新型コロナウイルス関連についていろいろ記事を読んでみた。
緊急事態宣言が発せられるなど、今回の新型ウイルス感染拡大については毎日様々なメディアでの報道を耳にし、目にします。
少し気になる記事などをピックアップしたのですが、その中でよく目にしたのが長崎大学熱帯医学研究所教授・山本太郎氏の文でした。朝日、読売、中国新聞、西日本新聞などなどに教授の書いたものや、コメントが掲載されていて、けっこう響くものがありました。
野生動物が暮らす生態系など世界の隅々まで人間が開発し、踏み込んだことで新たな感染症を流行、拡大させたとおっしゃっていて、私もそのように思っていました。
感染症のパンデミックは、きわめて社会的な現象であり、その時代、時代を反映したものとなる。まさにそうなんじゃないでしょうか。
情報が高速で錯綜する現代、総合的には情報が多い方が正確な対策を立てられるけれども・・そんな時代なので、物が不足するなどのデマが流れ、日本では何十年も前に起こったようなトイレットペーパーの不足が発生したりする (・_・;
生態系を破壊してきた開発と供に、交通などの発達もウイルスの感染拡大に大きく影響したと思います。
人は、なんとかして時間と空間を無きが如くにしようとして、新幹線などの高速鉄道網や、高速道路、ジェット旅客機など、どんどんスピードを上げ、今でもリニアモーター新幹線などを開発していますが、“物には限度”があると知るのが大切なんじゃないかと私は思います。
「名古屋まで一時間で行けるぞ」・・それがどうした・・と思います。
「便利になった」の範疇を超えて、人の生活自体が追いつかないくらいの速度になり、また情報などの処理能力も日進月歩といえる加速をしていますが、もういいんじゃないですか。
それで仕事が捗り、とっても楽になりましたっ!って人、どこかにいますか。
いないよねぇ。結局、処理する量が多くなり、責任が重くなり、仕事は何倍にも大変になったんじゃないですか?!
「便利だ、便利だ、速くなった、近くなった」と言ってよろこんでいるヤツに注意しろ。
そいつが一番あやしいヤツだ!
人間らしさの欠片もないでしょう?そんなヤツのために死に物狂いで働く必要はないっ!
冒頭に書いた山本教授は、「ウイルスの撲滅は事実上、不可能だ。被害を最小限に抑えながら共存・共生をめざしていくのが望ましい。」とおっしゃっていますが、この新しい感染症は今の社会のあり方によって流行の様相が規定されているものと思います。今後どうなっていくのかとても心配です。
そして、歴史的にも感染症がその後の社会変革の先駆けともなったという事実が残っています。
私たちの社会も大きく変わっていくのかもしれません。
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