「音の館 2020/音楽之友社」という MOOK を読みました。
『音の館 2020 stereo編/音楽之友社』というムック本を読みました。
オーディオ専門誌『stereo』で、1981年1月号から2009年3月号までの30年弱、続いた連載記事をまとめたものです。
私はオーディオ・マニアではありませんが、でもこういう本を読めば、やはり興奮してしまう(^^;)
単に「あのアンプと、あのスピーカーの組み合わせで聞くと、どんな音がするのだろう」というようなことから、この本に掲載されているようなインシュレーター、ノイズフィルター、ケーブルなどによる音の変化など、実に興味深い。
私が学生時代には、よくブロック塀に使われているコンクリート製ブロックをスピーカー台として使っているオーディオ好きのお兄さんが友達の家にいたりしました。
当時は、カッコイイ!きっといい音がするんだろうな、などと思っておりましたd(^_^o)
で、この本は専門誌の編集者がオーディオ界に名だたる“つわもの”達と共に、「音の館」と当時呼ばれていた“実験室”のような部屋で様々な試みをしている様子が、呆れるくらいいっぱい(^_^;)写真と共に書かれていました。
先に述べたような割と私にも考えられるような「いい音」へのアプローチなどだけでなく、マイナス・イオン・ドライヤーの風をCDにあてると音がよくなるのでは・・( ̄O ̄;)という“説”があり、実際に試してみたり・・結果としてものすごく音が良くなったり (・_・;、リスニングルームにいる全員が靴下を脱ぐといい音がするのでは…(^_^;)とか、全員腕時計を外して部屋の外に出すといい音がするに違いない・・など、もう私には何がなんだかわからない試みまで行われています。
当時のオーディオ雑誌で私もよく見た「ブチルゴム」というベトベトしているらしいゴムをスピーカー・ケーブルにぐるぐる巻きにしてみたり、結束バンドでアンプとプレーヤーを縛り付けたりするというSMまがいの、何のために何の効果を期待しているのかわからない良い音へのアプローチも恥ずかしそうな様子もなく書かれていました(*^_^*)
もうわけわかりません。
でも、それが・・おもしろいんだよなぁ~(#^.^#)
というわけで、ものすごく興味ある実験から、ただ笑ってしまうような実験の結果まで、楽しく読ませてもらいました。
私もちょっとスピーカー・ケーブルを変えてみようか、なんて思いだしました・・あぶない、あぶない・・“どツボ”にはまってしまいそう・・(^_^)
オーディオ好きで、ちょっとイタズラ好きな人には“超おもしろ本”だと思いました。
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