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2019/10/29

「小林秀雄 江藤淳 全対話」を読ん・・だ。

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『小林秀雄 江藤淳 全対話/小林秀雄・江藤淳(中公文庫)』を読みました。
読みましたと申しましたが、読んでもその内容がなんとなくわかったのは、せいぜい10分の1程度と言っていいと思います。

あまりにも難しくて、本屋で立ち読みしたときには何とかなる、と思ったのですが、まるで歯が立ちませんでした。

歴史、文学、そして「三島事件」、小林氏の大作「本居宣長」についてまで語り合っているのですが、・・もう“ちんぷんかんぷん”です…σ(^_^;)

内容がハイレベル過ぎて、しかも、ある程度文学・歴史について基礎的な知識(小林氏、江藤氏にとってであって、私には基礎的ではなく、専門的知識でした)を持っている人が読んでやっとわかるかも、という内容でした。

そもそもお二人の対話を読んでいて、どうしてそういう方向に話が展開していくのか理解出来ず、既にこんなことは誰でも知っているだろう、読んでいるだろうという前提で話が進んでいくので、ひとつの対話の出だしでいきなりつまずき、もう捻挫して立てないくらいの捻りに捻ったお二人の高度な頭脳の中での対話は、私など“ふんふん”と気安くうなずけるものではありませんでした。

何となく言いたいことはわかったが、「で、結局簡単に言うとどんなことなんでしょうか?」みたいなことになって、ラグビーでいうと、90対3、ノートライで負けたという状態になりました。

私がいけなかったんです。
顔を洗って出直してきます。

2019/10/28

映画「ゴッホとヘレーネの森」を見てきました。

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映画『ゴッホとヘレーネの森 -クレラー=ミュラー美術館の至宝-(VAN GOGH -OF WHEAT FIELDS AND CLOUDED SKIES)/2018年 イタリア 監督:ジョヴァンニ・ピスカーリア 脚本:マッテオ・モネタ 美術史コンサルタント:マルコ・ゴルディン ガイド役:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ』を見てきました。

この映画は、ゴッホの死後、ほぼ無名だった彼の作品に出会い、個人コレクターとして最大規模の約300点を収集したあるひとりの女性「ヘレーネ・クレラー=ミューラー」というオランダ有数の資産家と、その彼女と出会うことなくすでに亡くなっていたゴッホの生涯が描かれたものでした。

とにかくゴッホの修業時代に描いた素描画から自殺の直前まで、変化し続けた作風をゴッホ波乱の人生と共に作品を追って綴っていく、そんな映画でした。

 

 

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ヘレーネは、4人の子供の母であり、娘を通わせていた絵画教室で芸術に触れ、絵画コレクションを始めたようです。
ヘレーネの興味は、ゴッホが影響を受けた画家達にも広がって、その一大コレクションはやがて1938年、クレラー=ミューラー美術館として結実します。

その美術館の現在の様子もフィルムに収められていましたが、ゴッホの展示が企画された美術館から依頼があると、収蔵作品を細かく補修して、完璧な状態で額に入れ、貸し出していました。
巨匠・ゴッホの最大の収蔵拠点になっていたし、働いている人達の誇りのようなものを感じました。

そして、ゴッホと、彼の作品を収集したヘレーネの人生模様も淡々と描かれていて、美術というもの、絵画というものが人間にどれだけ影響を与え、人生に光と影を投影するのか、そんなことを上映中ずっと考えさせられるような映画でした。

上映後は、深く、しみじみとした気持ちになりました。
今の季節にちょうどふさわしい内容だと思いました。気になる人はぜひご覧を。

 

 

2019/10/27

田崎真也さんの「ソムリエのひらめき」を読みました。

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『ソムリエのひらめき/田崎真也著(河出文庫)』という本を読みました。
1997年に単行本として刊行されたものの文庫化ですが、その文庫化も2000年のこと、かれこれ20年以上前のものをブックオフにて入手いたしました。

田崎さんは1983年に全国最優秀ソムリエ・コンクールで第一位。
1995年の第八回世界ソムリエ・コンクールで優勝され、一躍有名に!私もその頃に田崎さんを知りました。
田崎さんのラジオ番組なども当時聞いていた記憶があります。とてもわかりやすく、披露されるエピソードも面白く、人間的な魅力も感じる方だと思っていました。

