「しびれる短歌」を読んだ。
『しびれる短歌/東直子、穂村弘著(ちくまプリマー新書)』という本を読みました。
短歌というと馴染はあるけど、あまり真っ正面から読んだこと、味わったことがない分野です。
で、これがイレギュラーなのか、よくある短歌なのかということもわからず、著者の東さん、穂村さんが次々とあげる短歌を詠みました。
いきなり
〇したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ
〇するときは球体関節、のわけもなく骨軋みたる今朝の通学
です。・・したあと、と、するとき、って何をするのかと思っていると、やはりあれでしょう。すげえな近年の短歌って!と思いました。
女性のわたしたちは人形じゃないぞ、生身の人間だぞ、という意識というか異議申し立てなのだと思います。
〇わたくしの料理を食べなくなってから子に魔法はかかりにくくなり
・・というのは私にもよくわかった。
〇ひさびさに真正面から妻を見る電車のなかの対面の席
・・これもわかるような気がした。あらためて客観的に見るなんてこと、こういうときしかないかも。
ちょっと笑えないというか、結局つまらないと思ったものもありました。
〇(7×7+4÷2)÷3=17
カッコなな、かけるななたす、よんわるに、カッコとじわる、さんはじゅうなな
・・五七五七七になってるだろう!?ってことだけど、私には全然面白くなかった。
ほんの一例をあげてみましたが、若い人の短歌には共感できないものも多かったというのが私の印象でしたが、「これがわからんヤツには短歌は楽しめんぞ!」と言われてしまいそう。
著者のお二人の解説についても、一部ついていけないことろがあった(^_^;)
結局、私が歳取った、ってことだと思います。
理解できないってわけじゃないんですよ。でも、こんなこと書くヤツきらいっ!っていうのが私の正直な気持ちでした。
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