【南先生の玉手箱_0015_考えると不思議なことだが、大切なことについて】
私の中学時代の担任で美術の先生、南先生の残した文を活字化、掘り起こしの企画「南先生の玉手箱」、続けます。
今回は、平成16年1月のものです。
新年を迎え、三学期になる時の学校からの通信文の裏面に書かれた文を起こしてみました。
では、以下先生の文です。
地球がまるい、空気に色があるのかな、雨や風がどこからはじまっているのか、毎日、あんなに大きな飛行機がどうして飛べるんだろうか、考えると不思議だけれども、あたりまえになっていることがたくさんある。
時々、大きな樹を見るとすごいなあ、山とか自然を見てびっくりも多い。
毎日暮らしていることのびっくりとか、気がついたり不思議に思うことが少なくなっている。
でも、子どもたちは日々感動の多い暮らしをしている。又、子どもたちの暮らしぶりから感動や夢を見せてもらうことが多い。
自然のものでも、人がつくったものでも不思議なことがいっぱいある。
いつもあたりまえだと思っていることが本当は大変なんだと気がつくことがある。
見えたり、聞こえたり、感じることに時々不思議だなあ、なんでだろうかって考えることはとても大切なことのように思う。
それと、自分があたりまえだと思っていることでも、他の人のおかげでたくさんお世話になっていることがあることにも時々気がつくことがある。
気がつくと言うことは、大切なこと。
自分の目で見て自分で考えて実行することが大切です。
世の中が便利になればなるほど、時々立ち止まって目の前のものや、動きを自分で確かめることが重要だと思います。
以上です。
いつもの“南節”、リズムを感じつつ読みました。
自分を取り巻く環境、人、それらに感謝しつつ生きて行く、そんなことを中学の時から先生に教わってきました。
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