幅広い分野で活躍するソムリエの第一人者であり、誰もがワインの魅力と共に知っている人ですよね。

そんな田崎さんが20年くらい前に書かれたこの本、やはりとても面白かった(*^^*)

私はワインにはかなり疎く、勉強にもなりました。
シャンパーニュが同じシャンパーニュ地区の違う品種の葡萄を合わせたもので、なぜ泡立つのかは気温に秘密があったことなど知るよしもありませんでしたが、そんないわれを知った今、シャンパーニュが飲みたくなってしまいましたよ'(*゚▽゚*)'・・すぐに影響される・・。

また、ドイツ・ワインというと、私も田崎さんがこの本で書かれていたように勘違いしていた者のひとりだったのですが、アルコール度数が割と低く、優しくて甘味があり、フレッシュな感じがあって、ワイン“初心者向け”だなんて思っておりました。赤ワインの渋みなどが苦手で慣れないなら、まずはこちらから、なんて・・。
でも、間違いだったわけです。
ドイツの気候風土でしか生まれない、絶対的な個性を味わう、なんてところまで思いがいたらなかったのです。

この本では、ギリシャやベニスでの田崎さんの貧乏ながらも楽しかった生活についても書かれていて、単なるワインについての本ではなく、紀行、エッセイとしても楽しめました。

そして最後、ポートワインについても書かれていましたが、私同様、田崎さんも生まれて初めて飲んだワインは「赤玉ポートワイン」、当時、日本では子供まで飲んでいた親しみやすいワインだったのですが、実はポートワインはチーズと共に飲んだり、チョコレートやカラメル、モカの風味などといったデザートに濃い甘味がオールマイティーに合うとのこと。

ヴィンテージ・ポートとなると、グラス一杯が4~5000円くらいになるという・・あの赤玉ポートワインからは想像もできない高価でレベルの高い甘味ワインだったということを知りました。
今後、そんなポートワインと出会えるような食事の機会があるかどうかはわかりませんが、もし機会あれば試してみたい、なんて思いました。

とにかく話題豊富、知識も豊富、とびきりの面白いエピソードも豊富な楽しい本でした。
ブックオフにたまたまあってよかった(*^_^*)

2019/10/26

今年は災害の年か

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毎週のように台風、大雨、強風などが襲い掛かるようにやってきます。

昨日は、職場にいる間に雨脚が強まり・・というか、豪雨に豹変し、職場にも「どうしていいかわからない」と家の中から外を見て電話してくる人もいましたし、心配して河川担当課と話をしたいと飛び込んで来た人もいました。

緊急で泊まりとなった職員と共に職場を後にして帰宅しようとしましたが、すっかり雨はあがっていたにもかかわらず、冠水の影響でしょうか、道路は大渋滞。
クルマで30~40分で帰宅できる道のりは結局4時間かかって我が家に到着、疲労困憊でした。

とにかく毎週毎週のことで、気が休まることもなく、常に不安がよぎっているような状況が続きます。

昨日は、同じ町内で土砂崩れが発生し、亡くなった人まで出てしまいました。
聞いて最初は耳を疑いましたが、我が町内の出来事でした。

今朝も自己の通院でクルマを出しましたが、途中通行止めの看板の先には水没したトラックと乗用車が・・。
大回りして医者に向かう途中、さらに幹線道路を横切ろうとしたら、その幹線が通行止めになっていました。路肩崩落だそうです。

そうそう、言い忘れておりましたが、古い職場の建物は雨漏りがひどくて、傘でもささないといけないくらいの状態で、いくつもの段ボールにビニール袋をかけて雨を受けました。
ものすごい量の雨水がたまりました。

千葉もここ一ヶ月、ひどい被災状況ですが、各地で堤防決壊、洪水、土砂崩れが発生しています。
今までの災害に対する考え方を我々日本人は一変させなければならないのではないでしょうか。

またまた、再三書きますが、オリンピックだとか、そんなこと言っている場合ではないんじゃないかという思いをさらに強くしました。

元気づけられたり、勇気づけられたりする前に被災者は物心両面において疲弊し、潰されてしまうんじゃないでしょうか。
今からでも、オリンピックは辞退して国内の災害対策に専念したらいかがでしょう。

何か、国中の環境が、もう、昔のような状態ではなくて、別の国のようになっていることには皆が気づいているはずですから、気候などの環境も含めた災害対策を今一度考え直した方がいいと思います。
それを何か人知では、計り知れないものが何度もこれでもかと知らしめているのかもしれない・・と思いませんか。

