良くて体全体が反応してしまいます。
間奏無しで、どんどん歌い進むこのこの曲、当時も今も私の心を捉えて離しません。
映画と同名のタイトル曲もよくラジオで流れているのを聞いたことを覚えています。
ポンポンいってるオルガンの伴奏もいいです。
B面に入ってスリッカーズの「JOHNY TOO BAD」も、とてもいい曲です。
素朴で素直な歌声のボーカルもいいし、エレキ・ギターのリズムカッティングも“ならでは”なレゲエらしさが出ています。
「SHANTY TOWN」は、盗みや撃ち合い、悲痛な嘆きが日常のシャンティ・タウンを歌ったものですが、ちょっと“スカして”歌うこの雰囲気が当時は聞いたことの無いものでした。
B面にきてもメイタルズは冴え渡り、「PRESSURE DROP」は「次はあんただ、あんたの番だ」「無力なあんたに重いものがのしかかる」と歌詞は強烈で重いが、演奏は軽快に進行。
このレゲエの不思議な感覚はまだあの頃から変わらなく私に伝わってきます。
ジミー・クリフの「SITTING IN LIMBO」は、造りが他の曲よりも繊細で、演奏も垢抜けているのですが、それがまた今までのちょっと荒っぽい曲のあとでちょっとした驚きを感じさせてくれます。
久しぶりに聞いたレゲエのアナログ盤、いろいろ思い出してしまいました。
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