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2019/11/13

目黒考二・椎名誠による「本人に訊く よろしく懐旧篇」を読んだ。

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『本人に訊く 〈壱〉 よろしく懐旧篇/椎名誠・目黒考二(集英社文庫)』という本を読みました。

これは椎名誠さんが今まで書いた本について、“全著作”検証しようというシリーズの第一段となっています。
この「よろしく懐旧篇」では、椎名さんがプロの作家になる前のデパート関係の業界紙編集長だった頃の専門書の著作から、さらに本の雑誌をつくり、“昭和軽薄体”という椎名さん初期の独特の文体が目立ったデビュー前後の著作、さらには、多作・・書きまくりという絶頂期、その後の写真と文が一体となった作品などなどまでが紹介されています。

それぞれまな板に乗せる著作について再度読み返し、椎名さんに「訊く」のは、椎名さんと共に「本の雑誌」を立ち上げ、発行人をつとめ、自らはミステリー評論家として数多くの受賞がある目黒考二氏、帯にもあるように遠慮会釈ない鋭い“ツッコミ”で椎名さんに訊きまくり、たじろがせますd(^_^o)

まずは初期の対談やインタビューでの椎名さんの大物に対する“弱腰”を挙げ、「ダメだし」をします。しかも“だから”つまらないと一刀両断です。

また椎名さんの初期のヒット作についても「今読むと面白くない」とバッサリ。

でも、椎名さんが快調に自分のペースで生き生きと書いているものについては、かなり褒めています(*^_^*)

あとは、色々な雑誌で書いたものをまとめた本については、いいものもあるけど、これはダメ、と玉石混交ぶりをあげつらっております。

それら作品の数々について、私はけっこう椎名さんの本を読んでいたつもりだったのですが、知らないものが多くて自分でも驚きました。
また、「改題」を行っているものや、一度短編に出したものに肉付けして長編小説として再度刊行しているものなど、気づかなかったものも多数!

ま、一番驚くのは、椎名さんが自分が書いたものとはいえ、ほとんどその内容を覚えていなかったり、当時のあとがきなどの記述が事実と異なっていることも多く、人の記憶とはほんとにいい加減なもんだ、などとも思いましたが、でも、誰もそんなもんじゃないでしょうか。
何十年も前に書いたことなんてふつう覚えていないよねぇ…σ(^_^;)

とにかく、ほとんど目黒さんのツッコミに対して、「忘れた」「そうだったけ」「えっ、オレがそんなこと言ってたの?」などの椎名さんの反応がまた正直で面白かった。

「悶え苦しむ活字中毒者、地獄の味噌蔵」や「かつおぶしの時代なのだ」などを当時読んでいた人、何時出るかわからない雑誌「本の雑誌」の発売をいつも待ち遠しく思っていた方、などには“いい感じ”で読める本でしたよ(*^^*)
椎名誠ファン、「本の雑誌」ファンには読んで楽しい本でした。
出るのか、その〈弐〉・・!!

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