浮かれきっている人達には申し訳ないけど、私はこう考えました。

2019/10/21

「ニッポン居酒屋放浪記 -疾風編-/太田和彦」を読んだ。

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『ニッポン居酒屋放浪記 -疾風編-/太田和彦著(新潮文庫)』を読みました。
居酒屋といえば太田さん、太田さんといえば居酒屋ですが、この本は平成10年に新潮社より刊行されたものの文庫化です。だからけっこう古いです。

とにかく太田さんが編集者と共に巡る巡る!
高知、山形、長崎、横浜、徳島、函館、鹿児島、東京下町、大分、水戸、富山・・行っては飲み、行っては食べのまさに“疾風怒濤”の如く呑み巡るのでした。

同行の編集者と共に現地のビジネスホテルに突入すると、飲み屋街などに飛び込み、凄い日は一日に十軒も巡った日もあるようですが、この本を読んでいくと、けっこう失敗している店が多い(^_^;)

気の短い(同行の編集者談)太田さんは、怒って店を出てしまうことが何度もありました。
今まで私が読んできた本の中では太田さん、ほとんど“ハズレ”無く美味しいお酒と肴にありついていたように感じておりましたが、実際はこの本のような失敗の連続があったのだな、と思いました。

それでも、高知ではアナゴの稚魚[のれそれ]を堪能したり、大分の「こつこつ庵」では、人なつこいご主人との会話を楽しみながら、傑作![関サバの琉球]を存分に味わいます。
それとご主人自慢の[だんご汁]も'(*゚▽゚*)'
ここではまず麦焼酎から入り、かぼすで“焼酎ジントニック”をつくり、ご満悦の太田さんd(^_^o)

読んでいて、失敗している店は「ええい、ここでいいやっ!」と入り、いきなり店主が横柄だったり、威張っていたり、頑固・偏屈であったりすることが多いようです。
居酒屋に入った瞬間には、お店の“出迎え”る態度がやはり大事だよなあと思いました。
私も失敗したお店はほとんどが入った瞬間に決まっていたように思います。

良い店というのは、5時開店だとすると、もう4時には人が入り出し、あれ・・もう飲んでいる・・みたいなところがいいようですね。
私が今まで達人に教わってきたお店もそういう店が多かった。

まだまだこのシリーズ、「立志編」「望郷編」などをブックオフにて購入しておりますので、読み次第ここでご紹介したいと思います。
とりあえず飲みたくなったぞ(*^^*)

2019/10/18

南伸坊さんの「オレって老人?」を読んだ。

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『オレって老人?/南伸坊著(ちくま文庫)』を読みました。

どんな本かっていうと、人が50歳も後半になったり、60代になり、ふとした瞬間に「オレは老人になっている」と気づく、そんな場面をそこはかとなく書いている・・そんな本でした。

自分が老人だと思ったときはこんなシチュエーションだった、あるいは、自分が老人なだけに、こんなことに腹が立つのか、などなど「それって“あるある”」的なこともあったり、いやまだそんな感じ方はオレはしとらんぞ、と違いを感じるようなお話もあった。

おかしかったのは、「アノホラロボット」の話。
「あの・・ほら、なんてったっけ、あれ、あれ」と言っただけで老人が何を言いたいのかわかってやる、気のきくロボットがあれば!という南さんの願望。

微妙にそれに近づいて行く“こわざ”を利かせて、最後には「そうそう、それそれ」って喜ばせてくれるようなう巧みな返答をしてくれるのが理想(*^_^*)

しかも、ダイヤルを回すと、その答えへの道程時間を調節できるという・・私も欲しいロボットの話が可笑しかったのでした。

南さんは、あるとき肺ガンが発見されて、そのときに「オレは死ぬのか」と思いつつ、そのまま一定期間ほったらかしにしていました。
で、その後検査をしたらガンが消滅していたという話です。

私も思い当たる経験があるのですが、まずは「死ぬかも」と思った瞬間になんでもない自然の光景があまりにも美しく目に映るとおっしゃっていて、私も立ち上がることもままならないまま家を出て病院に向かう瞬間に庭の植物がキラキラと輝いて見えたことを思い出しました。

そして、かつて脳内にMRI検査の結果ピンポン球大の腫瘍が発見されたことがありましたが、数年後に消滅していたことがありました。それも南さん同様、不思議な現象でした。
同じことをあの東儀秀樹さんも高校生の時に経験しているというのをご本人がラジオで語っていたのを聞いたことがあります。

