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2020/01/25

宝塚歌劇・宙組東京公演「イスパニアのサムライ/アクア・ヴィーテ!!」を観劇してまいりました。

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宝塚歌劇・宙組東京公演『イスパニアのサムライ -El Jap'on-(宝塚ミュージカル・ロマン)/アクアヴィーテ!! -生命の水-(ショー・トゥー・クール)』を観てまいりましたので、感想を。

まずはミュージカルの「イスパニアのサムライ」。
慶長八年に仙台藩が派遣した慶長遣欧使節団の中の剣術の名手を真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんが演じ、奴隷として売られ脱走した日本人少女、大農場主から邪な欲望を抱かれ、脅されながらもそれに屈せず力強く生きて行く宿屋を営む女性、星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんらが絡み、和風でもって、でも異国風な宝塚ならではの展開になっていました。

物語的には、進行が一本道のようになっていて、やや展開に物足りなさを感じました。
周囲のお客さんも居眠りしている人、多数でした。・・うぅん・・。

そんな中、蒼羽りく(そらはね・りく)さんや、澄輝さやと(すみき・さやと)さんが退団され、ぐぐっと抜擢されて活躍していたのが、和希そら(かずき・そら)さんでした。
和希さんは身のこなしにキレがあり、しかも低音が響く独特の声質がとても男役らしくてよいのです。演技力も確かなものがあります。

終盤に入ってくると物語はテンポよく進行し、面白くなってきました。
真風さんのぐっと一回抑えるような間の取り方も歯車が噛み合ってきて、さらにどんどんストーリーを展開させ、お客さんを瞬時に集中させてしまう芹香斗亜(せりか・とあ)さんのうまい舞台さばきで舞台は生き生きしてきました。

星風さんも悪い農場主にウエディングドレスを着させられてからは、一気に本領発揮状態になり、最終的にはうまくまとまった感がありました。
前半から中盤にかけてのストーリー展開は、もうちょっと工夫が必要だったかも。

で、次にショー。
これは真風さんがトップになってからのショーでは“一番”じゃないでしょうか。
非常に充実した内容です。
最初の方のシーンで、かつての大地真央さんの月組での「ヒート・ウェーブ」にあったダンスシーンが見られました。セットもそっくり、振付もほぼ同じでした。で、これはちょっと驚きつつも良い場面になっていました。

そしてここでも和希そらさんはかなりの活躍をされていました。将来は桜木みなと(さくらぎ・みなと)さんを支えるキー・パーソンになるような気がしましたよ。

また、真風さんの落ち着いた、渋い、そしてあるときはギラッとする男役ぶりがとても板についていて、素晴らしかったし、どの場面もいいと思いました。
宙組、久しぶりの全開状態だったと思います。とても楽しめました。

ショーは傑作だったと思いますが、ミュージカル、お芝居では、まだ真風さんの本領が発揮された名作と呼べるようなものは出ていないように思うのです。
ぜひ、観客を感動の渦に巻き込んで、「真風さんといえばあの作品」というような大きな演目を望みたいです。次回、期待しております。

 

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