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2020/06/01

【南先生の玉手箱_0002_ものつくり、自然とのかかわり】

20200601_minami_data002

前日に続いて南先生から送られて来た資料・メモの中からまた抜き出して先生自筆の原稿を活字に再生してアップいたします。

これは校内で「研修に参加して」ということで、その報告を“らくがき”的に書かれたものだと思います。
平成17年11月14日付となっています。


以下、先生の文章です。

ものつくり、自然とのかかわり ~バーチャルではダメ、実体験の積み重ねが心を育むと思う~

山武郡でも芝山、大総でも、たくさん山や田んぼに粘土がある。
その昔、特に縄文の時代の壺などみなさんも知っている身近な土を使って暮らしに使うものつくりの体験を昨日、県外の研究会に発表内容として持って行った。

私も何回か体験して感動をした思い出がある。
校長室にも一点置いてあるのだが、昔の人の模様と言うかデザイン、飾りつけはすごいと思うことがある。

その昔はあたりまえのことだったのだろうが、暮らしの中の美術品など特別なものではなく、火と土、水、空気、普通にあるものを大切に暮らしにかかわっていた。
やきものに限らず、自然物との関係は人の暮らしと気持ちの中、精神性に大きくかかわっていた。

それから時代は便利さの中でかなりの変化をしてきたものの、人間の心そのものはそう変わってきたとは言えない。

今回行った神奈川の学校でも、前は海、うしろは山、自然はいっぱいのところなのだが、なかなかゆっくり自然と対話をする時間やあそびの時が少ない。
自然や地域のものとたくさんかかわって、それに思いをよせることが一番大切だと言う話題に盛り上がった。

・・以上です。


先生がリタイアされ、十数年を経た今も上記に書かれているような、自然と対話する生活をされています。
大きな樹を見つけると、クルマに乗せて移動中の私に「ちょっと止まってくれ、降りて見てくる」と自然そのものの息吹を感じるように飽きることなく樹にふれ、見上げている先生がいるのでした。

 

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