死を覚悟したあとに奥さんと梅見をしに行って、お酒などを飲んだときが人生最良の幸せな瞬間だったのかもしれないとおっしゃっていますが、私もそんなことが幸せなのかもしれないと思いました。
なんでもない瞬間が実はかけがえのない幸せな時なのだ、などと少ししんみりしました。

とにかく、のんびりしているような、でもちょっぴり怒っているような、懐古的でもあり、発見・発掘的でもあるこの本、50代後半から60代、70代のあなたに読んでいただきたい本でした。

2019/10/17

マラソン、競歩を札幌でやるんですか、そうですか。

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なんか突然の報道で、オリンピックのマラソンと競歩を札幌にしようということになったらしいですね、・・きょうのニュースでは“決定”だと言っていました。

IOCの会長さんは「選手たちの健康と安全は常に私たちの関心の中心にある。提案は、私たちがこの課題をいかに真剣にとらえているかの証左だ」と談話を発表したんだと・・。

そんなに真剣に選手の健康と安全を考えていたんだったら、もともと日本の真夏にオリンピックなんかやらせるなよ!と思いました。

大金掛けて“バカでかい”競技場を造ったり、ものすごく汚い海を泳がせて競技をしようとしたり、「オリンピックだオリンピックだ」と浮かれている皆さんには悪いが、今の日本でやる意味なんかないと私は思います、何度も何度もこのブログで書いたけど。

そもそもオリンピック自体がもう世界の人々の体力や技術を競う、そしてアマチュア精神を発揮するような場ではとっくのとうに無くなっているし、どうやって儲けるか、商売のやり方の競技会になっていると (・_・; 思うし、正々堂々なんて言葉はこの世に存在しないようで、どうやってドーピングしていくか、みたいなことになっている世紀の虚構大会になっていると私は思いますよ。

大会はひとつの国に固定して行うか、競技ごとに国を別々にして、無駄なお金は使わない方がいいと思う。

特に日本が技術力を上げ、大きな予算をつぎ込むなら、災害対策に国民皆が力を注いだ方がいいと思いませんか!
東京でのオリンピック開催が決定してからいったいいくつの災害が私達日本国民の上に降りかかってきたのか・・。

勇気を与えてもらえるとか、心を強くすることができる・・とか言うんだったら、災害対策や被災者への手厚いフォローなどを充分にすることが勇気と心の強さにつながると思います。そう思いませんか。

地球の温暖化が大きな影響を与えているのか、今回の台風15号、19号での風と雨の被害は今までの災害についての概念を我々が大きく覆して、災害対策だけではなく、地球環境と相談しながらの政治的対策だけではない、様々な分野の人も含めた新たな取り組みが必要だと考え直さなければならないきっかけとなったんじゃないでしょうか。

オリンピック開催に必死に取り組むことが必要なら、上記のような課題に取り組むことはもっと必要じゃありませんか。

何度もくどいけど、また書いちゃいました。
来年、オリンピックが災害に遭遇したりすることもなく、また暑さなどの気候のせいで選手が倒れたり、ひどいときには死者がでたり(観客にもそういうことが起こりうる)、そんなこともなく無事済んだとしても、それはたまたま“運が良かった”だけの話です。
大人らしく、人間らしく、冷静に考えてみることも必要ですよ。

2019/10/16

みうらじゅんさんの「ラブノーマル白書」を読んだ。

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『ラブノーマル白書/みうらじゅん著(文春文庫)』を読みました。

このブログでも何度か、みうらさんの多岐に渡る趣味というか、生き方というか、様々な事象にディープに関わるご著書を紹介してまいりました。

今回の本、根底にあるのは“エロ”です。

しかも学生時代のあらゆることを“エロ”に結びつけ、ひとり妄想し、彼女ができれば“すること”ばかりを考え、やることなすことが“みっともない”、あきれるばかりの男の生態が描かれています・・これはオレだな・・と素直に思う人は正直だ。
バカにするようなヤツは本当のバカだ。

こんなに男の愚かさを赤裸々に書いてなお、堂々としていられるのは日本広しと言えどもみうらさんしかいないんじゃないか!

