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2020/06/16

【南先生の玉手箱_0010_現役時代の張本選手の新聞記事を読んでの先生の言葉】

20200616_minami_data001

私の中学時代の担任の南先生のメモ、通信、などの過去資料から・・今回は古い新聞の切りぬきを取りだしての先生の言葉です。

先生の文をご紹介する前に、そのきっかけとなった新聞記事についてご説明しておきます。
写真の真ん中にある部分が新聞の切りぬきなのですが、内容を簡単にご紹介すると、プロ野球の張本勲さんの現役時代のこと。
東映フライヤーズ在籍時代は、体を気遣って重くない負傷でも試合を休んでいたのだそうです。
巨人に移籍してのある日のこと。球場付近で車から降り、交差点で信号待ちしていたら、張本さんに気づかぬ子どもがお父さんに話しかけていたのが聞こえたとのこと。

「お父さん、きょう、張本選手は打つかなあ。打ってくれるといいね。せっかく来たんだもの」

それを聞いた張本さん、「体に電流が走った」とのこと。
「選手にはシーズン百何十分の一の試合も、観客には一生の思い出になる。何があっても休むまい。」と肝に銘じたのだそうです。
人気球団、巨人軍に入って初めて気づいたわけですが、その当時張本さんは押しも押されもせぬ偉大なバッター、それでも気づくことがあって、それからの選手生活は大きく変わったと思います。
いい事との出会い、いつ遭遇するかわかりません。


で、以下その新聞の切りぬきを久しぶりに見ての南先生の文です。


古いノートにはさんであった、だいぶ前の新聞の切りぬきが出て来た。
私ごと、これも新聞との出会いで何か気に止ったものだとその昔を思い出した。

誰もが自分道をその道のプロをめざして形は平凡であっても、今を精いっぱい生きること、ひとつの命がたくさんの自分には見えない他の命とかかわって存在している。

誰でも日々を全力投球で自分を鍛えぬくことは至難の業とは思うが、時に立ち止まって自らのうしろ姿を意識して暮らしたいものだ。

こども時代には、小さくても夢があった。大人の今でも誰でも持ち続けるべきこと、夢や或る目標にむけて積み重ねるべきことが人生かと思うのだが、人生このように自分ではなかなか気がつかないところに一瞬の出会いや別れがあるんだと思う。

懐かしくこの切りぬきをした頃の自分を思い出したひと時でもあった。


以上、2008.8.20 の南先生の文でした。

張本さんの記事を読んで私も感じたことがありました。それは宝塚歌劇のこと。

宝塚を初めて見たときから感じたのが、トップスターから一年生(研究科一年/ケンイチとファンは呼ぶ)まで、舞台は日々(一日二回公演でも)、毎回全力投球でした。しかも全員が誇らしい顔をしてこちらに「どうですか」という感じで目を合わせてくる。
自分達にとっては長い公演の一回でも、ファンにとって(特に遠くから来るファンにとっては)は、ひょっとすると年に一回、いやいや一生に一回かもしれないわけで、それを意識しているんだということがよくわかりました。

実際に花組トップスターだった、真飛聖(まとぶ・せい)さんが上記のことをおっしゃっているのを聞いたことがあります。
「だから全国ツアー(地方公演のこと)に出ると、観客席で泣きながら見ている人がいる。」と真飛さん、話していました。

真飛さんの全国ツアーを見たことがありますが、客席に降りてきて、ファンのおでこにチューしたことがありました(*^^*)・・こりゃもう“一生の思い出”どころじゃないでしょう!本公演では絶対にあり得ないことです。

私も人との出会い、さまざまな機会を大切に生きたいと思います。
先生の文章、ますます掘り起こし甲斐がでてきました。


【Now Playing】 Octopus's Garden / The Beatles ( Rock )

 

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