【The Beatles 研究室・復刻版】With The Beatles[A-1]It Won't Be Long
今回は、ビートルズ2枚目のアルバム「With The Beatles」から、A面1曲目の「It Won't Be Long」を復刻、取り上げます。
いきなりジョンが歌い出して始まる唐突な感じで、まずびっくり、そしてそれを追いかけるような輪唱的なコーラスがあとをついてくる印象的な曲です。よく聞き込んでいるビートルズファンには好きな人が多いと思います。
ジョンのリードボーカルと追いかけるコーラスが恋人同士の距離感を感じさせて、焦燥感と満足感のいったりきたりという、じりじりする感じがよく出ています。
「もうそろそろだ」が「ぼくにイチコロに」に変わって来て、面白い展開です。
最後にはポールがバックで飛び上がるような「イェーッ」というコーラスをつけて盛り上げます。
ラストはドラマチックなリタルダンドで締めくくります。
元々ジョンが「 She Loves You 」の次のシングル用に作った曲だったようですが、「失敗した」という発言もしています。
非常に魅力的な曲ですが、やはり「 She Loves You 」などと比べると、今ひとつ見劣りがする感じも否めません。
でも、私も初めてこの曲を聞いたのは、AMラジオでしたが、そんな当時の雰囲気にぴったりのヒット曲っぽい、なかなかの曲です。
案外この曲を知らない人もいるかもしれませんが、まだ聞いたことのない方は一度はお聞きいただくと良いと思います。
ビートルズの若さあふれる良い曲です。
〈追記〉2020/07/15
2009年リマスター盤のステレオ、モノをまずは聞き直してみました。
ステレオは、ギターフレーズがはっきり聞こえ、リンゴのハイハットが“チョイ開き気味”のほど良い感じで叩かれ、とても気持ち良い仕上がりです。
モノは、ボーカルがステレオよりもよりワイルドに強調されているように感じます。
リンゴのドラムはステレオほど前には出ていません。
聞きやすさから言ったらモノの方がよくまとまっていると思います。
アメリカ盤のステレオは、ギターもポールのベースもかなりはっきりフレーズがわかるように感じます。
リンゴのドラムは、あの“団扇”で煽ぐようなリンゴの手首の動きが感じられるような、ムチで“しばく”ような感じまで伝わってくるくらいの勢いを感じます。
モノは、どうやらステレオ版をモノにミックスしているような感じ、いわゆる“ニセ・モノ”のようです。
でも、アメリカ人好みの仕上げで、ノイズなどの細かいことは気にせずにガンガンワイルドに仕上げた感じです。
アナログ盤オリジナル・モノは、とても全体の楽器、ボーカルの配置が整っていて聞きやすく、とても耳に馴染みます。
リンゴのハイハットの音も一番カッコイイ音で入っているような気がする。
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