見栄だとかプライドが優先する一般人、そしていつもエラそうにしている男には一生わからないだろう、自己の“エロ”を最優先し、そこから先へは行ってはいけないところまで行ってしまい、何度失敗しても懲りずにまた失敗、失態を繰り返すのが“エロ道”まっしぐらの男である。

妄想に生き、そしてついに彼女ができたりしても、さらにみっともない発言をし、あきれる行為をする。
挙げ句にとんでもない女にひっかかり、しかもその女からも“フラれ“る。

自分が今まで生きてきた“エロみっともない”姿を再確認したい男は読むがいい!(^_^;)
そして数々の愚かな発言、行為を振り返り、赤面するがよい!
それが永遠に変わらぬ真の男の姿だ。忘れるな( ̄O ̄;)

2019/10/14

映画「天才たちの頭の中 -世界を面白くする107のヒント-」を見た。

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映画『天才たちの頭の中 -世界を面白くする107のヒント-(Why Are We Creative ?)/2018年 ドイツ 監督・製作:ハーマン・ヴァスケ 出演:デヴィッド・ボウイ、クエンティン・タランティーノ、オノ・ヨーコ、スティーヴン・ホーキング他』を見てきました。

この映画はドキュメンタリー作家として活躍するドイツ人監督ハーマン・ヴァスケが世界で活躍する“クリエイティブ”な人物に出会うために旅に出て、アポなしや、ぶら下がり取材で1000人にアタック!

その膨大なインタビューから107人を厳選し、まるで“ラッシュ”を見ているかのように次から次へとそのインタビューの様子が流れていくのです。

それらインタビューの洪水を見ていて感じたのは、文化的、芸術的な活動をしている人には、クリエイティブな活動があたりまえなので、答えに困っているシーンが多いことでした。
中には自分のクリエイティブな生き方、考え方を見事に分析している人もいましたが、むしろ「生まれつきさ!」とか、「そうしていなければ生きていけない」というような回答が多いのです。

また、「そんな質問すると、ムカデにどうやって歩いているんですか?と質問しているようなもんだ。考えた瞬間にどうしていいかわからず、歩けなくなって木から落ちてしまうぞ」というような回答もあり、見事な回答だと思いました。
クリエイティブであることは日常であるってことだと思います。

逆に政治家に質問すると、あまりクリエイティブであることには意味が無さそうな回答が出ました。
「クリエイティブであるよりも、信念を貫くことが大事なのだ」と回答していた元米大統領も登場しました。

さらに、ヴィヴィアン・ウエストウッドが「政治は何の変化ももたらさない。物事を変えていくのは文化だと思う。私は文化の信奉者よ。」という言葉がとても示唆深かった。

どんどんインタビューしていくだけのフィルムなのですが、でも、様々な天才や有名人、アーティスト、鬼才・奇才達への「Why Are You Creative ?」という質問は実に興味深かった。

いろいろなヒントが垣間見えたように感じました。
私が同じような質問を受けたら、「自分がクリエイティブであるかどうかはわからないが、クリエイティブな人のクリエイティブな活動を感じるのはとても好きだ。」と答えるかもしれない(^_^;)

2019/10/13

「しびれる短歌」を読んだ。

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『しびれる短歌/東直子、穂村弘著(ちくまプリマー新書)』という本を読みました。
短歌というと馴染はあるけど、あまり真っ正面から読んだこと、味わったことがない分野です。

で、これがイレギュラーなのか、よくある短歌なのかということもわからず、著者の東さん、穂村さんが次々とあげる短歌を詠みました。

いきなり

〇したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ

〇するときは球体関節、のわけもなく骨軋みたる今朝の通学

です。・・したあと、と、するとき、って何をするのかと思っていると、やはりあれでしょう。すげえな近年の短歌って!と思いました。

女性のわたしたちは人形じゃないぞ、生身の人間だぞ、という意識というか異議申し立てなのだと思います。

〇わたくしの料理を食べなくなってから子に魔法はかかりにくくなり

・・というのは私にもよくわかった。

〇ひさびさに真正面から妻を見る電車のなかの対面の席

・・これもわかるような気がした。あらためて客観的に見るなんてこと、こういうときしかないかも。

ちょっと笑えないというか、結局つまらないと思ったものもありました。
〇(7×7+4÷2)÷3=17
  カッコなな、かけるななたす、よんわるに、カッコとじわる、さんはじゅうなな

