「ごはんぐるり」西加奈子著を読んだ。
『ごはんぐるり/西加奈子著(文春文庫)』を読みました。
[幸せな食オンチがつづる美味しくて楽しい“ごはん”エッセイ]ということになっておりました(*^_^*)
私が可笑しかったのは、西さんが友人達とクルマで旅に出て、現地の美味しいものを楽しみにしているのに、途中のパーキングエリアでアメリカンドッグなんかがとても美味しそうに見えて食べてしまう。
そして、車中でもポテチやスナック菓子をいっぱい持ち込みお腹いっぱいになるまで食べてしまう( ̄O ̄;)
で、せっかく皆で食べた美味しい蕎麦をほとんど食べられなかったりする・・。
こういう人はいる!なんたが一人で盛り上がって目的地にたどりつく前にガンガン食べちゃうのだ。
こういう人に怒りまくる人はいると思うが、私はなんだか微笑ましいと思う(^_^;)
「初デートでの正解」って話題もおもしろかった!(゚ー゚*)。oO
豪華フランス料理でもなく、味にうるさい店でもなく、お好み焼き屋や、焼き鳥屋で、味が濃くてちょっとだけガサツで、ビールがぐびぐび飲める店・・が正解、なんて言っています。
たしかにそれは言えると思うd(^_^o)
だがここでまたちょっと“ひねる”西さん。
正解過ぎるのもどうか、と。
例えば合コンで、女性陣に「好みのタイプは誰?」と聞かれ「aiko」と言う男性をどう思うか?と、問うています(^^;)
aiko は、たしかに素敵、可愛いし、才能もある、でも好きなタイプを聞かれて「aiko」って答える男はどうなんだ?!と言っています。
つまり“正解過ぎる”と言っているのです。
「ほんまに? ほんまにほんま? それって正解すぎひん?」と。
これはわかるなぁ(*^^*)
男の“変態なあなた”、“いびつなあなた”を見たいのだ。とおっしゃっています。
こんなこと書けるだけでも、“あなどれない”人であります。
文体も軽快で、読みやすい。
ちょっと読んでみなはれ!!
« 買わなきゃタダだ! | トップページ | 映画「ハミングバード・プロジェクト」を見た。 »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その3(2023.11.24)
- 東海林さだおさんの「パンダの丸かじり」を読みました。(2023.11.18)
- 『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇』という本を読みました。(2023.11.07)
- 東海林さだおさんの「ゴハンの丸かじり」を読みました。(2023.07.31)
- 「予約一名、角野卓造でございます。【京都編】」を読みました。(2023.07.11)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 古本の頁を繰っていて見つけるもの(2022.01.23)
- 中学生時代から今に至るまで、「レコード盤を貸してくれ」「CDを貸してくれ」「本を貸してくれ」と言われる話。(2021.12.21)
- 「日本人も知らなかったニッポン/桐谷エリザベス」を読みました。(2021.10.03)
- 「小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム -名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏-」を読みました。(2021.09.28)
- 坪内祐三の「最後の人声天語」を読んだ。(2021.09.25)
コメント