太田和彦さんの「ニッポン居酒屋放浪記 -立志篇-」を読んだ。
『ニッポン居酒屋放浪記 -立志編-/太田和彦著(新潮文庫)』を読みました。
太田さんの「居酒屋放浪記」はシリーズもので、この「立志篇」は平成9年1月に新潮社から刊行され、平成12年12月に文庫化されたものです。
だからけっこう古い“放浪”なので、太田さんもものすごく元気に居酒屋を“はしご”しています。
大阪、松本、静岡、松山、房総、新潟、京都、秋田・・・もう日本全国を飲み歩き、太田さんご自身でおっしゃっていますが、「なんか日本酒に“甘く”なってきて、何を飲んでもほめている気がする」(^_^;)というような状況、私も読み取れました。
でも、いいんだよきっと。
ここ十年以上、日本酒はたしかにうまくなったように感じます。
それを全国に出掛けて行って、聞いたこともないような酒に出会い、それがまたうまかったりする。酒好きにとっては実にいい時代になったと思います。
で、今の状況がねぇ・・。
新型ウイルスの感染拡大で、居酒屋に行くことなんてできません。
というか、外出自体を避けねばならない今の緊急事態・・つらいですよねぇ。
太田さんは、全国の居酒屋に出掛け、そこの店主や女将と楽しく、味わいのある話をしています。
そして、ときにはそこにいたお客さんとも話がはずんでいたりして、まさにお酒を“いい飲み方”で飲み、実に豊かな“居酒屋放浪”をされています。
こういう状況が日本に戻ってくるのはいつ頃になるのか。
年内は無理なのか、それとも来年も続くのか。
とりあえず私はこの本を読んで、お酒を飲んだような気分になり、居酒屋の暖簾をくぐったような気分を味わっております…σ(^_^;)
早くあの楽しいお酒のひとときを取り戻したいものです。
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