・・五七五七七になってるだろう!?ってことだけど、私には全然面白くなかった。

ほんの一例をあげてみましたが、若い人の短歌には共感できないものも多かったというのが私の印象でしたが、「これがわからんヤツには短歌は楽しめんぞ!」と言われてしまいそう。
著者のお二人の解説についても、一部ついていけないことろがあった(^_^;)
結局、私が歳取った、ってことだと思います。
理解できないってわけじゃないんですよ。でも、こんなこと書くヤツきらいっ!っていうのが私の正直な気持ちでした。

 

2019/10/12

台風が近づいてきて

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勢力の強い台風が近づいております。
というか、もう朝から台風が上陸しているような状況です。
本物が上陸したらどんなことになるのか・・。
ただいまラジオで情報を得ながら家でじっとしております。

懐中電灯を数本、電池も準備、携帯充電用のバッテリーも満タンに、水もポリタンクや浴槽、ペットボトルに蓄え、家の周りの飛んでしまいそうなものを片づけましたが、不安は拭いきれません。

前回、千葉を襲った台風15号のときにも轟音と物が飛ぶ音、ぶつかる音で眠れませんでした。

自身の体調も一進一退といった状況で、不安な日々を過しているところなので、ますます精神的にも肉体的にもつらいのですが、なんとか台風の影響も、身体もいい方向にいくように気持ちを強くもとうとしています。

今年は思ってもいなかった人生の中でも辛い年になろうとしていて、今まで困難にあったときのことを思い出しながら過していますが、その経験だけではなかなか乗り越えられないような感じです。

本を読んだり、人からのアドバイスなどももらって考え方、生き方を方向修正していこうと思います。
台風、早く過ぎ去ってほしい。

2019/10/11

「ハーバードの日本人論」を読んだ。

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『ハーバードの日本人論/佐藤智恵著(中公新書ラクレ)』という著者によるハーバード大教授へのインタビュー中心の本を読みました。

私達日本人が日常あたりまえだと考えていること、行動、慣習などが、ハーバード大の教授達には特にアメリカ人として、そしてやがて社会、財界をリードする人間となるであろう学生達には十分に研究するに値するものである、ということがこの本の内容です。

日本の映画を研究し、その中から日本人がロボットを“友達”だと思う感覚についての不思議を追求(日本人にとっては鉄腕アトムその他でこういう感覚は割とあたりまえ)したり、アメリカのIT関係のリーダー達がなぜ日本のアニメ映画に影響を受けることが多いのか、などなど興味深い内容です。

日本でも何年か前にブームを呼んだ「伊藤若冲」の絵について学生に教えるカリキュラムもあります。
たとえ工学系の分野に進んだとしても、芸術を理解できる人間でなければ世の中をリードする人間たりえないという考え方にも感心しました。
今の日本には、逆にそういう考えを捨てようというようなことがあるのではないかとも感じました。まずは人として大事なものを身に付けるという考え方、大事だと思いました。

古代DNA、ゲノム解析から日本人のルーツを探ろうとし、また日本人特有の人としての個性がどこから来ているのか、という研究も面白かった。
本州に住む日本人のDNAの20%は縄文人、80%は弥生人に由来し、それがいつ頃交配したのか、それによってどうなったのか、読めば読むほど科学的研究なだけに、その事実に驚かされました。

また、日本人の長寿の秘密を研究している教授は、アメリカが平均寿命を短くしている中、見習うべきところを考察しています。
そして、今の日本人はせっかくのいいところを捨て始めている傾向にあるとも・・。

政治に関しての日本人の“世襲好き”、そのことの政治への影響、近年の傾向などの考察も面白かった!

まだまだ色々とインタビューされていましたが、興味のある方はぜひ本屋さんで手に取ってみてください。
噛んで砕いてわかりやすく書かれていたので、私にも理解できる部分が多く、いい本でしたよ。

2019/10/08

先生から来たぞぉ~メビウスの手紙

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本日、帰宅して玄関前のポストをのぞくと、何やら箱が届いておりました。
郵便って、箱でも何でも切手を貼れば届くんですよね。

いつもこのブログに登場する私の中学時代の担任の美術の先生。
自作の箱の中に入っておりましたよ!
写真のテープのようなものは、私が日曜日に先生に呼ばれ、八街市のジャズ喫茶「ブルックリン」で待ち合わせ、先生と奥さま、そしてマスターへのお土産として創業明治30年の団子屋さんで買っていった団子をくるんでいた“経木”を先生は持ち帰り、切り裂いてメビウスの輪のように繋ぎ、先生が書きまくった手紙なのです。

