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2020/07/08

【南先生の玉手箱_0017_ラジオで聴いた寺内タケシ氏の言葉から】

20200708_minami_data_001

私の中学時代の担任で美術の先生の昔の文書掘り起こし、今回は平成19年3月22日と日付けの入った学校通信誌からです。


以下、先生のらくがき文です。


車で移動中によくラジオを聞いています。テレビなど画面を見過ごしているよりも何か見えないものを想像する、考えることが多く、またラジオの中から耳に入るお話しやメッセージなど大変勉強になることが多いです。

みなさんほとんどの人が知らないと思いますが、今68歳くらい、エレキギターの神様と言われてきた寺内タケシ、外国ではベンチャーズ、ビートルズにちかい時代、学生の頃から好きでよく聴いていました。

寺内さんが冗談のように、今思うこと、「ギターは弾かないと音が出ない」あたりまえのことのようで、何ごともやらなければわからない。
また、やってみなければ先にもあとにも、進まない。
そのとおりだと思います。

それから、ものごとこうでなければいけないと決めつけている自分の考え方や発想も時にくずしてみる、角度を変えてみることなども大切かと思います。

音楽なども譜面や楽譜がないとできないものではありません。
むしろ、時に譜面がじゃまをして自分の良い部分が出せない、ジャズなどは特にそう思うのですが、リズム、曲想、その曲のイメージがいろんな方向に変わって流れていく「アドリブと言います」この曲想の流れの変化は演奏者が自分でつくって流れていく、そしてメンバーの気持ちのやりとりで途中に演奏の主役も変わって、また本流と言うか、その曲の流れにもどってひとつの演奏がおわっていく。

お互いが曲想をくみたてて進めていく。絵画、彫刻、デザイン、文字や作文など、みんな同じことが言えると思います。

基本的に譜面がなければわからない、道具の使い方や書き方がわからなければ、作品つくりは先に進められないのですが、入り口から奥は無限に広く、限りなくたくさんの入り口も出口もある。

まず思うこと、感じることを表現してみよう、すべてのものの基本的姿勢にかかわる〈切れの良いひと言〉ドライブ中にハッと気がついたラジオとの出会いでした。

「エレキギターは弾いてみないと音が出ない」何もわからず感動していない大人たちがそのギターブームの時代にエレキなどギターを持っているだけで不良少年とか言って子どもや若者からギターをとりあげ、感性を否定していた。

そんな時代があったのを思い出すと共に、今、大人側にある自分たちの感性にことを置き換えて、子ども時代や若者たちの中に輝くものや、夢をほりおこしながら、かかわっていける自分たち大人でありたいと思うこの頃です。

「寺内タケシとブルージーンズ」今どんな名前になったか?世界中演奏ツアーでまわっている様子です。
中学、高校方面もたくさん入っているようです。


以上が先生の文でした。


ラジオから受ける影響については、私も常日頃感じているところです。
それに、テレビと違って、送り手(パーソナリティー)と受け手(リスナー)の距離がとても近いと感じることがよくあります。

また、寺内タケシさんの音楽から派生して先生が書かれた「譜面がなければ出来ない・・なんていうことはない」という話。
ビートルズのメンバーも譜面が読めなかったし、先生の言うように、ジャズなどは譜面どおりに演奏したらちっとも面白くないわけで、音楽の感じ方、演奏の仕方についてもあらためて感じることがありました。

今回は、ここまで。
南先生の文章掘り起こし作業、17回目にもなりました。まだまだいけそう(゚ー゚*)。oOです。

 

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