「どうぶつ友情辞典」を読みました。
『どうぶつ友情辞典/あべ弘士著(角川文庫)』という本を読みました。
著者は旭川生まれの絵本作家で、1972年から25年間旭山動物園の飼育係としてゾウ、ライオン、フクロウ、ゴリラなどを担当した方です。
動物たちは「友」という著者の動物への友情あふれるエッセイとなっていました。
さまざまな動物について取り上げていますが、その動物に因んだ「ことわざ」「慣用句」「伝説」「つくり話」なども散りばめ、楽しい本になっていました。
それに動物への愛情がとても自然に感じました。
ゴマフアザラシの赤ん坊の飼育担当になったときの専用ミルクがなくて苦労した話・・結局肉食獣用のミルクで育てたが、乳成分がアザラシには足りなくて死なせてしまう・・。
そののち、海獣用粉ミルクが開発されることになった話には、元気で泳いでいたアザラシの赤ちゃんの様子も書かれていただけに、しんみりとしてしまいました。
動物園で夏休みに子供達を集めて「サマースクール」を行い、保育実習の中でゾウの一日のウンチの量を実際に測ってみた話も驚きました。
スケッチもして、においもかごう!などとやりつつ、計りに乗せてウンチの重さを測り、ものさしで長さを測り、一日子供達と測定。
一日に80キロものウンチが出ることもわかりました。
よく、おしどり夫婦なんて言うことがありますが、夫婦愛の鑑と言われるオシドリのオスが「オシドリ舎」で取っ替え引っ替え雌とデートしているのを著者が目撃する話もありました( ̄O ̄;)
巣箱から出て来たと思ったら、今度は向かいの巣箱に入っていくオス・オシドリ(^_^;)・・ま、人間も同じようなヤツがいるのでなんとも言えないですけど。
でも、ワシやタカは、一生伴侶をともにするらしいんですね。
片割れが死んでも再婚しないやつもいるらしいです。エラいっ!(*^_^*)
そんなこんなで、虎やキリン、各種鳥類から蝉やとんぼなどの虫、なまずやカワウソ、うさぎ、きつね、狼、牛、羊、犬、猫までなんでもござれの豊富な話題、楽しく動物話を読むことができました。
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