 

 

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いやもう、読むのはたいへんだよ(*^_^*)ぐるぐるくるくる辿りながら読みました。
こんな手紙を作ってくれるのは世の中広しと言えども先生だけだ!
以前は手紙がジグソーパズルになっていて( ̄O ̄;)完成するまで読めないことがあったっけ(^_^;)
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さらに先生の“玉手箱”には、竹のボディで作られた印鑑も入っておりました。
私のフルネームで作ってあって、ほんとうにうれしかった'(*゚▽゚*)'

もうねぇ、電話してお礼を言いましたけど、「一時間みっちりやって作ったぞ!」と、先生もうれしそう(゚ー゚*)。oO

こんな人、ほかにいないでしょ(*^^*)
いい先生が中学時代に担任してくれてよかった!d(^_^o)

 

2019/10/06

市民ギャラリーで見つけた学生美術展の様子

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FacebookPage「千葉市を東京から応援するって?」で千葉市美術館の『ミュシャと日本、日本とオルリク展』のご紹介を既にいたしましたが、私の中学時代の担任で美術の先生から同美術館の市民ギャラリーでは『第48回在日朝鮮学生美術展ーウリハッキョと千葉のともだちー』が開かれていることを教わり、9階まで上がり、見てきました。

で、驚きました。

小中学生の作品なのに、テーマ性が色濃く、また主張が強く、自らが持つ疑問を前面に出していると非常に強く感じました。

 

 

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自分達が今置かれている環境、境遇、社会に対する訴えかけ、アピールのようなものがそれぞれの作品から発散されており、流して見るなんてことがまったく出来ないものばかりです。

 

 

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自分が“今”をどう感じているか。そしてそれら自らの周囲を取り巻いているものに対してどう対応していくのか。

 

 

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また、現在の世界を俯瞰し、茫然としている神のような天使のような姿が描き出されているもの。
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エアコンのない室外に出ることができなくなり、全てエアコンで制御されている中に住む人類が描かれたものまでありました。

そんなテーマだと、絶望感が伴うような気もするのですが、しかし、その中から何か強い生命力のようなものや、一筋の光が見えてくるような感覚もあります。

ここの展示室では、近隣の畑小、検見川小、花園中の生徒の作品も学校同士の友情関係からか展示されていました。
それら日本の子供達の作品も見ましたが、やや平和で幼い感じもしてしまいました。
作品へ取り組む際の方向性が異なっているのかもしれません。

 

 

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絵画だけでなく、オブジェや写真、書、映像など、多彩な作品群に最後までドキドキして見入ってしまいました。

国や、年齢などに関係なく、偏見を持たずに見なければと先生から電話がありました。
先生は乞われて子供達と一緒に別室でオブジェ作品を作っていたとのこと。それは見ることができませんでしたが、パワーとエネルギーと探求心を感じる展示でした。

 

 

 

2019/10/05

映画「ハミングバード・プロジェクト」を見た。

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映画『ハミングバード・プロジェクト(The Hummingbird Project)/2018年 カナダ・ベルギー合作 監督・脚本:キム・グエン 出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アレクサンダー・スカルスガルド、サルマ・ハエック、マイケル・マンド』を見てきました。

株取引で年間500億円以上の儲けを確実にする方法・・株の取引はミリ秒単位の差で莫大な損得が発生するので、金融の中心地シカゴの取引が発進されるカンザス州のデータセンターとNY証券取引所を直線の光ファイバーネットワークで結んで利益を得ようとする物語。

0.001秒速い回線の実現のため、直線距離1,600キロの光ケーブルを敷設するプロジェクトのお話。崖もぶち抜き、川を渡り、所有者との人と人の駆け引きもあり、常にスリリング。

本当にどこまでもどこまでも“真っ直ぐ”に掘り進むのでした。

 

 

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一万件以上の土地買収、大企業との規格競争、妨害工作の果てにFBIまで登場し、困難につぐ困難が主人公とその相棒の技術者、そして工事を請け負った男に襲い掛かり、常にギリギリの男の勝負が続くのでした。

さらに、計画をぐいぐい進める中で主人公に病魔が忍び寄る。

私も最近、命の危機に直面したので、そんなときに自分だったらどう生きて行くのか、ということまで考えさせられました。

このプロジェクトは実話だったということで、ますます驚きましたし、胸に迫るものがありました。

ラスト近辺では、急激な展開があり、主人公の心情が大きく変化していく様子が、ただのビジネスへの情熱が推し進めるプロジェクト物語には終わらない、期待以上の深いところまでいく物語でした。

手に汗握っているうちに、あっという間に終わりました。
でも、心に残るものは複雑で深いものがありました。
衝撃の実話でした。

2019/10/04

「ごはんぐるり」西加奈子著を読んだ。

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『ごはんぐるり/西加奈子著(文春文庫)』を読みました。

[幸せな食オンチがつづる美味しくて楽しい“ごはん”エッセイ]ということになっておりました(*^_^*)

私が可笑しかったのは、西さんが友人達とクルマで旅に出て、現地の美味しいものを楽しみにしているのに、途中のパーキングエリアでアメリカンドッグなんかがとても美味しそうに見えて食べてしまう。
そして、車中でもポテチやスナック菓子をいっぱい持ち込みお腹いっぱいになるまで食べてしまう( ̄O ̄;)

で、せっかく皆で食べた美味しい蕎麦をほとんど食べられなかったりする・・。
こういう人はいる!なんたが一人で盛り上がって目的地にたどりつく前にガンガン食べちゃうのだ。
こういう人に怒りまくる人はいると思うが、私はなんだか微笑ましいと思う(^_^;)

「初デートでの正解」って話題もおもしろかった!(゚ー゚*)。oO

豪華フランス料理でもなく、味にうるさい店でもなく、お好み焼き屋や、焼き鳥屋で、味が濃くてちょっとだけガサツで、ビールがぐびぐび飲める店・・が正解、なんて言っています。
たしかにそれは言えると思うd(^_^o)

だがここでまたちょっと“ひねる”西さん。

正解過ぎるのもどうか、と。

例えば合コンで、女性陣に「好みのタイプは誰?」と聞かれ「aiko」と言う男性をどう思うか?と、問うています(^^;)

aiko は、たしかに素敵、可愛いし、才能もある、でも好きなタイプを聞かれて「aiko」って答える男はどうなんだ?!と言っています。
つまり“正解過ぎる”と言っているのです。

「ほんまに? ほんまにほんま? それって正解すぎひん?」と。

これはわかるなぁ(*^^*)

男の“変態なあなた”、“いびつなあなた”を見たいのだ。とおっしゃっています。
こんなこと書けるだけでも、“あなどれない”人であります。

文体も軽快で、読みやすい。
ちょっと読んでみなはれ!!

2019/10/02

買わなきゃタダだ!

20191002_newapaper001

昨日から消費税が10%に上がりました。
昨日の夜のテレビ番組を見ていて呆れた。

主にお笑いタレントなどを集めて、キャッシュレス決済やポイント還元できるカードなどの紹介をして、ポイントが付いた付いたと大喜び、大騒ぎしている様子が映し出されていた。
これを見て私もやってみようなんて思うヤツがいるからこういう番組を作っているのか、それとも脳天気な視聴者をうまいこと騙せと、スポンサーがそそのかしているのか、政府側の方から圧力が掛かっているのか。

消費税上げなきゃこんな馬鹿騒ぎをしなくてもよいのだ。
また、この新しい税制に苦しむ側の人達も苦労しなくてよかったのだ。

テレビ局は作る番組が違うだろう、もっとこの税制について突っ込んだ番組を作ろうという気概はないのかね。

基本的に消費税を上げられて喜んでいる人達は、何をそんなに喜んでいるのだろう。
お金持ち以外は喜んでいる場合ではないと思う。

私が昨日見たテレビ番組は新税制の“提灯持ち”のような内容のひどいものだった。
あれをひどいと感じない感性の持ち主だから選挙のときに税を上げるぞと言っているのに、そこに投票する。
戦争が出来るような環境に憲法を変えますよ、と言っているそいつに投票しているのでしょう。
後々大変なことになるよ。

日本は世界のキャッシュレス社会に対して遅れてしまいますよ・・・それがどうしたっ!
自らの懐から支払いする感覚を無くなさせて、ますます何も考えない人間が増えてしまうんじゃないの。

ようするに消費税10%対策にはこれだ!『買わなきゃタダだ!』

・・そんなこと考えてたら経済は落ち込んでしまいます、というアナタ、その心配は今回10%に消費税増税をした輩が考えることです。低所得者に不利な、こんなものやるからには責任は上げたヤツが取ればいい!

以上です。

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